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June 2012

2012.06.30

6月が終了

月末。今月の振り返り。

・今月はWebスケジュール表がたくさん埋まっている。校務関連、PTA、県造研等、夜の会議も多かった。さらに事務局仕事も今までにないくらい仕事量が増え(来月はもっとだろうが・・・)、体力的な厳しさも感じた。

・学校では運動会が終わった月ということで期末に向けて・・・の月であるが、7月の総合訪問に向けて先生方には指導案作りや資料作りをしていただいた。自分もそのチェック等でかなりの時間を割く。校内研究授業も2本。ワークショップ型でよい研究会もできた。

・自分もよい研修。NEE東京と郡山でのファシリテ―ションの研究会。遠いところへ参加することは自分を鍛える。久しぶりの出会い、よき出会いもあった。

・さらに初めての経験として保育園での講演を行った。我が娘の出身保育園ということもあってだが、子育てを自分自身も新たな情報で学ぶこともできた。会の雰囲気も温かくよい経験をさせていただいた。

・原稿は予定通り、一つのものについては一次原稿を提出。すぐに本になるわけではなく、これから数ヶ月かけてじっくりと仕上がっていくだろう。その間に次もスタートを切る。依頼されているうちが花。がんばろう。

・読書量については、本当に厳しかった。時間が限られているからこそ、ちょっとした時間で読み進めなくては。反省。

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2012.06.29

これなら事務局も有難い

県の造形教育大会の他に、地区の副校長会の事務局も今年はしている。
どちらも仕事の多い事務局なだけに労いの言葉をよくかけられる。

事務局仕事は若い頃からずいぶん経験した。一時期は4つぐらい一定の仕事のある事務局を兼務したことがあった。人とのつながりができるといういい面もあったが、「締切を守らない」方々にはしばしば悩まされた。

一番困ったのは某会での集金事務。「期日までに会費を振り込んでください」とお願いしてもなかなか納めてもらえず、職場や自宅まで取りに行ったこともあった。その会は教員OB(それも元校長が多い)だったので、がっかりしたものだった。

副校長会の事務局。出欠の集約や提出のものがけっこうある。
いつもの事務局仕事ならば、締切過ぎて連絡をしなければいけないのであるが、今のところ皆締切前に提出物が届く。早い方は配付後すぐに届く。とにかく返事が早い。
会員だけではなく、今日は懇親会もあったのであるが、来賓の皆様の返信も早かった。「締切はいいものを創るための大事な約束。早いほどよい」と自分は考えている。
こういう経験をすれば、自分も提出や返信を早くしようと考えている。

「締切を守る」という当たり前のことが、きちんと守られている組織。その組織の事務局は非常に心地よい。これなら「他の人のために」という気持ちも出てくるものである。

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2012.06.28

クローズアップ現代

現任校になって見ることがなくなった番組。NHK7:30からの「クローズアップ現代」である。
単身赴任の前任校時代はちょうど帰宅するのが7:30ごろで、晩御飯を作りながら見て、食べ終わる頃が番組も終わりだった。毎日見ていたわけではなく、興味のある特集だけだが。

ところがこういう時にもWebは便利だ。ホームページで番組の一部を見ることができる。しかも「これまでの放送」で、過去の内容も・・・。震災後の内容をずっと追うことができた。

まあ、録画してみればよいのであるが、「録画をしてまでテレビを見る」という習慣がない。自分とテレビのスタンスである。

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2012.06.27

「学びやすさ」

授業づくりネットワーク」誌を季刊になってからも継続購読している。(アマゾンでは予約段階だが、年間購読の自分は購入済み)
今回の号の特集は「特別支援教育の発想でどの子も学びやすい授業を創る」である。以前ならあまり自分に入ってこないタイトルであるが、今は別。「特別支援教育」「ファシリテ―ション」「学びの共同体」等、ここ1年で研修で関わったものはやはり興味が出る。
この本では「学びやすさ」がキーワード。そのための支援の方法が具体的に示されている。学び続けるために必要な文献が紹介されているのも有難い。
Webから学べるものもある。こちらは、各学校での具体的な実践例が出ておりじっくりと読んでみたい文献である。

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2012.06.26

インターネットの威力

自分が事務局をしている「第51回岩手県造形教育研究大会胆江大会」。
申込がどんどん入っている。7月10日が締切だから7月に入ってからがピークだろうが、ワークショップが先着順ということもあり、6月中もけっこう入っているな・・・と感じている。
県の大会だからほとんどが県内各地から入ってきている。全小中学校に案内状を発送しているので当たり前であるが、県外は費用と時間の節約でほとんどがインターネットでの告知。

簡単な大会ブログと関係団体(図工関係団体、教科書会社Web、出版社Web)が中心。
図工・美術でしかも県の大会だから、アクセスはそれほど多くはないものの、アクセス自体は予想以上に多い。(だからといって簡単には参加にはならないが・・・)。それでも少しずつ県外からも申込が入ってきている。今までの県の大会では珍しいことだ。こういうことを経験してみるとインターネットの威力を改めて感じる。

事務局仕事に今まで時間を多く割いてきたが、本番はこれから。今まで経験をしてきていないことにも遭遇するであろう。それらを楽しみながら、大会を迎えられれば・・・と思う。

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2012.06.25

知りたいことが書かれていた

管理職向けの雑誌。7月号には自分の知りたいことが書かれていた。

教職研修7月号

特集が「生き抜く力を鍛える避難訓練」。復興教育との関わりで避難訓練の方法の工夫は必須である。その道のスペシャリストの提言なだけに学ぶ点が多い。
もう一つの特集が「コーチングを取り入れた学校の人材育成」。研究主任時代や前任校ではコーチングの手法をだいぶ応用させていただいた。この頃は意識していないことを反省。こういう特集で学び直しができる。
さらに浅田氏の辛口校長コラムが刺激的。今月号は「服装と時間を徹底する」。

総合教育技術7月

特集が「若手教師、こうすれば伸びる!」。一つ一つのテーマに数人の教師がコメント。その中で京都の教師久保齋氏のコメントが印象に残る。
・すぐれた授業ではなくすぐれた授業者を見せる研修を
・学校づくりのアイディアを若手に出させ、実現させる
・愛をもって若手教師を伸ばす管理職であってほしい
それぞれに納得。

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2012.06.24

教育振興運動の研修会

一昨日、教育振興運動の研修会に出席。
これは岩手独自の教育の取組で、昭和40年から始まっている。くわしくはこちら

いろいろな話を聞きながら思い出していたのは前任校のことだ。へき地で複式の小中併設校だった前任校は、教育振興運動が盛んな地だった。地域で地域の子どもたちを育てるという伝統が今も息づいていた。そのことを原稿に書いたことがあった。

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「まさに地域の文化活動だった

 「教育振興運動」は岩手独自のものである。学校、家庭、住民等が総ぐるみで、地域の教育課題の解決に自主的に取り組む運動である。 

 本地区でも昭和40年代から読書活動を地域で行ってきた。
 その伝統は受け継がれ、今も各地区の子ども会で親による読み聞かせが行われている。ただ以前ほどの取り組みはしていない。時代の変化もあるだろう。

 そこで、12月の教育振興会地区懇談会で、「かつての地域での読書活動について語っていただこう」という趣旨でゲストを迎えてフリートークを行った。
 ゲストは60代の女性が3人。30代の時に地域の読書活動の中心的存在だった方々である。
驚いたのは、30年前の地域の読書会の実践である。
 定期的に公民館に子どもたちを集め、読み聞かせをした後に話し合いをする。当時の読書文集にもそのやりとりが具体的に掲載されている。教師がやっていたのではなく、それを地域の父母が熱心に取り組んでいたのだ。それだけではない。親子読書に大人同士の読書会まで実践されていた。
読書活動にかける一人一人の熱い思いが、その読書文集にほとばしっていた。
「様々な読書会で、本当にたくさんのことを学んだ」
「読書は私の一生の財産になった」
とゲストは話していた。

 「子どものために」と始まった活動が、いつの間にか自分たちの学びになっている。まさに地域の文化活動の理想例がここにあったのである。今もその伝統が脈々と続いているのは、その実践した皆さんがきちんと地域に素地を作ってくださったおかげだとわかった。同時に、この伝統を継承していくことの大切さを自覚した。

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前任校の1年目の時に書いた文章だ。担当としてこのような「伝統の継承」に携われたことを誇りに思う。

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2012.06.23

年をとるのも悪くはない

時間はあるがお金がなかった学生時代、映画好きだった自分は「学生割引」の特権をフルに使って、かなりの映画を見た。秋田の田舎だったので映画館もそれほど多くはなかったが、週に4本は見ていたと思う。
学生を卒業してからは、〇〇割引というのは一般大人と同じになってしまった。

それが50歳になってから、JR東日本の「大人の休日倶楽部」に入った。切符割引だけではなく、特別のプランがいくつか用意されている。特に一定料金で4日間乗り放題というのは魅力的だ。
先週、さっそく購入し土曜日に乗車。ちょうど研修会が郡山であったのでそれに使わさせていただいた。ふだんの郡山往復よりもさらに安い額なので、それだけで元はとれている。
日曜日、ちょっとした時間があったので「チケットがあるから新青森駅まで行ってみようかな・・・」と思った。隣県ではあるが、青森まではなかなか行く機会がない。「はやて」も盛岡以北には乗車したことがない。かつて勤務した地も通るし・・・ということで行ってみた。これもお金を気にしない「乗り放題」プランだからだ。もっとも、トンネルが多く景色はあまり見えなかったが・・・

新青森駅から三内丸山遺跡が近いということでこちらもちょこっと見学。短時間ではあったが、タイムスリップができた。これも50歳になって特別チケットが手に入れられたから。年をとるのも悪くはない。

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2012.06.22

難しいものだ

先週、とあるところに行った時のこと。

バスに乗ったが自分のあと数名で定員の満車となった。規定があるらしく、次の停留所では「満車です。次のバスにお願いします(ただ、次のバスは30分後・・・)」と運転手さんがアナウンスして、通り過ぎる。
その次の停留所でも同じように停車して通り過ぎようとすると、待っていた70歳ぐらいの男性が「美術館までだから何とか乗せてくれ」と話す。運転手さんは「今までも断ってきたのです。すみません」と丁重に断る。

すると男性が怒って、猛抗議。
「ずっと待っていて乗れないとは何ごとだ。代車を用意してくれ。会社としてそれぐらい考えなければいけないだろう」
やりとりは2分間ぐらい続いただろうか。
もちろん運転手さんは規則を守らなければいけないから、「すみません。お客さんも待っていますので」ということで、出発した。今度は車内から、「運転手さん、今はJRキャンペーン中なんだから大きなバスじゃないと全員乗せられないね」「そうそう、待った方の身からすれば怒るのも仕方がないよ。運転手さんも大変だね・・・」と言われていた。

待っている方のいい分もその通りだろうし、運転手として守らなければいけない規則は当然譲れないだろう。しかも他のお客さんもいるから、「じっくりと話し合い」というわけにもいかない。何とも難しいものだと感じた。

自分の仕事でも似たようなことが今後あるかもしれない。あらかじめそのようにならないために、どのように説明しておくのか。そのような事態ではどう対処すべきか。あれこれ思いを巡らした出来事だった。

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2012.06.21

中学校教科書からヒント

事務局ではなければ見ることがなかったであろう「中学校美術」の教科書を見る機会があった。
自分の中学校時代以来であろう。その頃の美術の教科書の記憶は全くなし。教師にしても3年時の先生をかろうじて覚えている程度だ。

何気なくパラパラとめくると、自分の興味のあるジャンルがけっこう掲載されていることに気づいた。
たとえば、くらしの中にある非常口やお手洗い等の案内用記号。これは「情報の整理」につながっている。
水墨画の描き方ももちろんある。かつて実践していた6年社会での「水墨画を描こう」の参考になる。
さらに「キャラクター」の内容も。これは実際に描かせた後に著作権の学習にも発展できるのかな・・・。
もちろん「日本のよさ」に関わる作品群は数多くある。

さらに県北時代によく利用していた「二戸市シビックセンター」の福田繁雄さんの作品も掲載されていた。その頃は「ああ、有名な人が二戸市出身なんだ」ぐらいにしか思わなかったが、こういうつながりがあるとは思わなかった。

事務局仕事は本当に多くあるものの、こういう学びができることは有難い。事務局の役得である。

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2012.06.20

サイト1周年

こちらのブログの他にもう一つ、自分のブログがある。
子どもたちに伝えたい 日本の伝統・文化小話」である。
もともとは、子ども向けに自分のメインテーマである「地域のよさ・日本のよさ」を伝える内容のものも執筆してみたいと思っていた。
ある時に、「では、それを執筆してみてはどうか?」と依頼され、一通り60本ぐらい、以前書きためたものも含めて2カ月ぐらいで書き終えた。しかしながら、事情がありそれは本の形にはならなかった。(確かに販売しても売れるかどうかが大事だし、ニーズも少ないと思われる。)

ただ、せっかく書いた原稿だから・・・ということで、ブログとして公開している。今日はその公開1周年というわけである。特にPRをしなくても、その時々の検索等で辿ってくるのか、アクセス数は1万を超えたところ。原稿をそのままボツの形にしなくてよかったと思っている。こちらの本体のブログにも時々これからも紹介していきたい。

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2012.06.19

こちらの会議に注目

「情報活用能力調査に関する協力者会議」の会議配付資料が公開されている。
会議委員を見ると、日本の研究者・専門家がずらりと揃った会議である。どのように会議が行われるのか・・・と興味も高い。もちろん今後の子どもたちの情報活用能力をどのような観点から育てていくのかと点に注目したい。

さて、この中に参考資料がある。日本の今までの取り組みはもちろん、海外の状況について知ることができる。外国事情から学ぶということは久しく自分の中にはなかったことであるが、改めて読んでみると学力テストの中にインターネットを活用してプレゼン資料を作るという国もある。こういうことを知識として知るだけでも視野が広がる。

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2012.06.18

イマージョン教育

新しい言葉を知った。「イマージョン教育」。教育ルネサンスで紹介されていた。「その言葉で他教科を学び、言葉に浸りきった状態で言語獲得を目指す学習方法」と定義づけられていた。
ここで紹介されていたのは、理科実験だった。確かに国語や社会といった教科に比べたら、理科なら活動が多いので取り組みやすいのかもしれない。

ここで思い出したのが、もう20年近く前に行ったアメリカ研修だ。あの時に見た様々な教育方法がその後の自分に役立っていることが時々ある。

私が驚いたのは、小学校5年生のスペイン語の授業である。スペイン語そのものに関する授業はほとんどない。なんと、スペイン語を使って、算数や理科、美術をするのである。当然のことながら、母国語の英語は一切使わない。
日本で言えば、小学5年生の算数が教科書も先生も英語を使って教わるというようなものである。
 「果たして、子供達は授業がわかるのだろうか。」と思ってみていると、ちゃんと算数の問題を解いている。しかも、教師の質問にもちゃんとスペイン語で答えている。これには驚いたものである。

あえて「スペイン語」という教科を設定しなくても、子どもたちは長期間スペイン語を使って他教科をしているので「使える」ようになっていた。きっとこのイマージョン教育の成果も大きいに違いないと思っている。

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2012.06.17

時に自著のことを…

先日久しぶりに「社会科授業成功の極意」のこちらのランキングを見たら、100位に入っていた。これにはちょっと驚いた。

発売されて10ケ月。それまでの本だと3~4ケ月はランキングに入ってはいたが、その後は表示のある300位までも入らず・・・というパターンだからだ。この本も半年を過ぎたあたりから100位以内ではなくなって「いずれは圏外になるだろう」と思っていた。自分が書いた本については、やはりこういうランキングも気になるものだ。
ところがずっと下降するわけではなく、このようにポッと上昇していのを見ると「まだ購入している方がいる」と励みになる。たとえ目の前にいなくても、自分の原稿を読んでくれている方がいるのがわかることは嬉しいものである。

そして、これは今書いている原稿のモチベーションにつながる。「自分の原稿が誰かが読んでいる。役に立っているかもしれない」…単純なことであるが、これが一番の執筆意欲につながるのである。

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2012.06.16

視野を広げる

今の自分にとっては未知のものも必要ということで、こちらの講座に今日は出席。講師のちょんせいこさんは「自分にできる震災支援」ということで講座費用は無料。この志も学びたい。会場で東北青年塾で一緒にさせていただいた阿部さんやかつて講座にお世話になった渡邉先生にご挨拶。数年前のあれこれを思い出す。

さてちょんさんの講座は自分にとっては初めて聞く話、初めて経験する活動で学びが大きかった。ノートを半分に切って帰りの会に書かせるといった似たことはしていたが、目的意識や仕掛けが違うなあ、もっと早く学べればあの時の子たちももっと伸びていたのかな・・・と感じた。
講座のよい点は、その講師の先生についてもっと深く学びたくなること。講座途中で本を2冊購入して、帰りの新幹線で読み始めた。講座の中身が振り返られるようだった。ちなみにこちらこちら

講座自体は学級を対象としたものであるが、本を読み、内容を応用すれば、「校内研」「職員会議」や「職員室」でも実践できそうな感じ。また、講座運営のヒントにもなった。先週も東京で学んだが、今回も郡山でよい学びができた。しかも今回は初の「大人の休日倶楽部」(JR東日本での50歳以上限定切符)を活用できて、少し割引料金で参加できた。よい学びであった。

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2012.06.15

7月号の雑誌から

■「小3教育技術」7・8月号(小学館)

昨年チーム連載を「小4技術」誌でしていたが、全く同じメンバーで今年は3回連載させていただくことになった。通知表の所見である。1学期分が今回のもの。今までの原稿と違い、分担した内容の「すり合わせ」が責任者としてポイントとなったが、メンバーがしっかりとした原稿を1回目から出してくれたので、よい仕上がりとなった。

また通知表の参考にするのならこちらもお勧めである。

■「社会科教育」7月号(明治図書)

特集が「夏休み宿題“社会のふしぎ探検”テーマ63」。本当は「社会のふしぎ」はたくさんあるのに、どうしても自由研究では理科的な内容がわが県では多い気がする。自由研究の内容を考えるためにも役立つが、授業で子どもたちがこんなことも追究できるのでは・・・というヒントになっているのも嬉しい。

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2012.06.14

「読みたい人!」に何人の手が挙がるか

フリーで購読できるこちらの雑誌。
筑波大附属小の二瓶先生の「読みたい人に何人の手が挙がるか?」という小見出しが目に入ってきた。
詩の授業の時に、何人が手を挙げるか。教師一人一人が自らに問わなければならないとと書かれている。

20代の時に他校の公開授業を参観した。学年4学級で、当時担任していた6年の学級を2クラス参観した。
算数で「問題を読んでくれる人?」と言った時に、20代後半が担任のその学級は数名が手を挙げた程度。授業自体も、学級の雰囲気も停滞していた感じだった。
次の時間に見た40代後半の担任の学級は、同じ働きかけにほぼ全員が手を挙げた。学級全体の雰囲気も前向き。活発なすばらしい授業だった。
どちらも授業の流れ自体はほぼ同じなのに、あれだけ授業が違うのは学級経営の違いだなあと痛感した。
その判断の一つが「読みたい人」「読んでくれる人」と言った時にどれぐらい挙手するかだろう。

・担任と子どもとの信頼関係
・どのような読み方でもよいという安心感
・学級の雰囲気

これらの大切さを二瓶先生は書いている。
「音読くらいならといって、全員の手がごく自然に挙がる集団をつくる。対話の授業づくりはそこがスタートラインです」という言葉は重い。

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2012.06.13

道徳教育7月号

連載をしている道徳教育7月号の紹介です。アマゾンはこちらです。
ちなみに私が担当しているのは、扉の1ページ「ちょこっと活用! 心震わす「名言・格言」」です。

今月号では、「しつけの3原則 (一) 朝のあいさつをする子に。(二) 「ハイ」とはっきり返事のできる子に。(三) 席を立ったら必ずイスを入れ、ハキモノを脱いだら必ずそろえる子に。」を取り上げました。著名な森信三氏の言葉です。
シンプルな中にも大事なメッセージがストレートに含まれています。私自身これらは生活習慣として学級経営の中で徹底させていました。
もちろん教師自身も同じ。今も子どもたちと朝のあいさつを楽しんでいます。

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2012.06.12

「行楽と混雑」

また新幹線での話。
乗車すると全座席に置かれているJR東日本の車内誌の「トランヴェ―ル」を真っ先に手にする。社会の教材研究にふさわしい内容が多いからだ。
同時に楽しみにしているのが、作家の角田光代さんのエッセー。今号は「行楽と混雑」という題だった。観光地へは、混雑している時に混雑している所に行く方が自分にとっては良いというもの。下調べをするわけではないので、「貸切状態」となると何をしていいのかわからない・・・むしろ混雑していれば、何も知らなくても多くの人が並んでいる列に並んで人気のあるものを楽しめるということだ。

自分の場合にはあれこれ下調べを多くするタイプなのであるが、それでも確かにある程度行楽地は混雑している方が楽しい。見知らぬ人でも一緒に行楽地を楽しんでいる、雰囲気を共有している・・・そんな思いになるからだ。(だからといって大混雑にはさすがに閉口するが)

「たぶん味覚も混雑によって左右され、何割増しかに感じられていると思う」・・・角田さんのこのメッセージに混雑する東京もその日は心地よいものになった。

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2012.06.11

快適新幹線

所用があって先日東北新幹線に乗った。グランクラス付きの一番の新幹線。グランクラスに乗車するわけではないが、実に快適だった。
確か1年半前に新型車両となったと記憶しているが、座り心地のよい椅子、落ち着いた色調の車内、コンセント付き(これは自分にとって重要)、そして何よりも静かな車内(東北だから?)で「仕事環境」としても役立った。途中からは「快適な眠り箱」になったが…。

そんな新幹線の荷台を見てみると、15cmの幅で上の部分にミラーがさりげなくついている。荷物の忘れもの防止のためだ。
確かに荷台が荷物落下防止のために奥の方に傾斜がついている。これはこれで大事なことで、古い新幹線車両では何度か荷物が落ちるところを目撃している。その分、荷物が奥に入ってしまう可能性もあるわけで、そうすると見えにくくなる。その点で、このようなミラーは一つの工夫であろう。以前からついていたものであろうが、改めて「新幹線のひみつ」みたいな形で見ていったからこそ、ようやく気付いたことである。
その視点で見ていくと椅子にも多くの工夫がされていることがわかる。

空間内でのちょっとした工夫が快適さを生み出している。自分の職場で大部分を過ごす職員室内の一工夫を考えてみたくなった。

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2012.06.10

校務情報化セミナー

そろそろ夏休みの研修を考える時期になってきた。
今年は県の造形教育研究大会の事務局仕事があるので7月いっぱいはそれに関わることになる。8月からが、自分にとっての夏休み。もちろん夏休みといっても毎日出勤なのであるが、休日等には魅力的な研修会が開催されることが多い。
Webに紹介されているこちらのセミナー。全国各地で開かれており参加したいと思っていたが、なかなかできなかった。今度は仙台での開催。しかもお盆明けということで学区での行事もなし。楽しみにしている。

夏休みは先の事務局仕事の他に3回登壇の機会もある。今年も充実した夏休みになりそうである。

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2012.06.09

久しぶりにNEE

今年はICT活用授業の学び直しの年でもあるので、かつて参加した研修会にも積極的に参加したいと思っている。
ただ、多くの研修会が土曜日開催で校務等で何も入っていない時に限られるが。

本日はNEEに参加。とある事情で参加は厳しいかも…と思ったが、何とか午後の13:30ごろまでは参加ができた。
新幹線等の往復に7時間ぐらいかけて、合計2時間半の参加時間。単純に時間と費用だけみれば、「何とももったいない」と思われるかもしれないが、そんなことはない。その時間に得るのは知識だけではない。あれこれ巡らした思いが、今後追究してみようというモチベーションにつながる。そのモチベーションが自分の中で消えない限り、ここでの学びは続いていることになる。

今回も同じ。デジタル教科書を使った子ども相手の生の授業であれこれ考えたし、自分なりに追究したいことが広がった。また、東日本大震災のことも岩手の教員として今後どんなことを考えていかなければいけないか、モチベーションを得ることができた。
もう一つ、一番楽しみにしていたセッション(デジタル教科書)には出ることができなかったが、これは自習しよう。

やはり「移動した距離×かかった経費」が大きいほど刺激は大きいのである。

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2012.06.08

あれこれ

時々紹介しているフェイスブックのつぶやきです。

・運動会シーズン。学区の中学校の応援する声が響いていた。そういえば本校でも朝の会で「ゴーゴーゴー」を運動会の歌として元気よく歌っている。向かいの郵便局に行ったら「朝、元気な運動会の歌が響いていますよね。元気が出るですよね」と局長さんに言われた。子どもたちが地域を元気にすることを改めて感じたものである。

・午後、何げなくNHKBSにチャンネルを回したら、小津監督の「東京物語」(1953年製作)が放送されていた。20代の頃から(ビデオやDVDであるが)十数回は見ている。今回は数年ぶりで年とともにますます好きな映画になった。会話の言葉も落ち着いた日本語だ。若き小学校教師役の香川京子さんは、その後「人間の壁」でも小学校教師役を演じていた。「人間の壁」は小学校教師になろうとした自分に大きな影響を与えた小説。再読したくなった。

・大会案内がようやく完成。業者さんに明日引き渡しをする。限られた予算なので、スキル不足の自分には荷が重かったが、出来栄えには自分としては満足。昨年度の公開案内・大会案内を比較したことが役立った。それにしても、県の会長さんのチェック力には脱帽。その背景に豊富な知識量と経験があることを感じた。

・岩手は部分日食。7:40過ぎはちょうど子どもたちが登校し終える時刻。続々と登校してきて、校庭でみんなで一斉に観察ができた。教師や友達と一緒にワ―ワ―言いながらの観察は子どもたちの思い出に残ったであろう。次に見る時に、「そういえば、小学生の時に校庭で友達と一緒に見て騒いだな…」と思い出すに違いない。

・読んだ本(「1日15分が一生を変える」(蟹瀬誠一著)から。
「20代は美しく
 30代は強く
 40代は賢く
 50代は豊かに
 60代からは健康に」
 豊かに(もちろん心の面で)生きていく年代に突入している。

・「がんばれ」よりも「がんばっているね」と認める方がよい・・・今日出会った言葉。今まで何度か似たことを聞いたことがあったが、このごろの子どもたちへの言葉かけは「がんばれ」が多かったなあ。そういえば。明日からは変化させよう。

・「副校長先生、今日の6校時お願いします」「今日の5校時お願いします」…出張の先生の代わりに5時間目、6時間目とそれぞれ別学級に補欠に入る。担任の先生に予告されているからか、午前中に会った3人の子に挨拶をされた。挨拶するということは歓迎されているということ。張り切って授業をしたのは言うまでもない。

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2012.06.07

その学校のよさが続いている

私が住んでいる学区には、前々任校がある。
近所で見かける子たちはその学校の子どもたちだ。もう勤めていた時の子たちは大部分が卒業し、自分が最後に勤務した年の1年生が今は6年生になっているはずだ。

自分が勤務していた頃の生徒指導担当の先生がなかなかのアイデアマンで、子どもたちへの指導の工夫をいくつもしていた。
「横断歩道を渡ったら、運転手さんに御礼をする」というのもその一つだ。

先日、家の近くを車で走っていたら、自転車から降りて子どもが右手をあげていた。
「ああ、横断歩道を渡ろうとしているんだな」とすぐにわかった。ずっと待っているだけではなく、こういう風に目立つことも大切だ。
こちらが止まると対向車も止まった。さっそく自転車を押して渡る。小学校4、5年ぐらいだろうか。
渡り終わると、車に向かって礼をしていた。何とも微笑ましい感じがした。

礼をされた運転手さんは気持ちがいいであろう。そして子どもたちにこのような礼儀を教えることも大事。
こういうことは今までも何度かあった。「ああ、あの時からの指導が学校のよさとして続いているんだなあ」と改めて感じた。

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2012.06.06

住んでみたい都道府県ランキング

新聞に「住んでみたい都道府県ランキング」が出ていた。1位沖縄、2位北海道。
同じ新聞の読者の一部に聞いたアンケートであるから、調べ方によって結果は異なるであろう。事実ネットで調べると様々な結果が出ている。ただ、沖縄や北海道が上位にあるのは同様だった。
おもしろかったのは、その記事の中で住んでいる人の幸福度が沖縄も北海道も決して高くはないということだった。
これは一つの教材開発の種になると思った。
そのギャップを考えさせることで、居住者以外の人のイメージと実際住んでいる人の実感という複眼的な視野をもたせることができるのでは・・・という考えである。(小学校5年の社会)
さらに自県を調べさせると面白い。(ちなみに岩手は住みたい都道府県ランキングではかなり下のようだ。自然も豊かだし、私が住む水沢などは交通の便も悪くはないのにな・・・)

これは新聞記事をパッと見て思ったことである。やはり教材開発のヒントはいろいろなところにあるものだと感じた。
ただ、それも「教材開発しよう」というアンテナがあってこそ。アンテナがないところには、情報も入ってこない。

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2012.06.05

県造形教育研究大会

昨年度から県の造形教育研究大会の事務局をしている。
7月31日が大会。これから4月下旬から、かなりの時間を費やして事務局仕事をしている。
これから2カ月近くはさらに多くの業務をしていくことになる。

さて、大会案内も県内各公立幼稚園、小中学校に届いた。
県外の先生方への告知はWebで行う。大会ブログはこちら

まずは案内のみであるが、今後少しずつパワーアップさせていければと思う。
会場の金ケ崎町は岩手県南部であり、世界遺産の平泉までは車で40分ほど。
県外の皆さん、この夏の研修にいかがですか。締切は7月10日。

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2012.06.04

ブレーン・ストーミング

偶然であるがこちらの番組の再放送を見ることができた。
「もしかして授業に活用できる部分もあるのでは・・・」と思って見ていた。

・適切な問題設定
・キーワードを挙げる
・批判は禁止
・人のアイデアに付け足す
・ゴールは高く設定する
・楽しむこと・・・等

多くのヒントがここにあった。ただ、私が思わず「これならすぐにできそう」と反応したのは、導入で行った「最悪のブレインストーミング」を体験するということだった。「最高のブレインストーミング」の対極として提示したのであったが、このような逆療法での指導をしたことがかつてあったからだ。
たとえば、ノート指導で「ノートの有効性を感じてもらうために、3年生の子たちにノートを使わずに計算をさせたことがあった。子どもたちは「大変」「やっぱりノートがないとできない」と口ぐちに言った。「今度はノートを使ってみて」と言った時にはホッとした様子で計算に取り組んでいた。
ちょっとした活動ではあるが、発想を変えてこんなことをしてみるのもいいと思った。

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2012.06.03

長年勤めているよさ

昨日の話の続き。

我が家の娘たちが保育園に在園していたのは、もう十数年前のこと。
それでも当時の先生方が何人も残っておられる。講演の声をかけていただいたのは園長先生。その時から大変お世話になった。長女の卒園時の担任の先生も15年も前のことなのに、娘たちのことをよく覚えておられた。
保育園だったから、担任だけではなく何人もの先生方にもお世話になった。皆さんお元気であった。
さらに保育園には私自身がお子さんを担任した先生もおり、今の近況(もう30歳近くだが・・・)を聞くこともできた。
何も懐かしく、タイムスリップしたような気持ちになった。
講演後に園長先生に話を聞くと、本日話を聞いた保護者には卒園児もいたとのこと。長年勤務されているからわかることである。

公立学校というのはその点人事異動があるので、こういうことはないであろう。今自分が勤務した各学校に行っても前任校を除けば、ほとんどが知らない先生方が勤めている。
それはそれで学校の活性化にとっては必要なことである。

それに対して、このような保育園のしくみは卒園児も訪問したりできるよさもある。実際、小学校を卒業した子たちや中学校の職場体験の活動で、保育園を子どもたちが訪れて懐かしい再会をされているとのことである。
これはこれで一つのよさである。

なかなか訪れる機会がない保育園であったが、今回のことをきっかけに再度身近になった。何かしらの縁がまたあるといいなと思っている。

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2012.06.02

保育園で講演

娘たちが卒園した保育園からの講演依頼があった。
我が娘たちが小学校入学まで本当にお世話になった保育園からの依頼である。自分自身も今の仕事を子育て期に続けてこられたのは、保育園のおかげだと思っている。自分たちの力だけではとうてい無理だった。
だから、こればかりはどのような理由があっても断れない。

ただ、自分自身は幼児教育の専門家ではない。Web上に連載はしたことがあり、文献自体はかなり読んだりしているが、工夫は必要だ。
そこで園長先生と相談して大きくは次のような内容にした。

1 教室から学んだ子育ての方法
2 イマドキの小学校
3 こんなことはありませんか?

1については、自分自身が教室で実践してきた子どもへの対応方法について具体的に述べた。もちろん、幼児にも通用するものについてである。どのように認めるか、甘えさせることの大切さ、アイメッセージ等である。
2については、保護者が小学生の時と今の学校の違う部分について。特別支援、ICT活用、食育、3・11に関わる復興教育、外国語活動等について話した。
3は「うそを平気でつきます」といった事例を7つあげ、選んでいただいてそこからQA方式で話を進めるもの。4つについて話した。

保護者の皆さんはおよそ40名ほど。30代が中心であるが、反応がよくうなずきも多数。一方的な講義にならなようにするために、適宜「お近くの皆さんとどうぞ」を話し合ってもらったり、こちらから指名したり、QAではちょっとした事例相談風になったり・・・と楽しい1時間半となった。
聞き手に保護者がいたと言うことはあったが、「保育園の保護者」が対象の講演は初めてで見通しがつかなかった部分があったが、熱心な聞き手の皆さんにより私自身力を出せた講演になったと思っている。
(明日はその保育園の先生方について書こう。ちなみに本日紹介した本「つなみ」はこちら。)

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2012.06.01

衣替えと梅雨の意味は?

1 六月は衣替え

 六月になって、「今日から衣替えです」というニュースを聞いた人もいることでしょう。季節が変わることによって、服を替えることです。
 一番わかりやすいのが、中学生・高校生の制服です。皆さんの中で中学生や高校生のお兄さんやお姉さんがいる家では、今までとは違ってワイシャツやブラウスだけという夏服で行ったことでしょう。
 日本は四季のある国です。世界には四季のない国もあります。一年中暑い国だったら、一年中似た服装でいいのですが、四季がある日本では季節に合わせた服装が必要です。特に、暑い夏に向かう六月一日と、秋に向かう十月一日を衣替えの日としています。

2 衣替えの歴史

 衣替えの歴史は古く、すでに千年も前から行われていました。もともとは行事として行われており「衣替え」という言葉もすでにありました。その頃は今と同じ年に二回の衣替えでしたが、江戸時代になると年に四回行うようになります。このころまで日本人の服装は着物でしたが、衣替えの習慣は一般の人々にも広がっていきます。
 明治時代になって、お役人さんは洋服を着ることとなりました。そして、夏服と冬服の着替えの日も今と同じ六月一日と十月一日というように定められました。これが、やがて学校や会社にも広がって今のような衣替えになったのです。

3 梅雨の時期

 さて、六月は梅雨(つゆ)の時期とも言われています。雨が多くなります。「梅に雨」と書いて「梅雨」と書きます。なぜこれで梅雨と言うのかと言うと、「梅の実が熟する頃だから」という説や、「黴(かび)が生えやすい頃で黴雨(ばいう)から変わった」という説があります。北海道には梅雨がありませんが、日本列島はこの時期、ジメジメした天気が続きます。
 雨は好きではないという人もいると思いますが、雨が好きな生き物も多いです。たとえば、かたつむりは雨の日によく動きますし、あまがえるもこの時期大声で鳴いています。また、アジサイは梅雨の季節によく似合う花です。「雨が降っているから、今日は家の中でゲーム」ではなく、時には雨が好きな生き物と一緒に遊ぶこともいいですね。

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