« 懐かしい本との「再会」 | Main | お話朝会 »

2011.12.12

「今年の漢字」実践

 「今年の漢字」が発表になった。「絆」である。大震災のあった年だからこそ、前向きな意味の漢字が選ばれればいいと思っていた。その点、絆はぴったりだ。私自身も「絆」を一番にしていたし、「生」「望」などもいいなと思っていた。
 さて、今年の漢字と言えば授業実践である。1年前に書いた原稿を掲載する。チャンスがあったら、どこかの学級で取り組みたいものである。

------

 どんなところにも授業のヒントはあるものだ。
 師走になって発表される「今年の漢字」。日本漢字能力検定協会が、その年をイメージする漢字を公募し、十二月に発表されるものだ。一九九五年に始まったが、その年の漢字は「震」。阪神・淡路大震災の年だった。

 ある時、「授業で子どもたちに『今年の漢字』を考えさせたらおもしろいのでは?」とひらめいた。
 四年前、最後の担任の年には六年生の子たちに次のように授業をした。

1 「今年の漢字」のニュースを紹介し、その漢字(この年は「命」)と選ばれた理由を教える。
2 今年、自分に関係することで、思いついた漢字をいくつか書く。
3 そのうちから一つ選び、その理由を書く。
4 四人組で発表しあい、ベストの人を一人選び、全体の前で発表する

 さっそく取り組む子どもたち。今年の自分を振り返り、さらにそれに合う漢字を考える。
実際の発表では、感心したり、「なるほど」と思う声が続いたりした。たとえば、次のような漢字である。

・「思」・・今年は人を思い合ったし、たくさんの思い出ができた。
・「蹴」・・今年はサッカーをたくさんやったから。
・「笑」・・毎日が楽しく、いっぱい笑ったから。
・「演」・・金管クラブで一生懸命に練習し演奏した。
 
 確かに子どもたちなりに考えるものである。
一人一人個性的なものが多かったが、四人の子が同時にあげたのが「力」である。「学力」「体力」「行動力」などいろいろな力がついたというのが理由だった。子ども達の成長は教師にとって一番の喜びである。この「今年の漢字」にその成長を表す漢字が登場した。私にとっても忘れられない授業である。

|

« 懐かしい本との「再会」 | Main | お話朝会 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 懐かしい本との「再会」 | Main | お話朝会 »