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「スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意」(明治図書)が増刷の運びとなった。
前著と違い、「社会科の本だから一気に多く購入することはないだろう」と思っていただけに、嬉しいニュースである。
そんな中、二十数年間購読していた教育雑誌が来年の3月で廃刊となることを知った。固いテーマを取り上げて、新しい視点を学ばせていただいた雑誌だっただけに残念である。
毎年のように教育雑誌が減っていく。ここ5年だけでも、年間購読していた雑誌が何誌も消えていった。無念でならない。
「スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意」(明治図書)が増刷の運びとなった。
前著と違い、「社会科の本だから一気に多く購入することはないだろう」と思っていただけに、嬉しいニュースである。
そんな中、二十数年間購読していた教育雑誌が来年の3月で廃刊となることを知った。固いテーマを取り上げて、新しい視点を学ばせていただいた雑誌だっただけに残念である。
毎年のように教育雑誌が減っていく。ここ5年だけでも、年間購読していた雑誌が何誌も消えていった。無念でならない。
研究会に参加して人の話を聞く。
そうすると、その人の活字が近くなる印象を受ける。
たとえば、先週愛される学校研究会でお話をした先生のコラムが出ていた。今までなら、過去のコラムと同様に読んでいたかもしれない。
しかし、実際にお会いした先生なので、お顔を思い浮かべながら読むことができる。読み方もいつもと違ってくる。
これが、「研究会効果」なのだと思う。
若い頃の感覚と同じである。雑誌でお名前を知る。研究会に出掛けてお話を聞く。
今度雑誌で読む時には「おっ、〇〇先生だ」と親しみがわく。その分、しっかりと読むことになる。
この繰り返しであった。
研究会に身銭を切った分、いやそれ以上の効果がその後、続くのは確かなのである。
「教育雑誌はその時に役立たなくても、とっておけば役立つその日がくる」ということを今まで何度も経験した。
今回もまたそういうことを経験した。
図工のとある調べごとがあった。必要なのは、最近の図画工作の実践例。しかし、図工に限っては専門の教育雑誌を購読していない。(そもそも図工の専門の教育雑誌は知る限りない。)
インターネットの実践例は出ているものの、今回の調べごとでは役立たない。
はたと困って探したのが「初等教育資料」(文科省)である。文科省が発行ということで値段も良心的。
ここ数年分の中にいくつかの図工の実践例が掲載されていた。もちろん質が高いものばかりだ。
やはり今回もバックナンバーが役立った。教育雑誌に限っては保存することは価値があることなのである。
「学ぶことは,人生一番最高の贅沢な遊びである」・・・有田先生の著書に書かれている言葉である。
もともとは小椋佳さんのメッセージらしい。
こちらの歌詞には、その考えが詰まったような感じである。
その視点でいくと、ここ数日、まさに贅沢な学びをさせていただいた。平常は本・ネット・執筆活動等から学ぶのであるが、今回は毎日のように「すばらしい人」にお会いでき、大きな刺激をいただいた。
特にも若い頃、「すごいなあ」・・とただただ思っていた先生とお会いできたのは、大きな収穫だった。
結局時間とお金をかけても外に出るというのは、このように人との出会いがあるからだ。
自分を豊かにするのは、やはり人と出会い学ばなければいけないのである。
かつて同僚だった先生からメールが届いた。
採用試験に受かったという連絡だった。
「本当によかったなあ」と思った。
その先生と同僚だったのは、すでに10年以上前。しかもその時に大学を卒業して数年経ていた。
その時によく話したのが、「今は厳しいけど、そのうちに変わるから・・・」というものだった。
私も「あと数年すれば受かるだろう」と思っていた。
ところが本県の採用状況はなかなか広がらない。むしろ、その頃よりも厳しくなっているのでは・・・という感じだ。
こちらのサイトによれば、今年度の4月採用の倍率は32倍以上。100人受けて3人の採用だ。
首都圏では、ピークは過ぎたが若手採用が続いていると聞く。雑誌や本の原稿でも、最近は「若手教師向きに・・・」という内容のものが多い。
本県ではそのような時代はまだ来ない。ただ、jかつての同僚の先生のように時間はかかっても夢を叶える先生もいる。今後受ける先生方の健闘を祈りたい。
こちらの本が面白く、ずっと読んでいた。
佐々さんの本は現実の話が具体的でドラマチックだ。それでいて示唆に富むことも多い。
「危機管理」という面でも言葉を拾うと自分の判断の基準となりそうだ。
たとえば、かつてあった国会のメール問題について、次のように書いている。
・一番大事なのは「次の一手」を「攻める」のか「守る」のかの状況判断
・防衛組織の危機管理の第1の心得は「腐ったリンゴは樽から出せ」である
・第2の心得は、まちがったと思ったら、できるだけ早く、率直に「謝る」こと
・第3の心得は、「逃げない」こと
自分の仕事にも通じるものがある。
それにしても佐々さんの本には実際の会話の場面が多い。それが話を具体的にしている。これは参考になるなあ。
一昨日は研究授業&研究会。2本の研究授業にワークショップ型研究会であった。講師招聘の日だったので、限られた時間の研究会だったが、ワークショップ型研究会のスタイルにも余裕が出てきた感じであり、笑顔も多く見られた研究会だった。1回、1回の研究会が前進の場になっていることを自覚した。
さて、昨日の研究授業のうち1本の「リハーサル模擬授業」を先週行った。教員を子ども役にして行う点では模擬授業と同じなのであるが、本番と同じ指導案で行い、そこから修正を図るという点では目的が異なる。
これが実によかった。授業者にとっては、研究授業のためのヒントになったことはもちろんである。それで目的は十分に果たされているのだが、参加した教員にとっても行き詰った点を一緒に考えたり、発問・指示の言葉を吟味したりすることで自分のもっている力を出すことができた。
一つの授業を素材にあれこれ考える研究会。「教員対象に授業のリハーサルをしたい」という先生がいたら、自主的な学び合いのチャンスである。同じ職場内でこういう学び合いができることを嬉しく思う。
人と会ってこその研究会だとつくづく感じた一日だった。
自分が入っている研究会でも、今までなかなか参加できなかったが、今回念願が叶い参加。
ネット上では知っている方々と直接お会いすることができた。皆さんから感じられる雰囲気。会での主張がストレートに入ってくる。出会うからこそ味わえる感激である。
限られた環境ではあるが、やはりどんどん出かけなければいけない。行きたい研究会、会いたい皆さんと会うことが今の自分には必要である。
明日は勤労感謝の日。そのための祝日小話です。
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1 五穀の収穫に感謝する祭りがルーツ
十一月二十三日は勤労感謝の日です。
勤労をたっとび、生産を祝い、国民が互いに感謝する日です。
もともと日本は昔から農業が盛んな国でした。そして、古くから神々に五穀(ごこく)の収穫を祝うならわしがありました。ちなみに五穀とは、主食になる大事な食料で、米や麦、豆などです。皆さんも毎日食べていることでしょう。
それらの収穫に感謝するお祭りが千数百年前の飛鳥時代から行われていました。それにちなんで十一月二十三日が勤労感謝の日になっています。
もちろん、今では食料生産だけではなく、働いている人への感謝の気持ちを表す日になっています。
2 食料自給率の低い日・日本
さて、日本は昔から農業生産が盛んと言いましたが、実は今は日本で作られたものが少なくなっています。
食べられた食料の中で、日本で生産される割合を「食料自給率」と言いますが、四十%ほどです。五十年ほど前、その割合は七十%を超えていたのですが、どんどん下がり続け今は多くの食料を外国から入れています。たとえば、天ぷらそばの原料である小麦やえびなどはほとんどが外国産のものです。また、日本人は一日一人あたり五十グラムの食品を残したり、無駄にしたりしていると言われています。食料自給率の低い日本ですから、感謝の気持ちをもって食べたいものですね。
3 手紙で感謝の気持ちを伝える
ところで十一月二十三日の「二三」は、「ふみ」とも読みます。毎月二十三日は「ふみの日」です。「ふみ」は漢字で書くと「文」ですね。
手紙を書く楽しさや受け取る喜びを広める日として「ふみの日」が始まりました。今は手紙よりも、電子メールを使う人の方が多いかもしれません。
でも、手紙には手紙のよさがあります。その人が直接書いた文字からは、温かみも感じられます。
この勤労感謝の日に、簡単な手紙に感謝の気持ちを書いてみましょう。皆さんの感謝の気持ちと心がきっと相手の心に残ることでしょう。
日本シリーズは毎年ほとんど見ていない。中・高・大学時代は夢中になっていたが、今は別。選手が自分よりもはるか下の世代だからかなと思う。「ベテラン」と言われている選手でさえ、自分より10歳ぐらいは若い。
むしろ目が行くのは選手時代をよく知っている監督さん方だ。
そんな中で落合監督は同じ秋田出身ということで、ずっと注目していた。だから、今回の日本シリーズは大変興味があった。残念ながら最終試合で敗北したが、試合中全く動じないあの姿は監督として確たるものをもっていると感じた。
そんな落合監督のことを書いたコラムを見つけた。こちら。(ちなみにNO5まである)
これがおもしろい。強いチームにするためのビジョン、そして実行するための強い意志が伝わってくる。
この中にリーダーとしての心構えも読み取れる。それが自分にとっての仕事へのヒントにもなる連載である。
原稿を書くために「社会科教育」誌のバックナンバーを読んでいたら、グラビアで「岩手の伝統文化・伝統芸能」の紹介があった。
本校はもちろん、私が住む奥州市はその宝庫のようなところであり、そのグラビアの中にも2つの例が出ていた。
「これらを活用した授業ができないかな・・・」と思い、Webを検索したら、こちらのサイトがあった。
「神楽」「剣舞」「鹿踊」等、岩手ならではの伝統芸能が紹介されている。動画での紹介もあり、これはわかりやすい。そして剣舞は本校の学区のものが3つ書かれていた。実践のヒントになりそうだ。
今月号の「総合教育技術」誌。いつもながら思わず注目する内容が多い。
その中でも野口芳宏氏の連載は考えさせる内容だった。「相手尊重、人様大事という思い その多寡が伸びを決める」という内容だ。
その中で紹介されていたのが「社風を育てるセールス魂」。
取引先で応接室に通された時の基本マナーについて具体的に述べられている。
自分が他校に行った時等のマナーについて思わず振り返ってしまった。失礼なことはなかったかと。
立って待っていたのはできたと思うが、受付の方に通されて座ったあと、すぐにまた立って待っていることまでは想像し得なかった。
その心構えが「社風」「セールス魂」につながるということであろう。
同時に少し題を言い替えて、「校風を育てる教師魂」というのも当然あるだろうと思う。自分の今までの経験を思い出してみると、「あの学校ではこうだった」ということが思い浮かぶ。いつかそんなことも書いてみたいと思うような内容だった。
※実践者では知り合いの北海道の石川晋先生や山口県の中村健一先生が紹介されていた。管理職向けの雑誌に、どんどん著名な実践家が登場するのは嬉しいことである。
「スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意」が発刊されて3カ月近く。
こちらのサイトを毎日クリックしている。
今までの傾向を見ると、発売直後からランキングが上がり、1カ月半にピークになる。その後は、緩やかにランキングが下がり、3カ月近くには圏外になる・・・というパターンだった。
今回も同じで1カ月半ぐらいに1ケタの順位にはなったが、その後はどんどんと下がり、「まあ、いつもと同じだなあ」と思っていた。
ところが、ここ2週間でなぜかランクアップして、17日現在で再度1ケタの順位になっている。何か、紹介されたのかもしれないが、著者としては本の発刊後も気になることなので、これは嬉しいことである。
11月は出張の先生が多く、各学級に入る機会も多い。数時間入る時など、ちょっとした隙間時間に子どもたちに笑い話をして私も楽しんでいる。
学級経営上、この笑い話のネタをもつことはけっこう重視していた。「明るい笑いのある学級」と「暗い雰囲気の学級」。子どもたちが好きなのはもちろん前者である。そのためには教師が笑わせる話のネタをもつことだと思っている。自分の場合に多いのは次の3つ。
1 ネタその1 教師の小学校時代のおもしろ話
特に教師自身が担任の先生に怒られた話は子どもたちが喜ぶ。
2 ネタその2 教師の失敗談
教師といえども失敗は誰しもあるだろう。それを子どもたちに話すことにより、子どもたちは親しみを持つ。
3 ネタその3 かつて担任した子の笑い話
「傑作な子」は必ず学級に一人はいるものである。実話に創作を加えてお話にする。ただし、その子が誰かばれないように!
話す時には表情やパフォーマンスも重要である。ちょっと大げさなぐらいがちょうどよい。「先生の話、おもしろい」と子どもたちが言うようになるとしめたものである。
□「仕事がパッと片づく うまい教師の時間術」(中嶋郁雄著 学陽書房)
限りある時間を上手に使うための時間術が紹介されている。テクニックだけではなく、「はかどるときには仕事を止めない」「ときには遮断する力を発揮しよう」というように、その根本的な考え方が紹介されているので納得できる。特に参考になったのは「できる教師は人間関係もうまくいく」の章。職員間の人間関係をスムーズにするのは仕事をするうえで大切な場合が多い。そのための考え方も参考になる。
□「プロの教師のすごい仕事&整理術」(佐藤幸司著 学陽書房)
書名にもある「第4章の教師のための整理術」で気持ちが引き締まった。「職員室の机は教師の顔」「一番大切なのは笑顔の身だしなみ」「家庭訪問には靴べらを」、第5章「教師としての誇りをもち続けるために」は自分の感覚と合っており共感。
本校の進学先の中学校には、5つの小学校から子どもたちが進学する。
どの学校も小規模校。本校と同じくらいの規模だ。
その学校の6年生が一つの学校に集まり、共同で学習をする。「とも学び」と称しており、年に数回学習している。担任が本日出張で代わって引率した。
ふだん10人ぐらいの子たちの学級に見なれているので、5つの学級の子どもたちが集まった中での学習は、新鮮。子どもたちも今まで他校の子どもたちと一緒に学習してきているので、違和感はないようだ。
集団で学ぶよさを十分に感じ取った学習だった。
ここで思い出したのが、こちらの事例。小規模校のよさを生かしつつ集団で学ぶよさも経験させる取り組みは様々可能ということがわかる。まさに工夫である。
※今日一緒に学習した学校には30年ほど前に子どもたちが製作した「共同製作」の大きなパネルの版画があった。初任の時の校長先生が前任の時に作ったものだ。その製作話を初任の時に聞いていたことを思い出した。そして、初任時に版画の共同製作をしたことも・・・。後にも先にも共同製作はこの時の経験だけだった。
珍しく依頼された原稿をスピードアップして仕上げた。しかも2本。
締切はまだ先だった。これは自分にとって「初」かもしれない。
若い頃、教育雑誌の依頼原稿を受け、大喜びをしたものだった。力はなかったから、「じっくりと文献を読み、ぎりぎりまで粘って書こう」と思った。1本の短い原稿に1カ月以上、だいたいかかっていた。
何回も経験してくると、いつの間にか「締切ぎりぎり」というのが当たり前になってしまっていた。
以来、いつも締切間際の提出ばかりがほとんどだった。
思うことがあり、先月から「前倒し」で書くようにしている。今回も依頼されてすぐに、「こういうアイデアで書けばいいかな」とパッと構想を立てて書いた。まだいいアイデアがあるかもしれないが、何か依頼され時が一番頭がピークのようだった。こういう時には一気に書いた方がいいようだ。
「依頼され時が仕事時」なのである。
むろんそうではない原稿もある。ある程度リサーチしなければいけないものは、すぐには書けない。それにしても、依頼されてすぐにリサーチをすれば、早く書けることは事実であろう。
このペースが別の「大物原稿」でも発揮できれば・・・と思うものの、これはやはり別。全てに当てはまるわけではない。これはこつこつと取り組むしかないか。
□「現代教育科学」12月号(明治図書)
「教師の読み書き」という宇佐美寛先生の連載をいつも熟読している。原稿を書く者にとっては有難い連載である。今号には身の引き締まる文章が多くあった。特に、「自分の論文を活字にするならば、百万人(とにかく多数)の論敵が出てくると思い、覚悟して書くべきである」というメッセージは強烈であった。覚悟をして書かなければ。
□「社会科教育」12月号(明治図書)
特集が「国土「日本の姿」基本データで発問クイズ」である。社会科教師であれば様々な基本データを活用した授業をしたい。そして、そのデータを見る目を育てたり、おもしろさを味わわせたいと思う。そのためのヒントになる。
□「国語教育」12月号(明治図書)
特集が「音読・朗読指導の効果を見直す」。先週の校内研で音読・朗読が話題になった。そういう時にこの特集。情報はタイムリーに入ってくることを感じる。
昨日は今年度3回目の社研の学習会。社会科だけではなく様々な実践を取り上げている点もこの学習会のよさだ。こちらに昨日の様子が具体的に書かれている。
その中に「超若手教師の悩み事相談コーナー」のことが書かれていた。
これは若手教師の相談に答えるものだ。事前に内容がわかるものもあれば、その場で即興で答えなければいけないものもある。そして、その答えに回答者の教育観や実践が見えてくるところが良い点だ。
若手教師にとってはその回答が参考になるし、回答する教師たちにとってもお互いの考えを学び合える。帰ってから「ああ答えたけど、ちょっと調べてみよう」と思うこともきっと出てくるだろう。
その点では今回の大ヒット企画(前回も少しあったが)だったと言えるだろう。
私も自分の考えやかつての実践を伝えることができた。充実感あふれる学びがいのある学習会だった。
担任時代であれば日々の授業実践をブログに書いて発信することは日常だった。
担任外でも社会科を2クラスで受け持っていたり、公開授業・取材授業等をしていたので、それらを発信できた。
管理職になってからはそれらは厳しくなった。自然と発信も減っていった。
自分の中でもそれが当たり前という意識があった。
しかし、これではいけないと思っている。
たとえば志水先生のブログで次々と授業に関わる情報が発信されている。
このような情報発信が社会でもできないかなあ・・・と思った。
自分にもまだまだ授業実践の情報発信が可能ではないか・・・そう思わせるブログである。
先週のこと。とある写真の撮影場所を見ていた。
カメラマンの一言一言が実にいい。
「ちょっと首を横に。そうそう、ばっちり!」
「いい笑顔だね」
「上手、上手」
ほめ言葉の連発であった。それも次々とシャワーの如く出てくる。
シンプルな言葉だけに、ストレートに本人に伝わる。聞いている周囲もいい気持ちになるから不思議なものだ。
担任ではなくても、子どもたちにほめ言葉をどんどんかけようと思っている。そのいいヒントになった。
今日は学校公開日だった。といっても教員対象の学校公開ではなく、「市民に学校を公開する日」である。
本市ではどの学校も午前中から午後にかけて公開する(日にちは学校それぞれ)。本校でも朝早くから来校者があり、こちらも早くから準備したかいがあった。
この公開日では保護者がもちろん一番多いのであるが、祖父母といったご家族、あるいは親戚の方も参観する。「授業参観」となると、やはり祖父母の方は限られてしまうがこういう時は別。いい表情でお孫さんの授業の様子をご覧になっていた。
この公開は私が担任の時(たしか最後の学級だったと記憶する)にもあった。今も記憶に残るのが、給食時間に息せき切って教室に駆け込んできたお父さん。こちらは全くふだんと変わらない給食時間。そのお父さんはその特別でもないふだんの給食の様子を10分ほど参観して帰られた。
あとで子どもに聞いたら、「仕事が忙しく、なかなか授業参観に来られない。でも、公開日の給食時間だったら、昼休みで急げば10分ぐらいなら参観できる。だから来た」ということだった。
確かに普段の授業参観なら仕事の時間にかちあってしまっているだろう。たとえ10分でも価値ある時間だったに違いない。それもこの公開日だったからできたことであった。
その点での意義は大きい。
今日は、こちらの冊子を入手。
すでに11号である。
山田満知子さん(フィギアスケートコーチ)や外国語活動の直山先生、梶田叡一先生ら著名人が名を連ねるが、自分にとってのヒットは曽山和彦先生の「教室でできる特別支援教育」。
指導のための具体的なヒントがいくつもあった。
・まわりの子を育てたら子どもも育つ
・個への配慮はするが深入りしない
・ルールを掲示し、違反したときには非言語メッセージを送る
・どれぐらい子どものいいところを引き出しに入れておけるかが、教師の腕の見せどころの一つです。
・「褒める」だけではなく、「勇気づける」言葉もかけたいもの
「うん、うん」とうなずくことが多かった。著書も発見できたので今日も注文。読みたい本が次々と出てくることは嬉しいことである。
ちなみに曽山先生は秋田県で教員をされていたようだ。出身は秋田ではないようだが、秋田出身の私としてはこれだけで親しみが何倍もわく。嬉しいことである。
偶然であるが、このごろ森信三氏についての情報を何度も目にした。
お名前は有名なので知っていたが、今まで本を読んだこともないし、調べる行動もしていなかった。
しかし、これだけ名前を目にすると調べざるを得ない。
まずはウィキペディアで。
次の文章が今の自分にぐいぐい入ってきた。
『しかし五十の声をきいた時には、大抵のものが息を抜くが、それがいけない。「これからが仕上げだ」と、新しい気持ちでまた十年頑張る。』
来年自分もこの五十の声をきく。新たな気持ちで行きたいところだ。
続いてこちらのサイト。
「しつけの三原則」などは学校教育でもそのまま大切なことだ。「立腰教育」と聞いて、十数年前の教育雑誌の連載を思い出した。全く初めて見る言葉だったので、印象に残っていた。これでパッとあれこれ結び付いた。
これだけ共感できるものが多ければ本にも興味をもつ。さっそくアマゾンで注文をした。
かつて一人の人物の情報を聞いても、なかなか本の購入にはいたらなかった。ネットで情報を何度も目にし、人物についてネットで調べ、さらに本もネットで注文できる。十数年前の連載時を読んでいた時とは全く違っているなと感じた次第である。
とある場所の待ち時間で「なるほど知図帳日本 2011」という冊子を見つける。
様々な都道府県のデータがわかりやすい解説付きで紹介されている。社会科好きとしては、「生活編」「産業・交通編」「自然編」に思わず目が行く。今の日本がわかるだけではなく、社会科のネタも見つけられそうだ。さっそく注文。情報源はいろいろなところに転がっている。
追記:なお新しい「2012年度版」も予約受付中である。
図画工作の指導が得意というわけではないのだが、図工とは初任時代から何かと縁がある。研究公開校だったり、事務局を務めたり・・。来年度の県の大会の事務局を今もしている関係で、市の図工教育研究会の副会長という役職も拝命している。
「自分の力とは別」なのであるが、その役職がらみの依頼があった。作品展を他のメンバーと一緒に見て、ディスカッションをする機会である。他の先生方は図工のプロだけに、その見方、指導の在り方等、学ぶ点が多かった。
思い出せば、初任校の校長が各教室に掲載されていた絵についてコメントし、その指導について学んだものであった。改めて校内研究会を開かなくても簡単にできる実際的な研究だった。
その教科ごとに、「伝えていくべきもの」「実際的な研究方法」があると改めて感じている。社会ではどのような方法があるのだろうか。ちょっと考えさせられた。
昨日の講義に関わって。
石巻に行くということで、自分の中で「行かなければいけない」と思った所があった。
津波の被害が大きかった場所。自分と縁があった人も眠っている場所だ。
「難しい判断だっただろう・・・」と本当に思った。切ない親心がわかるメッセージを読むと涙が出てきた。
慰霊碑に手を合わせてご冥福を祈った。
そして、「ぜひお会いしたい人」と会うことができた。
津波で大変な経験をされた。それはこちらに詳しい。あれこれお話をして自分の使命も(講座とは別に)自覚した。自分がしなければいけないことがまだまだあるのだ。
石巻の学びのステップアップ事業に講師として講義を行った。
ご存じの通り、石巻は津波で大きな被害を受けた。会場となった小学校でも1階の窓の半分まで浸水する被害があったり、最近まで避難所となっていたりと震災の被害が大きかった。そのような中での講義である。力を入れないわけにはいかない。
今回のテーマは「『力をつける授業』を目指して」というテーマでの1時間30分の内容。自著に基づいた内容だったので、その分ではプレゼンを作る過程で自分の実践を振り返ることができた。これはこれで自分の基礎部分を確認できた。
「授業の基礎技術を考える」「自分なりの授業スタイルを」「こだわりのテーマをもつ」の3つについて話した。模擬授業も随所に入れた。意欲的な参加者のおかげで、「反応のよい」講座であった。事務局の先生からは、「先生方に刺激を与えたい、授業づくりをもっと意識してもらいたい…という私の思いを、佐藤先生の講演を通して一人一人の先生方に伝えることができたと思います」というメールをいただいた。
有難いことである。私にとっては自分の実践を振り返るメリットは実に大きいものだった。自分の考えを再認識する・・・本に書いているからといってそれらを全て覚えているわけではない。それを改めて読むことによって、自分の考えを整理することができた。その点では、このような機会を与えてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいだ。この講義の最後でも話したが、自分の使命の一つは今まで学んだことを後輩たちに還元すること。今回がその一つの場になったことは間違いない。
子どもたちにとって「文化の日」はなじみの深いものとは言えないかもしれません。
だからこそしっかりと祝日の趣旨等を教える必要があると思っています。
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1 文化の日に文化勲章授与
十一月三日は文化の日です。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日となっています。
そもそも「文化」という言葉はどういう意味でしょう。一般的には「人類が築き上げてきた成果」を指します。たとえば「日本の文化」と言えば、茶道、落語、俳句といったものが思い浮かぶでしょう。
それらの文化の中でも、芸術や科学などは時代ごとに大きな発展をとげてきました。
この文化の日には、科学技術や芸術などの文化の発展につくした人たちに「文化勲章」が渡されます。今まで、画家、俳優、小説家、科学者、ノーベル賞受賞者など、年に5名ぐらい文化勲章を受けています。
2 いろいろな人に贈られる「勲章」と「褒章(ほうしょう)」
文化勲章は限られた人に対してですが、一般的な勲章となるともう少し多くの人に授与されます。しかも春と秋の二回に渡っての授与となります。文化の発展に築かれた人だけではなく、警察官や自衛官など危険な仕事についている人、外国人で日本の発展のために尽くした人にも贈られます。
また、勲章とは違うもので「褒章(ほうしょう)」というものもあります。これは、社会のための奉仕活動に努めた人や多くのお金を寄付した人などに授与されます。人命救助をした人にも贈られる場合があります。今年は、13歳で人命救助をして受賞した人が話題になりました。
3 博物館に行ってみよう
皆さんは博物館に行ったことがありますか。
博物館とは、ある分野に関するものを集めて展示している施設です。たとえば、美術館だったら、絵や彫刻といった美術作品が集められています。科学館であれば、皆さんが興味をもつような実験機器があります。
そのような博物館に行くと、「人類はすごいなあ。このような機械を発明するなんて」「このような絵を描くことができるとは、何とすばらしいことだ」といつも感じます。人間の偉大さを感じるとともに文化のすばらしさも感じるのです。
皆さんも、ぜひ近くの博物館に出かけてみてください。きっとすばらしい文化を感じることができますよ。
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