成人の日 おとなになるお祝い
今年も祝日にまつわる小話を紹介していきます。
子どもたちに祝日の意義やエピソードを語ることは大切なことと考えるからです。
今回は1月9日の「成人の日」です。
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1 「おとな」になる人をお祝いする日
一月の第二月曜日が成人の日です。
「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを目的とする祝日です。
ところで、「おとな」は何歳からだと思いますか?
二十歳からです。成人の日は二十歳になる人をお祝いする日なのです。
二十歳になったら、それまで禁止されていたお酒やたばこも許されます。また、選挙で投票することもできます。
もっとも結婚は、二十歳より前の男子は十八歳、女子は十六歳ですることができます。外国では、十八歳をおとなとしている国も多いです。
2 昔は十六歳ぐらいでおとなになった
ところで、今は二十歳でおとなの仲間入りですが、昔は十六歳ぐらいでおとなとして扱われていました。
「元服(げんぷく)」と言って、男子を子どもの髪型からおとなの髪型に変え、頭に冠を身に付ける行事がありました。
子どもによっては、十二歳ぐらいで元服する例もあったそうです。
十二歳といったら小学校六年生です。「小学生でおとな?」と思ったことでしょう。確かにピンと来ませんね。戦いが多かった時代は早くあとつぎを決めるために、元服も早くしたと言われています。
3 思い出に残る成人式に
成人の日には多くの地域で成人式が行われます。振袖の着物を着て、式に参加する人を見たことがあるかもしれません。
成人式で騒いだり、暴れたりするマナーの悪さがニュースになる場合がありますが、多くの市町村では思い出に残る式を工夫しています。たとえば、親が我が子にお祝いの手紙を書き、それを会場で親が実際に読むという市があります。親が登場することは内緒です。心のこもった愛情あふれる手紙に、思わず泣いてしまう人もいるそうです。
これならば、一生思い出に残る成人式になるでしょうね。
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