ベストノート展
かつての同僚から「今年は6年担任で、毎日があっという間です。先日の参観日では、第1回ベストノート展を行い好評でした!」というメールをいただいた。
確かに、その学校に一緒に勤めていた時に、「ノート指導に力を入れていたなあ」「指導方法についてあれこれ話していたなあ」ということを思い出した。
さらに、今月はノート指導について話す機会もあり、少しずつ自分の過去の文献も見直している。ノート指導の専門家ではないのだが、これもかつて自分がノート指導に関する著書を発刊したことも関係があるだろう。
ノート展については、参観日によく実践をした。方法を改めて記すと次のような形で行う。
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授業参観日に、ノート展を開き、親御さんに見てもらうとよい。もちろん、全員分である。
親御さんに全員分を見てもらうとなると、教師にいい意味でのプレッシャーがかかる
一人一人の最高のノートを見せたい。
一人一人の個性が最大限に発揮されたノートを作りたい。
学校公開研究会がそれまでの研究の集大成であると同様に、参観日がノート指導の集大成の場というように位置づけることができる。
子供たちに見開き2ページのベストノ―トを、一人一冊選ばせる。
教科や内容はバラバラで構わない。
そのノートに対して、自分でコメントを書かせて廊下に置いた机に展示する。
三十数冊のノートが廊下にズラーと並ぶと、壮観である。
授業開始前に来ていた親御さんがのぞき込む。
他の学級の親御さんも、興味を持ってみていく。
指差しながら、「このノート、おもしろいわよ」と話している親御さんどうしもいる。
前までの部分をぱらぱらとめくる親御さんもいる。
「このようなノート展は初めてです。なかなかみんな上手に書いていますね。」
「一人一人のノートの違いがあっておもしろいですね。特に、女の子のイラストの使い方がいいですね。」
「他の子のノートを初めてみました。個性的ですね。」
ノ―ト展の時の親御さんの声である。
確かに、他の子のノートは、このようなノート展でもない限り見ることはない。
だから、親御さんにとっては、「子供のノートはどんなものか」という視野を広げる貴重な機会となる。
教師がノート指導に力を入れていることの理解にもつながる。
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ノート展示自体は当日のみなのであるが、事前の取り組み自体が子どもたちを刺激するし、学級全体で高める契機となった。展示後はここに書かれているように、保護者の理解を深めることができるので、ノート指導における家庭との連携が一気に進む。
実践するのは年に数回であるが、子どもたちの節目になるノート指導の実践の一つだと思っている。
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