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October 2012

2012.10.31

10月終了

10月が終了した。

・今月は「原稿月間」。ずいぶんの多い原稿を書いた。今取り組んでいる本が一番。9月までの遅れを何とか晩回した感じである。さらにいつもの連載、グループ原稿、依頼原稿、そして教育研究所のレポート、さらに別の本の追加原稿等、家にいる間の多くの時間を注いだ。自分は原稿を書くペースは速くはない。それだけに一定の時間を注いでこつこつと続けることが大事。今月はそのペースが維持することができた。

・校務では学習発表会という大きな行事があった。担任の先生方のがんばりぶり、指導のすばらしさを目の当たりにした。夜はPTAバレーが週に3回。大会はすぐである。学校ブログの平日の更新、職員旅行もあった。

・定例の研究会では模擬授業を行った。教科書にある「長篠の戦い」を見開き2ページで行ったものである。10分という限られた時間で、どのような発問をしたらよいのかという提案ができた。特に「発問の分類化」は自分にとって、まだまだ変われる可能性を実感できた。

・学ぶ機会も限られているのであるが、今月は市主催のイベントで坂東眞理子さんと明橋大二さんの講演を聞くことができた。著書で学んでいる方から直接学べることは有難いことである。

・今年もあと2カ月。早いものだ。来月は自分が学びたいことを学べる時期である。講演も出張も多い。これはチャンスである。

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2012.10.30

醤油は世界各国へ

国語の研究授業で「すがたをかえる大豆」の事前研究会を行った。
その中で醤油の話が出てきた。思い出したのがかつて醤油について子ども向けに書いたもの。
紹介する。

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1 醤油(しょうゆ)は日本料理に欠かせない調味料

 「和食の調味料の『さしすせそ』」という言葉を聞いたことはありませんか。「さ」=砂糖、「し」=塩、「す」=酢、「せ」=醤油、「そ」=味噌のことです。醤油は昔の言葉で「せいゆ」と書きました。
 醤油は日本料理にとっては欠かせないものでした。江戸時代に生まれた握り寿司、天ぷら、蕎麦などはしょうゆがあったからこそ発展した料理です。今も料理にとっては一番身近な存在です。
 醤油は様々な料理の味付けはもちろんですが、その他にもいくつもの効用があります。たとえば、生臭さを消す効果があります。刺身に醤油をつけて食べるのはその例です。また、大腸菌などを静かにさせる効果もあります。醤油漬けや佃煮などの日もちがいいのはこのためです。

2 醤油の魅力

 日本の醤油がいつごろ誕生したのかははっきりしません。ただ、今から三百~四百年前に本格的に作られ始めています。研究が進んで大量に作られるようになったのは今から百年ほど前のことです。
 醤油といってもいろいろな種類があります。生産されている多くは「こいくち醤油」なのですが、「うすくち」「たまり」「刺身しょうゆ」といったものもあります。スーパーなどに行くといろいろな種類のしょうゆがあることがわかります。
 醤油のおいしさの秘訣は、「旨味(うまみ)」「甘味(かんみ)」「酸味(さんみ)」「塩味(えんみ)」「苦味(にがみ)」の五つの味にあります。これらがバランスよく混じっているのです。甘味などは意外と思うかもしれませんが、全体の味を柔らかくしています。

3 今や世界各地へ

 日本の醤油は二百~三百年前にすでにオランダに輸出されていました。「質がいい調味料」として当時も評判でした。
 今は外国にも醤油工場があり、「万能調味料」と言われているほどです。外国のそれぞれの料理にうまくとけ込むからです。そのような調味料は珍しいのです。
 今では世界の百カ国以上で醤油が使われています。将来皆さんが外国に行った時、意外といろいろな国で醤油を見かけるかもしれませんね。

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2012.10.29

秋田に…

NHK「小さな旅」で八郎湖に行くというので楽しみに見た。
ここは自分が18歳まで育った場所のすぐそば。自転車で湖まで見に行ける距離があった。
私が小学生だった頃にはすでに「八郎潟干拓事業」がどんどん進められており、大潟村が誕生していた。小学校6年生の時に大潟村で周辺の市町村から集まった子たちと行ったキャンプもよい思い出だ。

稲作に釣りに漁業…内容自体は知っていることではあるが、それでも我が故郷の風景を見るのがやはり良いもの。その環境を守る小学校の取組にも感心した。
ただ「聞いたことがない小学校だな…統合した学校?」と思い、調べてみるとその通り。少子化の波にはやはり勝てない。ちなみに私が出身の小学校も、自分が在学時は180人ぐらいいたのだが、今は複式の40名あまり。
さて、先の小学校を調べていて、教頭職に中学校の同級生の名前を発見した。「俺たちの旅」が大人気だった中学校2年生の時の学級委員長で、本当に学級のためにがんばっていた同級生だ。さらにネットで調べてみると、数年前には沖縄に秋田からの交換人事で勤務したらしい。その活躍ぶりにとても嬉しくなった。

11月には秋田に行く機会もある。研修会場に行く前に、八郎潟の近くも通る。その前にこのような番組を見られて幸せであった。

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2012.10.28

プロの心臓外科医

新聞を読んでいたら、心臓外科医天野篤さんの記事があった。
インタビュー記事がよい。一言一言が自分の仕事に通じるものがあった。

・必要な準備を怠らず、絶対に手抜きをしないことです
・若い人には患者のために最善を尽くせと厳しく行っています。
・知識が足りないとか、経験が足りないとかで結果を出せないことは許されません。
・どんなに厳しいことを言っても若い人がついてきてくれるのは、私が誰よりも自分に厳しいことをみんなが知っているからでしょう。
・心臓外科医はいつも新しいことに挑戦し、常に前進していなければならない。マグロといっしょです。泳いでいないと死んじゃう。

ネットで探したら、NHKの「プロフェッショナル」に登場していた。しかも、偶然であるが来週再放送がある。これは楽しみである。

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2012.10.27

「いじめと向き合う」

教育ルネサンスで「いじめと向き合う」というシリーズが始まった。
子どもたちの声を掲載し、それをもとにした分析をしている。その中から学べることもある。

・教師が自己流で対処すると、かえって事態をこじらせることもある
・いじめの加害者だけでなく被害者までも『和を乱す存在』として否定的に見てしまい、いじめを助長する可能性がある
・いじめでは、周りではやしたてる『観衆』、黙認する『傍観者』も重要な役割を演じる。観衆や傍観者がいることで、いじめっ子は『認められた』と勘違いし、いじめが加速する

今後も注目である。

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2012.10.26

読み聞かせのボランティアさんから学ぶ

昨日、今日と読み聞かせのボランティアさんに来校していただいた。
低学年と高学年に分けての読み聞かせ。
読書活動が盛んな前任校は毎週火曜日の朝活動に学区のボランティアさんから読み聞かせの活動をしていただいていた。本校は教師が読み聞かせをしているが、「ボランティアさんの読み聞かせも…」ということで今回の実現となった。

初日は私は別用務のため聞くことができなかったが、低学年の先生方はそのすばらしさを語っていた。
「読み聞かせで一緒に歌うということは今まで無かったなあ…」
「柔らかな語り口で真似してみたい…」

今日は私も聞くことができ、読み聞かせした本の選択をすばらしいと思った。
ひまわりのおか」という絵本である。大震災で被災した大川小学校。その学校のまわりに植えられたひまわりのお話である。
あの日を知っている子どもたちにとっても、考えさせる絵本で、子どもたちも真剣に聞き入っていた。「大川の「大」に一本線を加えると「天の川」になる。空からみんなも先生も見ているよ・・・」(正確ではない)という部分では、私自身も思わずグッとくるものがあった。

子どもたちにとってもすばらしい読み聞かせだったが、先生方にとってもその技法は本の選び方で学ぶ点が多かった。まさに貴重な機会であった。

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2012.10.25

11月号の雑誌から

■「総合教育技術」11月号(小学館)

特集が「いまこそ大切にしたい 教育の不易」である。有田先生、陰山先生ら著名な先生方が論じている。主張が明確な先生方ばかりなので、学ぶ点が多い。

■「国語教育」11月号(明治図書)

特集が漢字指導である。この中で「あなたの漢字指導-常識の範囲?まさかの非常識?」がおもしろい。
「トメ・ハネ・ハライの精度」「筆順指導の精度」等、自分の知りたい情報がここにあった。(自分もどの程度指導したらよいか考えることがあったので…)

■「授業力&学級統率力」11月号(明治図書)

特集が「保護者が納得!通知表の言葉100選」。実例だけではなく、「評価の補助簿活用技」「マイナス状況を好印象に伝える言葉の変換技」「特別ニーズをもつ子どもへの所見文」等、こちらもあれこれ知りたい情報がある。

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2012.10.24

住所から被災地を想像する

立場上、いくつかの事務局をしている。その中の一つの発送事務が今週の大切な仕事の一つである。
今日は住所をシールに打ち込む仕事をメインに行った。
該当者は県内各地に住所がある。
一昨年度に会を行い、2年ぶりに行う会の案内だ。

過去の名簿を見ながら作業を進めていた。
順調に仕事を進めている中、とある住所で一瞬考えた。
被災地となっている市の住所だったからである。
2年前の名簿は3・11の前のものなのである。

「この住所に送っても被災地になっていたら…」と不安になった。
さっそく住所を検索する。グーグルだとストリートビュー(昨年秋に撮影)でも見られるのでよく使う。
じっくりと見て、「大丈夫。この住所だったら届く」と安心した。

あの日から来月で1年と8ケ月。年を越すと2年がすぐに近づいてくる。地元岩手では震災関連のニュースは毎日絶えないが、全国ではどうだろう。
自分の中でも今日のように被災地への意識を常にもっていなければいけないと思う。名簿のチェックで感じた小さなことであるが、大切なことと感じた。

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2012.10.23

30年近くも前の頃を思い出した

とある会で、年に1回の旅行に行った。今年は青森・秋田の旅。
青森は浅虫温泉(+水族館)と三内丸山。秋田は小坂町の康楽館。日本最古の芝居小屋である。
秋田は我が故郷であり、仕事やこのような旅行等では過去の出来事も自然と思い出される。

十和田湖に接している小坂町は私が大学時代に過ごした秋田市からはかなり離れている。ただ、1度だけ行ったことがあった。アンケート調査のアルバイトだ。
大学時代、家庭事情でアルバイト三昧だった自分。様々なアルバイトを経験したのであるが、各種のアンケート調査は時給に換算すると割もよく、希望して遠くの地に行ったものだった。これは単に「社会科好き」ということで県内のあちこちに行き、アンケート調査で空いた時間でその地を見て回ったのである。
小坂町は行ったという記憶はあるが、合わせてどこに行ったのか記憶がない。炭鉱の町で似たような家がいくつもあり、対象の家を探し回ったことが記憶にある。

ちょっと気になったので、大学時代の記録を見てみた。
今も仕事日記は書いているが、大学時代も日記までには至らないが行動記録のようなものは書いていた。確かに大学4年の10月頃に行った記録があった。
その周辺もアルバイトの予定が次々と書かれていた。卒業や卒論に向けての準備もしっかりとしなければいけない時期だが、アルバイトをせざるを得ない日々だった。しかも教員採用試験も不合格。家庭事情も相まって、自分もあれこれ悩んだり、暗くなったりしていた時代だった。
そのような「つらさ」や「苦労」は今考えてみたら何ともないようなレベルなのだが、当時はそのようには思えなかった。ただ、「苦労した分人間は成長する」と思い込みながら本を読んだり、映画を見たりしながら過ごしていた…小坂町を最初に訪れたのはそのような時代であった。
そんなことを思い出した。

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2012.10.22

昨日に続き・・・

昨日に続き、教師に影響を受けた方の話。こちらから。(記事も読める)

登山家の田部井淳子さんが山好きになったきっかけは、小学校4年生の時に担任が連れていった山登りがきっかけだったという。今とは時代が違うが、それでも当時は珍しかったという。
その田部井さんが被災地の皆さんが避難しているところに行き、ハイキング行きを企画し、実行している。
一人の教師の影響で教え子が有名な登山家になっただけではなく、その後の社会貢献にまで影響を与えている…改めて教師のすばらしさを感じた次第である。
このような話はやはり冊子だからこその企画だからであろう。昨日に続いて同じことを感じた。

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2012.10.21

偶然見た新聞記事から

新幹線の指定席についたら、前の人が置いていったと思われる新聞があった。
「片付けていってほしいなあ」と思いながらも、ふだん見ない日本経済新聞だったのでちょこっと拝見させてもらった。
その中に、作曲家でピアニストである西村由紀江さんが書かれた「学びのふるさと」というコーナーがあった。
小学校に入学して初めて給食を食べる日のことを書いたものだ。
当時、「給食はおいしくない」という噂があり、西村さんも不安で登校したらしい。
そこで担任の先生が言うことばがすばらしい。

・今日は給食というすばらしいものを食べてもらいます。
・牛乳は特別な牛乳で一口飲むとほぺったが落っこちます。
・パンはふわふわ
・鯨は魚に似ているけどお肉みたいにおいしい

このように事前に子どもたちに想像力をかきたてるように説明したとのこと。
こうなれば子どもたちも給食が待ち遠しくてしょうがないであろう。もちろん「おいしく」いただいたそうだ。
これだけではなく、その先生のすばらしさやすてきな思い出を西村さんは語っている。
一人の小学校教師のすばらしさ、そして教員という仕事のすばらしさである。
偶然手にした新聞だったが、よい記事を読ませてもらった。

そのちょっと前にネットで「盗撮をした先生」や「教頭に体当たりをした先生」がネットで流れていただけに、なおさらよい話に感じた。
インターネットでは先のようなよい先生の話はニュースにならないからな…。このような記事がもっと読まれればいいのに。ネット記事ばかりだと教員の悪いニュースがメインだ…。と思いながら新幹線を降りた。

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2012.10.20

すばらしい学習発表会だった

2学期最大の行事である学習発表会が終了した。
すばらしい学習発表会だった。
本校は各学年の「劇」がメイン。かつて行われていた学芸会に近い。それに来週ある音楽会の発表(2~4年)と全校群読が加わる。

その中での各学級の劇がすばらしいものだった。
昨年度もそのように感じたのであるが、今年は会場が本校体育館。(昨年は地震の影響で地区センター)
本校で行うと様々な面での工夫が加わるものだと感じた。

まずは「舞台」である。ステージの他にひな壇、フロアーでの演技。そして、バックも二重構造になる。
さらに袖幕もある。これらをフルに活用していた。
また、子どもたちが作ったバックの大きな絵も見事だった。
次に「光」。暗幕をしているので基本的には子どもたちにスポットライトがあたる。これも効果が大きかった。
そして「音」。効果音だけではなく、幕が閉じている間も関係のある音楽が流れてきて、次の場面を想起させる…何とも見事と感じた。

自分自身も劇指導は何度も行ってきていたが、それほど得意というわけではなかったので、今回の先生方の指導ぶりには感心するものが多かったし、多くのことを学ばせていただいた。
また予行練習からステップアップして本番にパワーアップさせた点も見事だった。子どもたちももちろん成長した。この学習発表会という行事の意義は大きいと感じた。

家庭・地域の皆さんもこの学習発表会をしっかりと見てくださっていた。多くの観客。そして大きな拍手。実に嬉しい拍手であった。
2学期の大きな行事はこれで終了。これから2カ月は着実に学習面で進む季節である。一つの節目をすばらしい形で終えたと感じた。

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2012.10.19

やはり家本先生

このごろかつて読んだ本を再読している。
アウトプットのためにはインプットも必要。原稿を書くということは有難い機会だとつくづく考える。
生徒指導関係の文献を再読した中で、やはり家本芳郎先生の本が参考になる。このごろ読んだのは次の2冊。

■「子どもをみる24の発想」(家本芳郎著 民衆社)
■「どう指導する問題をかかえた子100事例」(家本芳郎編著 ひまわり社)

どちらも子どもの見方を学ぶことができる本である。
アマゾンで検索したらどちらも中古品のみ。新刊本はもう発売されないのか…と思ったが逆にこのような仕組みのおかげで、かつては入手しにくかった本も今は購入ができる。
いい本はずっと残ってほしいものである。


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2012.10.18

あれこれ

フェイスブックのつぶやきより

・土日で来月の模擬授業のために教材探しや文献研究。ターゲットを絞って関連雑誌を読んでいたら、別記事に注目。ターゲットを変更することに。間違いなくこちらの方が自分の意図に合っている。こういうところが雑誌のよいところ。ターゲット以外にも多くの文献からあれこれ考えることができた。ネットのデ―タもある雑誌であるが、ネットではピンポイントばかりでこのようにはいかない。

・「子どもの話をじょうずに聞くには、第一に感情を聞く、第二はくりかえしの技法を用いること」・・・家本先生の教え。子どもとの会話が職務上少ない自分。一回一回をじょうずに聞きたいなあ。

・「時間がないから片付けられないのではなく、片付けないから時間がなくなる」
今日の読書で出会った言葉。耳が痛いなあ。
「もの」の片付けだけではなく、原稿や仕事も同様。なかなか進められず、この土日も「時間がない」状態だった。脱出しないと。

・「電話を切るさい、間を取ってから受話器を置く人が少なくなった」
とある冊子に著名な方が書かれていた。確かに話し終わった後に即『プチッ』と反応されるとよい気持ちはしない。それが自分はどうかとなると、急ぎの時などは似たことをしてしまい後悔することも時にはある。「人と対面をする際、テーブルにケータイを置く人」にも言及していた。これは自分はしていないが、自分の行動も振り返らざるをえない論稿だった。やはりマナーの専門家は違う。

・ほしいというものを何でも与えれば子どもたちは簡単にダメになります」坂東眞理子さんの今日の講演から。学校での指導も同じ部分があると共感しながら聞かせてもらった。

・「北風と太陽」の別の話もあることを知った。旅人の帽子を脱がそうという競争。太陽がかんかんと照らすとますます帽子を深くかぶったけど、強い北風に簡単に帽子が吹っ飛んだという話。この話を知ると教訓の意味も少し変わると感じた。

・模擬授業の依頼は本当に有難いことだ。自分がチャレンジする場ができる。そして、真正面から立ち向かえば「新たな自分」を見つけることができる。今日は強く感じた。

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2012.10.17

小3教育技術誌

昨年に続いてグループ連載をしている。
昨年度は学級経営。今年度は通知表所見である。その成果が発行されていた。こちら
アマゾンでも購入ができるようだ。

今回初めて挑戦した領域があった。図工である。
「技能教科評価ポイント」ということで所見の他に2ページ分、書かせてもらった。
得意領域というわけではないので、それなりに文献を探し参考にしながらの執筆。大変よい経験になった。
県の造形教育研究大会でも紀要に実践を1例掲載させていただいた。様々な経験が幅を広げるとつくづく思う。
予想外の依頼が来るのは本当に有難いことである。

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2012.10.16

結果的に子どもたちをよく見ることになる

10月になってから本校ではブログを開設している。
今のところスタートしたばかりということで、私のみの更新である。一日ほぼ一回更新と、ゆっくりペースであるが、授業日は毎日更新が続いている。

ブログの更新をするようになって自分が少し変わったところがある。
それは「今日の更新ネタは何にしようか…」とより子どもたちを見るようになったことである。
これはかつて学級通信を書いている時の感覚である。(分量は全く違うのだが・・・)
通信のために・・・としていることが、結果的に子どもたちをよく見ることにもつながっていたものだった。

こう考えると、ブログの更新の実に楽しいものになってくるのである。

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2012.10.15

楽しみな講演会

何冊もの本を読んでいる方の講演会はチャンスがあったら出掛けるようにしている。
ただし、それは学校の教員や教育関係者がほとんどで、著書で有名な方が仙台や東京で講演されると聞いても出掛けることはほとんどない。

そんな自分にとって先日の坂東眞理子さんの講演は有難かった。
そうしたら、今度は明橋大二氏が奥州市にこられるというポスターに出会った。
子育てハッピーアドバイス」シリーズはほとんどもっている。子育て+子どもへの対応で実に参考になる本である。6月の保育園での保護者対象の講演でも参考にさせていただいた。
富山の先生ということでお会いできることはないなあ…といつだったか思ったが、こういう機会が巡ってきた。市の担当者に感謝である。楽しみに出掛けたいと思う。

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2012.10.14

「道徳教育」11月号

連載している「道徳教育」11月号です。

今月はマザーテレサの(「世界平和のためにどんなことをしたらいいか」という質問に)「家に帰って家族を愛してあげてください」を取り上げました。

この名言は1979年に彼女がノーベル平和賞を受賞した時のインタビューに答えたものです。
インタビュアーはおそらく、世界の政治家に呼びかけるような一言を期待していたでしょう。それ故に、「身近な家族愛が人類愛や世界平和につながる」というシンプルなメッセージに人々は共感したのです。
まさに家族愛の価値を物語るものです。

さらに今月号の特集は「子ども憧れの人物 活用ヒント36」です。
私自身、人物を扱う道徳授業は好きでした。思わず活用例をじっくり読み、実践してみたいと思いました。

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2012.10.13

やはり「登壇者」が一番得をする

模擬授業をする場を得た。依頼があった時に「有難い」と思った反面、「今の自分に何ができるのか」と自問自答をした。
というのも今回の場は、今までも何度かしている。逆に言えば、今までとは違った内容・方法の模擬授業が必要となってくる。必然的に「チャレンジ」せざるを得ないのである。

本日がその登壇日。評価は模擬授業を受けた方々にお任せするとして、自分では「新たな自分」を発見できた。
それは「一枚の絵」のみで授業を構成することだ。かつて有田先生が主張されていたことだ。先行実践に学びつつ、自分流を加えていく作業は苦しいながらも充実感を伴うものだった。

依頼がなければこのような充実感は得られなかった。やはり「登壇者」が一番得をするのである。

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2012.10.12

図工の素敵な言葉

こちらのコラムで素敵な言葉を知った。

「子どもたちの絵は、先生へのラブレターなんだよ。」

おもしろいもので、似た情報が今日入ってきた。

「子どもの側に事実や表現の根拠のようなものがあって、それにどれだけ共感したり、受容したりできるかが絵の指導の第一歩」

こちらは現図工教科調査官の言葉。「初等教育資料10月号」の対談の中にある言葉だ。
こうやってみていくと、図工では子どもたちの表現の中にある「思いや願い」を自然と知りたくなる。担任時代はあまりそういう点を突きつめなかったなあ・・・と反省。
今日補欠授業に入った2年生で絵があった。子どもたちにさっそく、「これは何?」と聞きながら対話をしてみた。確かに表現の根拠がしっかりとあった。そして、そこには子どもたちの表現の理由が。図工の教科観が見直されつつある。

 ※それにしても「初等教育資料」の村木厚子さんのインタビューはすばらしい。大変な困難を乗り越えた方にしか言えないメッセージばかりだ。

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2012.10.11

あの日から1年7ケ月

大震災から1年を過ぎたあたりから、「11日」が節目として薄れつつあることを感じる。
先月の1年半は一つの節目となった。せめて自分自身は節目として、改めて考える日としたいと思っている。

新聞の地元欄は今も継続的に大震災関連のニュースを報道をしているが、全国紙の部分やテレビはやはり少ない。
そんな中、偶然聞いたNHKラジオのニュースでは、2番目に大震災関係のニュースだった。釜石の小学校で津波を想定した避難訓練を行ったというものだ。

そうである。あの日以来、本県の各学校では地道な取組が継続している。教員はもちろん、子どもたちにもあの日のことが大きく残っている。「復興教育」という名称で数々の取組をしており、それらは今度の岩手を支える子どもたちのためになっている。
節目、節目にこの取組を私自身確認できればよいと思っている。

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2012.10.10

過去の名著に触れる

原稿を書くための参考文献として過去の様々な本の触れている。
改めて著者の皆さんに「すごいなあ」という感じるばかり。その中から紹介。

■「生徒指導おもしろチャレンジ」(家本芳郎著 学事出版)

私の生徒指導の軸足は家本先生の考えである。20年以上前の講演会で家本先生の発想豊かな生徒指導ぶりに真面目で正攻法のみの指導だった自分は、衝撃を受けた。その発想がふんだんに書かれている本。「流行にはアバウトな指導」「やめよう恐怖アピール」「子どもたちと雑談しよう」等、今の自分のベースを確認した。アマゾンでは中古で購入できる。

■「子どもが力をつける話合いの助言」(橋本定男著 明治図書)

学級会指導の名著。特別活動が冬の時代になってから久しいが、それに伴いこのような名著も伝わっていないのでは・・・と感じている。学級会の話し合いの指導がわからない人、さらに一歩進めたい人にもお勧め。

■「子どもがもえる活動づくり 低学年」(松永昌幸著 明治図書)

これも特別活動の名著。「遠足をもう1回しちゃおう集会」「思い切り、悪口でけんかしちゃおう会」等、その柔らかな発想ぶりに驚くばかり。もう20年前だが、当時あって「特別活動研究」誌の松永氏の連載を食い入るようにして読んだことを思い出した。先日フェイスブックで氏が講師をされる会があることを知り、嬉しくなった。ただし、この本は廃本となってようで中古のみである。

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2012.10.09

国際バカロレア

教育ルネサンスで「国際バカロレア」の特集が始まる。
中高対象の内容か…と思っていたら、小学校での実践も掲載されていた。
「ごんぎつね」をこのように読み取らせるとは・・・とおもしろく読ませていただいた。

そして、このように「学習者像」を検討させる手法は社会科でも応用できるのかもしれないとふと思った。
かつて自分も歴史上の人物を扱った時に、「どのような人だと言えますか」という発問で人物像に迫ったことがあった。そのような実践で考えるための基準となりそうだ。

それにしてもこの学習者像、「教師像」にも通じるものがある…

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2012.10.08

さあ、運動しましょう 体育の日

1 東京オリンピックの開催日
 体育の日は「スポーツに親しみ、健康な心身をつちかう」日とされています。十月の第二月曜日が祝日です。日本各地でスポーツに関する行事も多く行われます。
 もともとは十月十日が体育の日でした。この日は一九六四年(昭和三十九年)の東京オリンピックの開会式が行われた日です。
 東京オリンピックはアジア初のオリンピックです。それまでで最多の九十四カ国が参加し、大成功を収めました。日本選手も大活躍して十六個の金メダルを獲得しました。そして、その様子をテレビで見ていた国民のスポーツに対する興味や関心が大いに高まった大会でした。

2 なぜ十月十日が選ばれたか
 東京オリンピックの開会式がなぜ十月十日になったのでしょうか。というのも、東京オリンピックは「夏季オリンピック」と言って、「夏の」オリンピックなのです。十月と言えばすでに秋ですよね。
 それは「十月十日は晴れることが多いという理由から」と言う説があります。確かに、開会式の前の日まで台風が近づいていたのに、その日は秋晴れでした。テレビアナウンサーも、「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます」と話しているのです。
 もっとも、その後の調査から、「十月十日が特別に晴れることが多いわけではない」という結果も出ています。

3 子どもの体力低下
 ところで、「子どもの体力が落ちている」というニュースを聞いたことはありませんか。
 今の子どもと三十年前の子ども、つまり皆さんのお父さん・お母さんを比べると、十一歳の子どもで、身長は平均で二cmぐらい大きくなっているのに、ボール投げの記録は女子では三m近く、男子は五m近く少なくなっているのです。
 「テレビゲームなど部屋の中で遊ぶことが多くなり、外遊びが減った」「空き地などの子どもたちの遊び場が減った」といったことが理由としてあげられています。
健康な毎日を過ごすには運動が一番です。皆さんは、よく外で遊んでいますか?日ごろ運動が少ない人は、体育の日こそ何か取り組みたいものですね。

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2012.10.07

坂東眞理子さん講演会

坂東眞理子さんが奥州市でご講演ということで昨日聞きにいく。ご存じ、「女性の品格」がベストセラーになった昭和女子大学の学長さんである。
市が男女共同参画について広く市民の方に知っていただく機会として開催するものである。

実は坂東さんとは名刺交換させていただいことがある。4年前に消費者教育のセミナーで私もパネリストとして登壇したのだが、その時のメイン講師が坂東さんだった。交換した時の雰囲気に「やはり品格が違うなー」とつくづく思ったものであった。まさに本の内容の通りの方だった。

幅広い内容で1時間半。特に教育に関わる部分には注目した。
「ほしいというものを何でも与えれば子どもたちは簡単にダメになります」
「食育をするのであれば、食べるだけではなく、作るところからごみを出すところまでやらせるべき」
というように「確かに」とうなずくことが多かった。

講演のよさの一つに「知識が増える」ということがある。
今回は「GGI」という指数を知った。ジェンダーギャップ指数である。日本は135カ国中98位。ネット上には関連記事としてこちらのものがあった。
さらに著者としての書籍を購入したくなるという点も講演会のよさ。何冊か本は読んでいるが、こちらは中高生向けということもあり、小学校高学年でも通用しそう・・・と思い購入。

それにしても会場の平均年齢はかなり高かった。私たちのような世代、下の世代がもっとこのような講演会に参加すればいいのだが…。ただ3連休初日なので家族イベント優先かな。

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2012.10.06

「美しい」の多用はやめたい

定期購読しているこちらの冊子に「美しいの多用はやめたい」というタイトルの文章があった。ジャーナリストの辰濃和男さんのものである。(冊子は中身もネット上で読めるようだ)

「美しいが大切な言葉の一つであることは知っている。ただ、美しいという言葉に逃げるのはやめたいといつも自分に言い聞かせている」

確かに「美しい」と容易に表現できるが、それは具体性に欠けることがある。自分の文章でも安易に使っているのではないか・・・と思わず振り返った。

これと同じように私が学習指導案で使わないようにした言葉がある。「工夫する」である。「~の指導を工夫する」といっても、どのような指導をするのかわからない。より具体的に書く必要がある。時間はかかったが、自分の考えは具現化できた。
子どもたちの作文指導でも「『楽しい』という言葉を使わないで、楽しかったことを書きなさい」と指示したことがあった。子どもたちは苦労していたが、なかなかよい表現になった記憶がある。

こうやって考えていると、「美しい」だけではなく他にも多用をさけるべき言葉は多いに違いない。勉強になった。

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2012.10.05

この頃読んだ本から

このごろは教育書ではなく一般書を読んでいる。

■「たった1分で人生が変わる片づけの習慣」(小松易 中経出版)

ちょっと大げさなタイトルだな・・・と思いながらもついつい購入。ものの整理本ではなく、幅広く片付けを扱っているところがおもしろかった。考えてみたら、「仕事の片付け」「メールの片付け」等、様々な片付けがある。その「片付けマインド」が少しではあるが芽生えた感じ。

■「伝える力」(池上彰著 PHP)

著名な本であったが、今まで読んでいなかった。内容自体も「話す」「書く」「聞く」について、自分のことを振り返るのにちょうどよかった。さらに自分にとっては、池上さんの文章の書き方も勉強になった。やはり売れる本の文章は違うなあ…。

「のうだま」(上大岡 トメ、 池谷 裕二著 幻冬舎)

自分が少しやる気を失っているような時に読めば、確かに行動が変わりそうだ。「とにかく頭で考えるよりもカラダを動かす!」はまさにその通り。

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2012.10.04

ラジオに刺激され…

単身赴任していた頃は、長距離移動中はだいたいラジオをつけていた。その中で、良質な情報も得ていたのであるが、今はその機会も少なくなったしまった。

先日、たまたま移動中に聞いたラジオで「言い間違い特集」をしていた。
「今日、同僚が総スカンクを食って・・・」という話に思わず笑う。「総スカンク」も想像すれば結構恐ろしいが。
ふと、そういえば総スカンの語源は?と思って調べたら、「好かん」という関西弁が有力らしい。てっきり、外国語からと勝手に思っていただけに「エー」と思ってしまった。

合わせて「自分の言い間違い」が気になっている。
きっといろいろな言い間違いを今までしてきている…。周囲はそれを指摘しない。
かつての上司が、「十把一絡げ」というところを「一把一絡げ」と職員会議で話されたことがあった。自分も含め何人かはハッとしたのであるが、もちろん言えなかった。これらは自力で見直していくしかない。

ということでネットで探したこちらのサイトを一通り見る。やはり、自分が今まで勘違いをしているものがあった。勉強するしかないなあ。

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2012.10.03

作家の課外授業

時々見るNHKの「課外授業ようこそ先輩」。かつて水沢小で6年担任をしていた時に隣校にマンガ家の吉田戦車さんが来て、課外授業をしていった。それ以来注目している。

先日放送されたのは岩手のファンタジー作家さん。そもそもファンタジー作家は少ないということなのに、児童文学作家でそのような方が岩手にいたとは・・・。児童書は知らない分野なだけに、もっと読んでみたいと思った。

授業そのものは、子どもたちに物語を作らせるというものだった。「モンスターを作る」「自分の苦手を克服するストーリー」という内容で、面白かった。自分も子どもたちに物語を作らせたことがあったが、登場人物・時代・場所等、基本的な設定をしたら任せていた。しかし、このような観点で書かせるとまた違ったものになっていたに違いないと感じた。

もう一つ。発表場面では実物投影機(かなり古いものだったが…)が子どもたちのイメージ画を映すのに重要な役割を果たしていた。その効果が大きかった。その点でも嬉しかった。

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2012.10.02

賞状を書きながら思い出した

自分の仕事の一つに「賞状書き」がある。
字に自信がない自分にとっては「難関」であるが、この職について5年目ということで以前ほど時間はかからなくなった。(決して上達したという意味ではないが…)
一人一人の名前や順位や記録、校名等、心を込めて書いたつもりだ。しかしながら、いくら心を込めてもやはり「結果」が全て。もっともっと練習しなければいけないなあと思う。

さて、今回は陸上記録会の記録集を見ながら書状書きをしたのであるが、巻末に大会記録一覧が掲載されていた。水泳の大会記録はごくごく最近の記録が多いのであるが、陸上は別。10年以上前の記録はもちろん、昭和の記録もいくつか残されている。
記録一覧を見ながら、かつて自分が勤務した学校で目撃したものが二つあった。23年前のものと19年前のものだ。自分が担任した学年ではなく、一つ上の学年だったが、その時の見事な走りっぷり、跳びっぷりを鮮明に思い出した。もうその子たちはすでに30代だ…。

合わせて思い出したのが、その時の先生方の指導ぶりである。20代、30代前半の若い先生方が子どもたちをしっかりと鍛えていた。記録を伸ばすだけではなく、精神面も鍛えていた。自分自身は運動面での指導があまり得意ではなかったので、同世代の先生方から学ぶことが多かった。そして、次の学校でその指導法を生かすことができた。
初任校、2校目で様々な同僚から学ぶことのできた幸せを感じるのみである。

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2012.10.01

親子共同の早朝作業

今年度2度目のPTA早朝作業があった。朝早くから100人近くが集まり、草刈り、窓ふき等に取り組んでいただいた。有難いことだとつくづく思う。

この早朝作業は保護者・教職員はもちろんであるが、子どもたちも一緒になって行う。1年生から6年生たちが早置きをしてしっかりと活動を行った。中には、その日に野球の練習試合があったという子もいた。
それにしても親子一緒に共同作業をすることは、つくづくいいことだと思う。子どもたちの働きぶりに頼もしさも覚えた。しかも、本校はこの早朝回収が今年度3回目の子どもたち参加のPTAの奉仕的活動である。

このように子どもたちが参加する奉仕的なPTA活動を行っていた学校は2校。本校と同じように小規模校だった。地域が学校支援に熱心で、PTA活動の参加率も高い、学校と地域とのつながりが強い・・・・そういう点でも共通点があった。
大規模校には大規模校によさがあり、小規模校には小規模校のよさがある。当たり前のことではあるが、そんなことを改めて感じた。

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