事務局仕事でまた学ぶ
事務局を務めている県の造形教育大会が10日後に迫ってきた。研究紀要と学習指導案集も完成し、まずは関係者に送付。300人近くの人たちに、この資料が行き届くと思うと感無量である。また、10日前の完成も残りの期間に大会当日の運営(+前日のレセプション)に時間をさけるということで、これも嬉しいことである。
さて、県大会事務局長というのは初めてなのでいろいろな経験をさせていただいているが、参加者名簿管理等でエクセルを使っている。
今まで自分の立場上、なかなかいろいろな機能を使うことがなかったが、今回名簿管理で便利だということを実感している。特に各分科会、各ワークショップ、宿泊、レセプション参加等、人によって様々な参加パターンがある。「並び替え」機能でそれらがパッとわかるのは本当に便利だ。ふだんから使っている人からすれば当たり前なのだろうが、初めて使う自分にとってはちょっとした感動だった。こういうスキルアップの機会にもなっている。
また、図工関係の情報があれこれ入ってくるのも自分にとっては一つのメリット。最近、北海道教育大学の阿部先生の「図工の指導と評価 10のルール」から、ドキッとした言葉を見つけた。
・作品の出来栄えだけに気が行っていないか
・目の前の子どもを他の子どもと比べてみていないか
・子どもへの声がけやほめ言葉が「うまいね」「できたね」だけになっていないか
自分の担任時代、文化祭作品となるような絵は子どもたちを急かしたり、出来栄えを気にしたりしていたのは事実だった。「先生、これでいいですか?」ともってきた子もいた。大いに反省。この反省を先生方に伝える機会にしたいと思う。
Comments
hakusukeさん、コメントありがとうございます。コメントというよりも、一つのエントリー記事になっていますね。長い時間をかけてくださったのだと思います。
この阿部先生の話とhakusukeさんのコメントを読みながら、やはり奥が深いものだとつくづく感じます。これは図工だけではなく、他教科にも通じる話です。今までの自分の指導を反省しながら、得たものを先生方に還元できればと思っています。
Posted by: サトマサ | 2012.07.22 20:58
岐阜の遠征から帰ってきました。土砂降りだったため。はぁーーーです。エントリー新幹線の移動中読んできたので記します。
阿部先生の言葉。大事にしたい指導の1つだと感じます。
一つ目は、指導者にとってできばえ=指導者の評価につながると捉えがちです。しかし、本来は児童・生徒の思い、願いがあってこその作品ですから、私自身は児童・生徒の思いを重視して評価をしています。当然、一つ一つの課題に関する評価内容はに関しては生徒たちに伝えています。一番大事にして指導したいことは、生徒の表現したい思いが形として認められる表現なのだと常日頃感じます。
二つ目の内容。確かに他の生徒と比較したくなるのも教師の癖かもしれません。しかし、表現した児童・生徒は何を考え、何を思いこの絵・形を表したのか?これらを聞く・見取るといったことが大切なのだと私自身は感じます。
三つ目の内容。私自身は一概に「上手い!」とは生徒に言いません。本来ならば、褒めて育てるべきなのかもしれませんが、具体的に何が「上手い!」というか、他の整頓見本になるのか?もしくは2年生、3年生であれば過去の作品を把握しているので、「成長したねぇ」と褒めています。一概に「上手い!」と褒めると、生徒はその後課題は上手く作ることだけを目標にしてしまいがちです。認めることは認めますが、一概に褒めはしませんねぇ。
なかなか数値としての評価として難しい課題なのですが、これらを受け止め指導していくのが教師の務めだと私自身は感じます。あくまで美術を指導している身として記しました。大会に参加できないので、話題にして頂ければと思います。
Posted by: hakusuke | 2012.07.22 20:50