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April 2012

2012.04.30

4月が終わった

月末には可能な限り、その月の振り返りをしていきたいと思う。

・4月はリセットの月。新しい教職員が赴任し、子どもたちは学年が進む。クラス仲間は同じでも学年や担任が変われば雰囲気も変わる。その成長ぶりに目を見張った。

・4月は学校にとって特に重要な時期。本校2年目ということで、昨年のよさを引き継ぎつつ、新たにできることは行っていこうと感じた月。校報のリニューアル、校内通信の継続発行、学校Webの準備、研究への関わり、7月の訪問への対応等、あれこれ実践。

・今年度は2つの事務局も拝命。一つは県造形教育研究大会事務局、もう一つは地区副校長会事務局。どちらも大きな重要な事務局。4月が組織立ち上げということでこちらにも時間をかなり割く。5月上旬にどちらも総会や実行委員会があり、準備にあれこれ。大会事務局はこれからアイデアを出していけるだろう。

・執筆活動や講師依頼等も続く。これについては今後随時公開していこう。特に執筆活動については、連載原稿、グループ執筆、本の原稿等、今年も充実したものになりそうだ。

・4月は夜の会も多い。本校や本地区2年目にして人のネットワークも広がった会となった。遠くに出掛けてのお祝いの会も最高だった。人と出会ったことのすばらしさを感じた4月だった。

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2012.04.29

「愛される学校づくりフォーラム2013」に登壇

研修会のご案内です。
まだまだ先の話ですが、来年の2月16日に、
「愛される学校づくりフォーラム2013」が開催されます。
今年2月に400名を集めた会の続編です。

今度は有田和正先生、私が模擬授業をすることとなっています。同一単元です。シンポジウムのコーディネ―タは堀田先生です。

HPでの告知も始まりました。こちら
(有田先生の写真をクリックしてください)

申込はまだですので、予定を空けておいてくださればと思います。
また何度か告知いたします。

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「釜石の奇跡」が教材に

気象庁で津波防災啓発ビデオ「津波からにげる」が制作された。
Webで見ることができる。こちら
該当校の避難時のエピソードは、新聞や雑誌、そしてWebで何度も繰り返し読んだ。かつての同僚も勤務していたので、お会いした時に話も聞いた。さらに、実際に現地に2度足を運んだ。「こんなところを子どもたちは必死に走ったんだ・・・。先生方はよく子どもたちを助けた・・・」と自然に涙が出てきた。

ただ、このような事実を知っても、教材化などには辿りつかない。そんな中、このように教材化がされた。あの日の事実を子どもたちに知ってもらうためにも、有効に活用されれば・・・と願う。

 ※連休2日目。朝から家本先生の「教師の一日」を読む。初任で読んで以来、1年に数回は読む。今回も新たに発見したところがあった。まさに名著。

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2012.04.28

最近の本から

■「先生!親ってそんなに怖いんですか?」(星幸広著 立花書房)

 教師を元気にする本である。現在は大学院の先生である著者は、警察署勤めの経験を生かした「積極的な対応」が基本。読みながら、「そうだよな・・・」「弱気ではいけないなあ・・・」と何度も励まされる思いだった。

・力に空白はない―引けば引いただけ相手は出てくる
・恐怖は逃げれば倍になり、立ち向かえば半減する
・部下がリーダーに求めるものは強さだ

という「基本的な心構え」が何とも頼もしい。保護者対応の基本だけではなく、教育現場での自分たちの考えた方を見直す一冊である。

■「できる教師のすごい習慣」(山中伸之著 学陽書房)

 「帰宅時刻を先に設定する」「どこでもいい、一言メモする」「打ち合わせメモは大きく書く」・・・等々、自分の仕事術と重なる部分が多い。重なるからといって、読む必要はないとは思わない。むしろ、共感を覚える。「私の場合」というようなミニミニコラムも読んでいて楽しい。

同じく山中先生のこちらの本もお勧め。

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2012.04.27

全国各地の工場見学

連載しているママノート。編集部のコメントでこちらのサイトを知った。子ども向けのサイトであるが、教員も授業のヒントとなるようなことが掲載されている。(特に人気の質問トップ3は子どもたちってこういうことを疑問に思うんだ・・・と感じてしまった。)

さて、そのサイトの中に「全国工場見学ナビ」というサイトがある。
これは社会科教師として興味のあるところだ。種類別だけではなく、都道府県別も出ている。「岩手は何かあるのか??」と思ってクリックしたら、ちゃんと5つの施設が出ていた。「あー、なるほど・・・」と思うようなところ。都道府県にある有名工場を調べるのにも適したサイトである。

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2012.04.26

昭和の日 変化の大きかった昭和時代

ゴールデンウィーク前に祝日の意義を語ることは大切だと思っています。
まずは4月29日「昭和の日」です。

1 一番長い昭和時代
四月二十九日は昭和の日です。昭和天皇の誕生日であり、昭和の時代をふりかえる祝日です。
 昭和時代は二十世紀の元号(げんごう)の一つです。元号とは、特定の時代を年を使って指すもので、漢字を使う日本や中国などで使われたものです。昭和の前の元号は大正、その前は明治で聞いたことがあるでしょう。
 昭和は元年から六十四年まで続きました。昭和天皇の在位期間にあたります。実際には元年と六十四年は1週間程度だったので、実際の昭和時代の期間は六十二年ほどです。この期間は元号の中では一番長いものです。
 皆さんの家族や親せきの中にも「昭和生まれ」が多くいると思います。それぐらい昭和時代は長かったのです。

2 「激動の時代」
 昭和は大きく変わった時代と言われています。
 昭和二十年までは大きな戦争がありました。たくさんの人が亡くなり、原子爆弾が広島と長崎に落とされました。
 その戦争が終わってからは日本も平和になり、どんどん発展してきました。人々の生活も豊かになり、新幹線、自動車、テレビといった皆さんにとっても身近なものが次々と生まれました。
 昭和時代の最初と最後では、同じ時代とは思われないほどの違いがあったのです。

3 東京オリンピックとテレビ中継
 昭和時代の大きな出来事の一つに東京オリンピックがあげられます。昭和三十九年に開催された東京でのオリンピックです。
 このオリンピックは戦争に敗れた日本の成長ぶりを世界に示すものでした。特に注目されたのは世界各国にオリンピックの様子が放送されたことです。今は、世界各国の様子をテレビで簡単に見ることができます。しかし、その頃は技術も十分ではありませんでした。
 それがこの東京オリンピックでできるようになりました。東京オリンピックは「テレビオリンピック」と言われたほどでした。ちなみにこの東京オリンピックの女子バレー決勝の視聴率は八十五%(NHK調べ)です。この記録は史上最高です。

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2012.04.25

5月号雑誌から

「社会科教育」5月号(明治図書)

 特集が「PISA型で学習問題づくり」。社会科の学習問題づくりには興味をもっている。「キー発問」とのかかわりもあるからだ。「学習問題のタイプ」「新しい視点」「子どもと考えるPISA型学習問題づくり」等々、読みどころ満載である。

■「国語教育」5月号(明治図書)

 特集が「教科書 学習のてびき 授業でどう扱うか」。国語の教科書に学習のてびきがあるが、自分自身がそれほど重きを置いていなかったことを、特集を読んで反省した。学習技能を育てるために、どのような具体的な方法があるか書かれている。実物資料も多くなったなあ・・・と実感。

 気づけば、年間購読雑誌も年々減っている。これは自分が購読中止というのはなく、取り続けている雑誌が廃刊によるものだ。そんな中、上記の2冊は26年以上購読している。退職までのあと10年は購読し続けたいという思いである。

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2012.04.24

3分間教科書予習

ノート指導に関わりがありそう・・・と思ってEテレの「テストの花道」を見ていたら、「3分間予習」というのが目についた。あくまでも高校生向けの勉強法だが、内容は次のようなものだった。

・予習と言えば「大変」というイメージがある
・お手軽な方法が教科書を読むこと
・大事なのは、読んで「わからないところ」がわかること
・これで授業の理解度が変わり、ノートの取り方も変わってくる
・実際に社会科の授業で実践・・・

というものだった。
これは小学校の社会科6年生ぐらいの授業だったら応用できるのでは・・・と思った。
かつて、よく「社会科教科書の音読」をさせた。今は担任ではないからできないが、たとえば補欠授業に入った時に、最初の5分間で黙読をさせる。それが「予習」になる。そういうふうに行うノート指導に変化があったら、これはこれで予習の効果があったというものだ。
もちろん、どのように予習をさせるかがポイントとなってくるであろう。今の段階では「実践の種」の段階。ヒントとして記しておきたい。

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2012.04.23

南部・・・

新幹線に乗ると必ず見るのが車中誌「トランヴェール」である。これはJR東日本限定の小冊子である。
今月号の特集は「南部領、ものがたり紀行」。表紙の岩手山をバックにした盛岡の風景が美しい。
自分が秋田出身で、しかも県南が生活根拠地、勤務地としては沿岸や県北に数年いた。ただ県庁所在地盛岡には出張関係で行くぐらいである。だから今まで「南部・・・」と言われるものにもそれほど注目していなかった。

しかし、この特集で「南部鉄器」「南部せんべい」だけではなく、多くの由緒あるものがあることを知った。
たとえば、「南部カタクリ(江戸時代から続くお菓子)」「南部古代型染め(武士の旗指物)」「南部絵暦(江戸時代に庶民の生活を絵で伝えた)」「南部駒(名馬)」・・・・こういう話を読むと地域教材の宝庫だと思う。
今まで県南の教材についてはこだわってきたが、岩手県の教師としてはこういうのも範疇に入れたいと思った。

ところで一戸、二戸・・・・八戸、九戸は県北と青森南部の地名だ。一昨年まで勤務地と同じ管内に「一戸町」「二戸市」「九戸村」があり、一気に親近感を感じる地名となったのだが、これらは名馬の山地であり、戸は名馬をつくりあげるための行政上の区分だったとのこと。そういえば、笹渡小学区にも馬を飼育している家が多かったなあ・・・、時には道路を馬車を馬がひいていたなあ・・・と思い出した。

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2012.04.22

サブリーダーとしてのあり方

管理職向けの雑誌2冊、5月号も読みごたえがある。

総合教育技術 5月号 小学館

 特集が「いま求められる学校サブリーダーの条件」。自分の立場に直結するだけに、注目して読む。野口先生をはじめ、響く言葉が並ぶ。
・忙しくて大変と思わずに、積極的に仕事を楽しむこと
・「利己ではなく利他」の姿勢で、感化・影響を与えられるよう人格を磨くこと
・リーダー不在のときでも、決断ができるように正しい判断基準を磨いておく
・部下の力を引き出し指導する力・・・・
 自分自身を思わず振り返った。

教職研修 5月 教育開発研究所

 特集が「学級経営を組織でサポート 管理職の体制づくり」である。学級経営をサポートという点に注目。自分自身ができることの参考になった。

※総合教育技術誌には関西大学初等部塩谷先生、教職研修には山の手南小前校長新保先生の原稿が紹介されていた。昨日こちらの会でディ―プに懇親したばかり。嬉しくなった。

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2012.04.21

事務局仕事

かつて自著に「校外の事務局をするメリット」について書いたことがあった。

・確かに事務負担は増える。しかし、それ以上にメリットがある。たとえば・・・
1 人的ネットワークが深まることである。
 →事務局になるとメンバーとのつながりが増す。
2 事務仕事の力が身に付くということだ。
 →事務局をすることによって、ふだんとは違う種類の仕事をする。仕事の幅も広がる。
3 新しい企画を考えることができるという点である。
4 「学校力」の一部になる
 →学校に還元できるものが必ずある。それは「学校力」の一部になるのである。

このような内容だった。
今年度、学校のもろもろの事務局仕事の他に、大きな事務局仕事が2つある。1つは昨年度からの継続、もう一つは今年度からのものだ。
4月から本格化してきて、連絡・文書作り・文書発送等の事務仕事も増えてきた。関連会議もある。
そんな中、強力に感じているのが1の人的ネットワークである。2つとも地区中心の事務局である。今まで未知の方々、既知でも知り合い程度の方々と話したり、仕事ぶりを見させていたりしている。自分の世界が広がっていく感じを受けている。
こういうことが、事務局仕事をやっていく活力になっていく。「人」の力は大きい。

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2012.04.20

授業でつながった縁

もう10年前のことだ。こんな実践をしたことがあった。
「地域のよさ・日本のよさ」にこだわった実践を、授業で展開していた頃だ。
この授業の発想自体は、雑誌の原稿依頼がきっかけだった。「国際社会で貢献した日本人」というテーマだった。いろいろと探して、古川外男さんに辿りついたのだった。

授業では、「古川氏は一家で現地に住みついて、家族みんなで現地のために尽くした」ということを話した。ネットで私のHPを見たその息子さんから、メールで次のような連絡が来たのである。

「父から受け継いできた「国際協力活動」を様々な形で実践させて頂いておりますが、地元の子供達にも「明日の国際人を育てたい」、と社会奉仕活動もさせて頂いております。」

この志。その活動の様子はこちらのブログに記されている。何度かメールのやりとりをして、大震災の被災地訪問もされていることがわかった。
「もしかしたらお会いする機会があるかもしれない・・・」
そんなことを思った。
自分が授業をしたこと、その実践をネットに掲載していること、そしてそのHPを見てくださったこと・・・・全てが合わさって出来た縁。このような縁は大切にしなければ・・・と思った。

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2012.04.19

今年も通信を発行

自分の場合、通信を発行することは苦にならない。むしろ、自分の実際や考えを伝えることができる・・・ということで、担任時代から学級通信を頻繁に発行してきた。担任外になった時には、分掌であった「研究通信」を。そして管理職になってからは、校内通信や校報を発行してきた。

そして今年度。ようやく今週になって「校内通信」と「校報」を発行することができた。
校内通信には、学校経営に関わること、授業のこと、学級経営のこと、コンプライアンスのこと等を校内の先生方向けに掲載する。昨年も月2~3号のペースで発行した。今年度は昨年度以上の発行が目標だ。もちろん、号数が多くなることより、「伝わる中身」が大事だが。
校報は、今まで自分が出してきたスタイル(B4判3段横組み)を変えた。今年度は依頼原稿も組み入れて、幅広い校報にしようと思っている。参考にした図書はこちら。学校ホームページの参考になるこちらの本と共に、情報発信をする管理職には必須の本である。

これらは自分にとっての「副校長実践」。年度末にどれだけのことができたか、検証したいと思っている。

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2012.04.18

プロの仕事

かなりの頻度で、施設関係の業者さんにお世話になっている。
今月も強風で屋根がとんだところをさっそく対応していただいている。

業者さんと対応をしたり、様子を見るのは自分の重要な仕事の一つ。つくづく感じるのは「プロの仕事」だということだ。屋根修理では足場を組むのだが、5人ぐらいであっという間に組み立てる様は圧巻だった。重いパイプ等の資材を上に投げ、それをスムースにキャッチしてどんどん上げていく。(落ちたら・・・)とこちらが心配したが、一度もミスがなかった。まさに百発百中。

考えてみたら、私たちが様々なものを外注する時に、こういうプロの仕事を感じることはいくつもある。きれいに製本される文集や卒業アルバム、パソコントラブルの際のあっという間の対応等々。プロの仕事から学ぶことは多い。

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2012.04.17

「宿題」の原稿掲載

小4教育技術誌5・6月号に原稿を書かせていただきました。
特別企画の中の「宿題の研究」です。
5ページにわたる内容です。宿題に対する考え方、子どもたちへの提示方法、継続のための働きかけ、家庭との連携等々、自分が今まで取り組んできたことをもとに書きました。
昨年度は学校全体で家庭学習について、効果的な取り組みができました。今年度も一つの役割を与えられているので、新たな実践ができるのではないかと思っています。

さて、教育技術誌のWeb版に「漢字書き順ガイド」があります。筆順関連のサイトは多くありますが、これは「間違えやすい」ものを学年ごとに分けています。授業で復習用等に役立てられそうです。

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2012.04.16

「発達障害」教育ルネサンスで

教育ルネサンスの今回のシリーズは「発達障害と大学」である。教育現場では日常的に話題になるテーマであるが、大学にかかわってもこのような取り組みが行われていることは知らなかった。
確かに、一定の割合で存在する子どもたちが大学の進学を希望するのであれば、当然その対応は必要だ。受験する際にも「別室で」「拡大文字で」ということが認められているというのは、社会的な認知が進んでいるということでもある。確かに、地元の本屋さんに行くと、発達障害関係の大人向けの一般書コーナーがあるほどだ。

私自身は、教育雑誌の特集等は斜め読みはしてきたが、本格的に学ばなければいけないと数年前にようやく思ってきた段階。今年度は本、研修会等から進んで学ぼうと思っている。自分の学びのテーマの一つである。

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2012.04.15

お勧め番組「メディアのめ」

NHKEテレで「メディアのめ」がスタートした。内容については、次のように告知されている。

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 現代社会は、メディアの発信する情報であふれかえっています。「メディアのめ」は、そんな社会の中で、子どもたちがメディアの情報を一歩立ち止まって受け止め、〈自ら積極的に活用していく力〉=〈メディアリテラシー〉を楽しく身につけることのできる番組です。番組を進行するのは、ジャーナリストの池上彰さん。毎回、テレビ・インターネット・ケータイ・雑誌・新聞などのメディアをテーマにし、子どもの身近なメディアに関する疑問をきっかけに、それぞれのメディアの特性や、メディアの向こう側の世界を〈体感〉していきます。
 小学校高学年を対象とした、主に学校視聴向けの番組ですが、家庭でも家族みんなで楽しみながらメディアについて学べ、大人も「目からウロコ」な〈発見〉ができる番組をお届けします。

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これは実に楽しみな番組である。
かつてNHKで「体験!メディアのABC」という番組があった。これもメディアリテラシーを育成する番組だった。私はその番組プロジェクトの一員として、番組を活用した実践に取り組んだ。このプロジェクトでは、多くのことを学ばせていただいたし、ここで得た人とのつながりが今の自分を作っていると思っている。

そして、今、新たな番組である。
当時と違うのは、動画でいつでも再生ができるということだ。番組HPはこちらにあり、即視聴ができる。一度だけではなく、何度も視聴(部分的にでも)できる。これは子どもたちの「もう一度見たい」という声に対応可能だ。
教材、指導案等も充実している。
担任ではないので、かつてのように毎回視聴させ・・・ということは無理であるが、こちらのリストを見て、補欠授業の時に1時間のトピック的授業として活用できるのでは・・・と思っている。楽しみである。

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2012.04.14

あれこれ

ブログとは別にフェイスブックに、自分の思いを綴っている。こちらはブログとは違って、「いいね!」ボタンがあり、反応が数時間でどんどん返ってくる。コメントもブログより多い。
しかしながら、いったん書いたものは時間の経過とともに、改めて見ることは難しい。そこで、時々自分の記録用に転載したいと思う。

・新しい年度のスタート。多くの友人・知人が新しい転勤先で新年度を迎える。教員の宿命で数年に一度はその経験をしなければいけない。未知の地であれば心細さもあるだろう。
かつて、沿岸の小さな小学校に赴任する時、お世話になった校長から「山奥の地にも、海辺の地にも、星空が美しいへき地にも子どもたちはいる。どんな所でも子どもたちは先生を待っている」と言われた。大きな励ましになったことを思い出している。

・「実年者は若者が何をしたか、などと言うな。何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。」
今日出会った山本五十六の名言。この名言の前段には「自分たちも若い頃、いまどきの若い者はと言われた」と書かれている。山本五十六の若い頃と言えば、もう百年以上前。今も昔も変わらないものなのだと妙に納得。

・今日もいい文章に出会った。筑波大附属小時代の有田先生。
「何も行事がないときは、5時になると家に帰り、原稿を書いたり、本を読んだり、調べごとをしたりした。自分で時間を創り出していたのである」
あれだけ多忙の中でちゃんとこういう時間を確保していたのである。だからこそ、多くの著作を残すことができた。確かに時間は自分で作りだすものである。

・自著の中で見知らぬ方から反応が一番あるのが「価値ある出会いが教師を変える」(ひまわり社)だ。新書版ということで、いろいろな方に読んでいただいていると実感している。昨日は看護専門学校の先生から「学生さんから本を教えられた」と感想メールをいただいた。本と出会えた縁に感謝していることが書かれていたが、実はこういう感想ほど著者の喜びとなることはない。こちらが「感謝!」である。

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2012.04.13

「道徳教育」5月号

連載の「道徳教育」誌の紹介です。
扉の1ページ、「ちょこっと活用!心震わす「名言・格言」」です。道徳授業で活用できる「名言・格言」を1ページずつ紹介していくものです。
名言をあれこれ探す過程で自分自身が学ぶことが多く、楽しみながらの連載です。
5月号は、ウォルト・ディズニーの言葉です。

「与えることは最高の喜びなのだ。他人に喜びを運ぶ人は、それによって自分自身の喜びと満足をえる。」

後輩を育てる立場、世代になっている今、この言葉を大切にしたいと思っています。

ちなみに本誌の今月号の特集は「友達関係力が倍増する道徳授業」です。授業と書かれていますが、授業のことだだけではなく、朝の会・席替え・部活等、様々場面での実践が書かれています。幅広い視点から役立つ特集となっています。

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2012.04.12

最近の読書から

■「生徒指導 10の原理100の原則」(堀裕嗣著 学事出版)

堀先生の本は常に読み応えがある。主張も明快、そしておもしろい内容で、読後に充実感がある。次々と発刊される本が評判が良いのもよくわかる。この本も同様。「10の原理」も「100の原理」もノートに貼っておいて、定期的に見直しをしたいぐらいだ。特に「100の原理」の最後の「自分の現状を知る10の原則」「自らの身を守る10の原則」は、若手もベテランも自分自身を見直す大事なリストとなると感じた。

■「授業づくりの教科書 社会科授業の教科書〈5・6年〉」(有田和正著 さくら社)

3月31日に東京で、出版記念イベントがあり、一足早く有田先生の新著を手にした。「授業の教科書」と題名にもある通り、この本を使って、有田式の楽しい授業ができる。かつて読んだ「授業のネタ」のリニューアル版という感じであるが、最新データや新しいネタがいくつもあるところが、「やはり有田先生」という感じである。お会いするたびにその知識量に圧倒され、「もっと勉強しなければ・・・」と常々思う。


■「やる気スイッチが入る 秋田県式家庭学習ノートで勉強しよう! 」(主婦の友社)

家庭学習の参考資料となるのではないかと考え購入。家庭学習の豊富な事例だけではなく、どのようにして取り組ませるか、参考になる。今年度、自分も一つの公的な役割を与えられているので、自校の実践に役立てたいと思う。

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2012.04.11

学級通信名

先週、学級開きを前に職場で「学級通信名」が話題になった。
確かに通信名にはその担任の願いが表れている。たとえば、「なかよし」「えがお」などは、そのような学級になってほしいという願いが表れている。

私自身も通信名にはこだわってきた。他の先生方とはダブらないように、それでいて子どもたちも覚えやすく、呼びやすいものにしてきたつもりだ。カタカナが多かった気がする。たとえば・・・

・「カルチェ・ラタン」(フランスの地名から。学級文化発祥の地となるようにねがって。4回も使った)
・「トゥインクル・キッズ」(キラキラ輝く子どもたちになってほしい)
・「ガリバー」(村田栄一氏の本を真似て。1年担任時。)
・「ピーターパン」(「ガリバー」の次に2年担任時に使用)
・「ファンタジック・スピリッツ」「ロマン・シューレ」(造語。担任の願いである2つの単語を組み合わせた)

カタカナばかりではなく、「6年1組物語」「夢工房・21」というように漢字を使った場合もあった。
この記事のために、こちらの自分の学級通信Web版を見てみたが、担任時代の思いがやはり出ていると感じた。(学級通信にはだいぶこだわり、その書き方の本も出版させていただいた。)
今は学級通信を発行することはできないが、校報や校内通信は発行できる。これも今までの経験を発揮できるものだと思っている。

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2012.04.10

学区の先達から

土曜日に地区の歓送迎会があった。
これは学区にある施設(公民館、小学校、保育所、中学校、郵便局、JA等)の退職者、転出者、転入者を地区全体で送迎・歓迎する会である。
今まで勤務した学校では、これほど大規模のものはなかったので「やはり地域とのつながりが大きい学校だなあ・・・」と実感した。

さて、その中で元気だったのが地区の60代、70代の皆さん。子どもたちの祖父母世代である。勤めを卒業し、地区活動に貢献している皆さん・・・と強く感じた。「地域の窓口」という役職柄、私も地区の先達の皆さんから、多くの貴重な情報をいただいた。
「地区の昔のことを知っている人の情報」「樹齢400年の桜」「地区の伝統芸能」・・・地域への誇りを感じさせる情報ばかりであった。子どもたちの学習にももちろん関わりがある。
私も昨年1年間では地域の教材開発が不十分だった。今年度は何らかの教材開発ができれば・・・と思っている。

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2012.04.09

図工の授業開きで

不定期連載のママノートにこちらの記事がアップされた。
次のように記した。

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私の学級では窓ガラスに水彩絵の具で描かせます。
ほとんどの子どもはそんな経験はありませんから、
大喜びで取り組みます。
校庭から教室を見ると、『楽しい学級』ということも伝わってきます。
消すときにちょっと苦労はしますが、
子どもたちの喜びに比べたらたいしたことはありません」
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2校目の4年生を担任した時の図工の授業開きで窓ガラスに描かせたことがあった。
子どもたちは「ワー初めてだ!」と言いながら喜んで取り組んだ。
さっそく次の日の学級通信で報告。
当時はデジカメなどなかったので、文章だけだったが、今ならさしずめ写真付きで伝えられるだろう。
翌日保護者の方から連絡帳で反応があったことを思い出した。

当時教員生活12年目。初任からの6年間で一通り全学年を担任した。そして、次の6年間でも2回目の全学年を担任した。その最後の年。30代半ばである程度授業に自信もついてきて(といっても今考えると未熟そのものものだったが)、得意教科だけではなく「全教科で授業開きの工夫をしよう」と考えていた中での実践であった。


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2012.04.08

動画です

先週、教職ネットマガジンでの取材授業のことを記しました。

その中にある「佐藤正寿先生による社会科授業の技術(ダイジェスト版)」がyoutubeにアップされています。こちら
1分17秒と短い動画ですが、その日の取材授業をもとにした私の授業方法の一端を話しています。

正直、自分自身の動画はいろいろなところが目について(話し方はもちろんその表現や内容も・・・)、あまり見ることはないのですが、せっかくの機会なので紹介します。
ちなみに同じカテゴリー内には野口先生、野中先生のダイジェスト版もあります。こちらは短い中にも説得力がやはりあります。

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2012.04.07

一つの成果

研究仲間の先生が、教育センターでの研修を生かして「小学校における電子黒板活用のためのサポートコンテンツ集」を公開した。こちら
しっかりとした考えのもと、こつこつと各学年で実践したり、情報を収集したりして公開したWebである。私にとっては、「管理職」のサイトがあることが嬉しい。かつて登壇させていただいたセミナーもあり、懐かしい気持ちにもなった。
研究成果物がこのように形になって表れる・・・すばらしいことだと思う。

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2012.04.06

会社を学校に置きかえると・・・

日本でいちばん大切にしたい会社」の著者の坂本光司さんの記事が朝日新聞に出ていた。
自分の中に入ってくる言葉が次々に並ぶ。

・社員を大切にしている会社はどこも好業績
・「正しい経営」とは、人を犠牲にしない、路頭に迷わせないという経営
・会社に関わりのある人を幸せにする活動こそ経営
・業績や利益を軸に経営を考えるからおかしくなるんです
・社員が自分の所属する組織に愛情を持てば持つほど、業績が上がるのは当然の話なのです
・経営者に言います。あなたが高めるのは社員のモチベーションであって、業績ではない。業績を高めるのは社員の仕事

ここの中の「会社」を「学校」に、そして「社員」を「教職員」に置きかえてみる。日ごろの自分の仕事のヒントとなることがたくさんある。
特に最後のメッセージは新年度の自分の働きかけを振り返るのに考えさせられた。
そして、これは学級経営にも通じるものなのだろうとも感じた。

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2012.04.05

かつての実践を思い出す

新年度がスタートして自分の事務局仕事も始まっている。校内、校外のいくつかの事務局仕事を担当しているが、校外で一番大きいのが県の造形教育大会ののものである。昨年度からの継続。7月末の大会とあって、すでに大会まで4カ月を切っている。一日一日が大切な仕事である。

さて、春休みにその大会の事前研修で「岩谷堂タンスの彫金」のワークショップが行われた。その様子を見ながら、自分は25年も前の5年生の実践を思い出していた。
当時、5年生社会に「伝統工芸」の単元があり、「地域素材の教材化」が社会科の研究会で盛んに奨励されていた。偶然にも学校から徒歩20分ぐらいのところに、伝統工芸岩谷堂タンスがあり、自分もその教材化に取り組んだのだった。
工芸品だけではなく、その作る人にもスポットをあてる。どのような思い・願いで作っているのか・・・ということを子どもたちが追究したのが菊池さんだった。今はネットで思いを調べられるが、当時はインタビューで子どもたちも真剣に聞いていた。聞ける状況であれば、直接話を聞くのが望ましいのは言うまでもない。
そして、この実践は自分が「社会科の実践」を本格的に初めてまとめたものとなった。レポートはやがて、雑誌の原稿となった。社会科としては初めてのものだった。

自分にとっては思い出も思い入れも多い教材。事務局を担当することでまためぐり合えた。これも一つの縁だと思っている。

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2012.04.04

教職ネットマガジンで続きが掲載

昨日紹介した教職ネットマガジンです。
紹介した授業の後半部分が公開されました。ここの部分には、自分なりのこだわりがあります。「社会的なものの見方を育てる」という部分です。
紹介文にも次のように書かれています。

授業の後半、佐藤先生は「災害ばかりの日本に、いいところはないのか」と問いかけます。
これは佐藤先生の教育のテーマに関わる部分。

まさにその通りで、子どもたちの中に「災害国日本」という理解だけではなく、その特徴は「日本のよさ」と関連しているという部分もおさえたかったのです。子どもたちの反応自体は活発ではなかったものの、教えることで複眼的な社会的なものの見方については触れることができたのではないかと思います。

それにしても、この授業、ほぼノーカットで紹介されました。有難いことです。
さらに授業後のコメントも動画だけではなく、文字情報として掲載していただきました。
この労力に感謝するばかりです。

もっともこれらは会員でなければ見られない部分です。会員になることをお勧めいたします。
バックナンバーには野口芳宏先生はじめ著名な先生方の講演、研究授業、模擬授業等が入っています。貴重な情報源であるのは確かです。

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2012.04.03

教職ネットマガジンに書評&授業掲載

教職ネットマガジンにダブル掲載です。
一つは「スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意」の書評、もう一つは3学期に行われた5年生の飛び込み授業の紹介です。

書評については、ユニークな視点から記されています。目次や一つの節の構成を見抜いているからです。このような書評は今までの自分の本にもなかったことであり、私があまり意識していない部分を教えていただいた感じです。
「内容は平易で、具体的に書かれています。ですから、読んでいるうちに社会科の授業ができそうな気持ちがしてきます」という部分は自分の意図した部分ですから嬉しくなりました。わかりやすく具体的に記す。読み手のモチベーションを高めるような内容にする・・・これらは本を書く時に常に留意している点です。

5年生の飛び込み授業は動画です。会員限定ですから、会員になることをお勧めします。
これについては5年生の学習で新しい学習内容に挑戦しました。8人の学級、子どもたちの実態、指導したい内容等、指導案自体は吟味しましたし、発問も精選したり、ICT活用も効果が出るものに絞りました。
ただ、自分の授業については、正直見るのが恥ずかしいところが多いです。うまくいかなかったところ、自分の授業のまずさが目につくからです。今回も「ここで子どもたちを見ないでなぜ画面を見ているのだろう・・・」と冒頭から反省しました。
しかしながら、村岡社長さんのコメントは実に的確です。こちらの授業意図を見抜いています。コメントを読みながら動画を見ると、私の授業スタイルが理解できると思われます。

この飛び込み授業は、昨年の10月ごろにお話があったものです。模擬授業をする機会は年に数回あるのですが、取材授業自体はおよそ2年半ぶりです。久しぶりということで、一瞬引き受けるかどうか迷ったのですが、今このように公開されて実によかったと思っています。自分自身が子ども相手の社会科授業を真剣に考える機会も得ましたし、示唆に富むコメント付きの授業動画も記録として残りました。
ご覧になった皆様からもお気付きの点や感想等がありましたらぜひお願いします。私自身の授業改善につながります。

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2012.04.02

かつての訪問地情報を知る

とあるサイトを見ていて、海外研究学者のWebに興味をもった。さっそくチェックしたが当然英文。それでもGoogle Chromeの翻訳サービスでおおよその内容を理解できた。
その時にふと思いついたのが、もう20年近く前のアメリカ研修で訪問した小学校
かつての学校のスペルを思い出しながら、検索するとすぐにトップページが出てきた。もちろん英文だが、これもすぐに翻訳できた。書かれている情報を読んで、「ああ、確かにこの小学校だ」と納得。住所も記憶があるので間違いない。
それにしても便利な世の中になったものだ。かつての記憶が蘇るツールが出てくるのであるから。

この小学校サイトを見て思い出したことがあった。この研修期間中に教育委員会の方がレクチャーしたことがあった。そのプランには、州では授業日数と時間を段階的に増やすというものがあった。かつて減らしたが、学力低下が問題となり、増やし始めるということだった。
当時の日本は土曜日休みが月1回始まったばかり。どんどんと休みが増えるところだっただけに、その逆志向に驚いたものだった。
ところが20年近く経った今は、日本は授業時間を増やしている。「アメリカの教育が行われていることは、10年後、20年後、日本でも行われる」と研修者の間では話題になっていたが、この授業時数についても同様になった。今のアメリカの教育はどのようになっているのだろうか・・・とふと思った。

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2012.04.01

今年度の目標

今年度は4月1日が日曜日ということで、じっくりと今年度のことを考えることができた。
以下、今年度の目標。

1 現任校での「副校長実践」を豊かにしていく
 2年目の今年度は、昨年度と違って見通しがある程度たっている。また、子どもたちや同僚のことを知っていることも大きい。この環境の中で実践を豊かに創り上げていきたい。特に「復興教育」には力を注ぎたい。

2 事務局仕事を成功させる
 県の大会の事務局と、団体関係の事務局と大きな事務局を二つ拝命している。どちらも時間も精力も注がなければいけない仕事。しっかりと成功させたい。

3 執筆活動を継続・充実していく
 有難いことに今年も大切な執筆依頼を受けている。本、雑誌原稿の連載、グループでの執筆活動・・・「前倒し執筆」で今年はがんばりたい。

4 社会科を盛り上げる
 飛び込みでの授業はもちろん、地区社研での学びも今年も継続していきたい。さらに、重要な登壇の機会もいくつか出てきそうだ。社会科を盛り上げるチャンスである。

5 学びの機会を増やす
 休日の状況もおおよそつかめたので、今年度は外に出て学ぶ機会を増やす。読書量もアップする。インプットあってこそのアウトプットである。

6 「地域のよさ・日本のよさ」を発信する
 自分のメインテーマである。志を忘れないためにも、昨年度とは別の形の発信を考えていきたい。

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