「授業名人が語るICT活用」
今年2月に開催された「愛される学校づくりフォーラム」が書籍になって出版された。
「授業名人が語るICT活用」(プラネクサス)である。私自身が参加できなかった会だっただけに、この記録は実に貴重である。
「記録」と書いたものの、この書籍はフォーラムの一般的な記録ではない。
3名人(野口先生、有田先生、志水先生)の「授業論」「ICT活用論」がライブ感を大切にされた書き方で書かれている。会に参加できなかった自分でも、ライブの雰囲気を味わいながら読ませていただいた本である。書き手の工夫が随所に見られる。
それにしても3名人の考えのシャープさ。まさに超一流である。パネルディスカッションのコメントからも伺える。(ちなみにここを担当された中林先生のこのエピソードからも学ばされた)
さらにこの本の魅力は、フォーラムの舞台裏とその後のことも書かれている点である。フォーラム開催までのことが書かれているプロローグと、フォーラム後のエピローグがこの書籍の魅力をさらに高めている。
何と私が参加した8月の名古屋での会のことも、そして2月のフォーラムのことも書かれている。読んでいて、背筋が伸びてしまった…。
フォーラムに参加した人はもちろん、参加出来なかった人にとっても有難い本である。そして来年のフォーラムに参加を予定している人にとっては、これ以上ない「予習本」となるであろう。
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