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2012.07.08

再読

とある事情でこのごろは家本先生の本を再読する機会が多い。その中から。

■『教育力をみがく』(家本芳郎著・子どもの未来社)

学級づくりでの「指導」を考えるのにぴったりの本。
たとえば職員朝会で「このごろ廊下を走る子が増えています。学級で指導してください」というように、言われることがある。「指導」という言葉は便利だ。頻繁に使われる。
さて、その「指導」だが、担任が学級に行った時、多くの場合には単なる注意だけにとどまっていないだろうか。朝から教師の注意ばかりだったら、子どもたちもやる気を失うだろう。
この本にはその指導の例が具体的に紹介されている。廊下歩行の話、紙くずが窓から捨てられていた時の話等、実際にある話だ。集会時の子どもたちの座り方を研究した話などは痛快だ。むろん、その指導の背景には家本先生の深い思想がある。

『教師のための「聞く技術」入門』(家本芳郎著・高文研)

教師は子どもに話すことが重要な仕事だが、聞くことも重要な仕事だと考える。聞くことによって子どもを理解する。時には聞くことが子どもの癒しになる。しかしながら、いつの間にか子どもたちの話に慣れてしまって「聞く」ことにおろそかになっていることはないだろうか。
同時に教師は話す技術は研修をしていても、聞く技術は意外と研修をしていないのではないかということを感じた。本書では「ひと手間かけて聞き出す」「想像力で補う」「雑談する」といったような具体的なわざを書いている。教師自身がこのような具体的な技術がなければ、子どもたちの「聞く」指導は難しいであろう。考えさせる一冊。

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