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April 2013

2013.04.30

4月が終わった

転勤した年でもあり、覚書として毎月末には振り返りをしていこうと思う。

・副校長職3校目。5年ぶりの水沢地区。そして大規模校。実際に勤めてみて、同じ職でも今までの学校と仕事内容がだいぶ違うことを実感。これは自分にとって新たに多くの仕事を覚えるチャンスである。

・職場は岩手の特徴である「ベテランが多い」という点は同様である。ただ、初任者が毎年入ってくる学校であり(これは岩手では限られている)、その点で若手も多い。その点では安定さとフレッシュさが同居しており、よき環境だとつくづく思う。

・子どもたちのすばらしさが随所に見られる。特にも「あいさつ」は、本校の自慢の一つであろう。子どもたちと関わりをもちたいので、何か仕事があったら喜んで引き受けている。(それでも補欠授業にはまだ入っていない・・・)。仕事がなくても校内をあちこち回るだけで担任時代に取り組んだあれこれを思い出す。

・PTAや地域の皆さんにも恵まれている。懇親会でその実態を知り、より連携を深めていくことの大切さを感じている。

・毎月一つでも重点的に取り組めることがあればよいと思っている。今月は学校ブログの告知と更新に力を入れた。昨年度より数倍のアクセス数があり、一定の成果は収めた。続ける道筋もできている。来月は校内用の通信ができれば・・・と考えている。

・この1ケ月は学校のしくみ・人・環境をまずは覚えるのが第一。5月からは次の段階。がんばろう。

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2013.04.29

入学式を見比べる

学校がある水沢区(かつての水沢市)には地元ケーブルテレビがある。水沢小勤務時代には、テレビ局の見学、ゲストティーチャ-としてのお願い、ビデオ編集のお願い等、教育活動に関わって様々お世話になった。逆に、取材対象となったことも数度あり、学級の総合的な学習を30分の特別番組に編集していただいたこともあった。

さて、先の入学式でそのケーブルテレビで入学式の様子を録画していった。これは毎年区内の小中学校の入学式や卒業式を特別番組として放送するためである。
今日、その番組を見ることができた。どうやら明日までの放送だったのでぎりぎりセーフである。
区内8つの小学校の入学式を各学校20分以内にまとめている。各学校の特徴が出ていて面白かった。

・校長先生が紙芝居風のボードを用意した式辞(やはり子どもたちは集中していた)
・金管バンドとバトンによる入場行進(華やかな雰囲気)
・各学年紹介のある学校(小規模校ならでは)

他にもかつて勤務した水沢小学校の校歌を聞いて懐かしいなあと思ったり、自分の「開式の言葉」を聞いて「アクセントが変?」と思ったり、他のことをしながらの視聴であったが、あれこれ感じた。

そんな中で、本校のよさとして「在校生(6年生)のきれいな歌声」があげられるなあと思った。在校生の言葉は代表児童が発表して終わりということが多いと思うが、全員がひな壇にのぼり「呼びかけ」+「歌」を披露する。「1年生も5年間たつとこのようになるんだ」ということを思うであろう。まさに教育の成果である。
もう一つ、本校の校歌には「進め前へ」というタイトルがついている。これも気に入っている。5月に発行しようと思っている校内通信名にふさわしいのでは・・・と思っている。

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2013.04.28

教育ルネサンス

ほぼ毎日読んでいる教育ルネサンス。
今の特集は「体罰を超えて」。実際の現場で地道に行われている取り組みが紹介されている。「体罰をしないために…」という内容よりも、「子どもたちの力を伸ばすために、学級経営力の向上のために何をすべきか」といった視点で語られている。その視点があり、実現できる教育活動を行っているのであれば、確かに体罰は無関係のものとなるであろう。

第2回では原田隆史氏の部活動マネジメント教師塾が紹介されていた。原田氏の著作は何冊か読んだことがあり、「カリスマ体育教師の常勝哲学」は強く印象に残っている。

今回の記事にある生活指導も今は多くの学校で行われているであろうが、校務を行いながらさらに部活動での指導も・・・という中学校の先生方には本当に敬意を表する。(小中併設の学校に勤務したことにより、その様子を垣間見たことがよい経験になった。)
かつて菊池雄星が中心になって甲子園で活躍した花巻東高校の佐々木監督の話を、教育センターで聞いたことがあった。プレゼンスライドにあった野球部員のトレーニング室の掲示物や一人一人のノートはまさに生活指導そのものだった。

自分自身は実際に部活指導などはすることはない。しかし、週に1回先生方が提出する週授業計画や支援員が毎日提出する日誌、そして給食の記録簿を目にする機会がある。
これらにその手法が何らかの形でえ応用できないものか、今回の記事を読んで考えている。

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2013.04.27

一関地区社研のお知らせ

今年度の目標の一つに「地区の社会科を盛り上げる」ことがある。
まだ実質的にはスタートをしていないが、関係方面に連絡をとっている。
かつて水沢小時代に行っていた取り組みまではいかなくても、「社会科を学びたい」という地区の皆さんの思いを実現できればよいと思っている。

さて、隣の一関の社研には2年前から参加させていただいている。軽米時代に一度訪問したことがきっかけであった。20代、30代の先生方が多い「元気の出る研究会」である。

今年一回目の研究会が事務局さんのブログに掲載されていた。こちら
私の名前も紹介され、あれこれ教えているように書かれているが、私自身が会員の皆さんから新鮮な学びを得ている。お近くの方、興味のある方はぜひどうぞ。2ケ月に1回、定期的に開かれている社会科の研究会は岩手にはなかなかないと思います。

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2013.04.26

様々な学級規模

メールマガジンで「学級規模の及ぼす教育効果に関する研究」というのに興味をもった。こちらの報告。
思い出してみれば今まで様々な規模の学級担任をした。一番多かったのは40人。4年生だった。
大規模校時代の担任の12年間は33~40人の人数。初任校の6年間は25人~28人(学年2クラス)。単学級時代の4年間は15人~20人だった。
これに管理職時代には複式学級や1学年4~10人という少ない人数も経験している。

この報告に書かれている内容は予想通りと言えば予想通りの内容である。人数の多さによるメリットよりもデメリットの方が多いのも私自身の経験からも頷ける。
ただ、困難点は改善のチャンスでもあり、たとえば「ノートの待ち時間が長い」ということに対して、「その場で一目でチェック」という手法も生まれてくる。その点では、このようなアンケート結果はメリットはメリットとして生かし、デメリットはいかに改善すべきかという点で生かしていけばよいと思う。
これは少人数の場合も同様。多様な考えが出にくい場合には、それなりの方法で提示する方法を前任校でも補欠授業で工夫したものだった。

それにしても先の40人学級の時には、我が家の子育て多忙期のピークだった。そこから仕事術の大切さを意識し、書籍等の原稿につながった。どこにでも発想のヒントはあるものだ。

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2013.04.25

「小学校学級生活マニュアルプリント―全学年対応 CD‐ROM付」

小学校学級生活マニュアルプリント―全学年対応 CD‐ROM付」の紹介です。

2009年3月に発行されていた同書ですが、今回CD-ROMがついて改訂版として発行されました。
これによって印刷が簡単にできるようになります。

もともとこの本は、えんぴつの持ち方、トイレの使い方、そうじのしかた、友だちへの言葉のかけ方等の学級担任の指導をサポートするもので、134枚のビジュアルプリント集です。
私は「学級活動」のコーナーを書いています。自分がかつて取り組んだ様々な実践をもとに書きました。各書店での春の教育書フェアでも平積みになっていました。お手にとっていただければ幸いです。

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2013.04.24

専門外ではあるが・・・

昨年の県の造形教育研究大会の事務局を行ったからか、「専門は図工ですか」と聞かれたことが何度もある。確かに図工の授業を見た回数は多いが、指導自体は少なくても「得意」とは言えない。しかも、指導から遠ざかっている今はなおさらである。

しかし、事務局をしながら造形教育自体に興味をもったことも事実である。今もその手の情報には注目してしまう。
明治図書のサイトに「絵を通してその子のマインドを理解しよう!」という記事が載った。確かに子どもたちの絵からメッセージを理解することは大切なことだし、自分も各種実践を通して、今までの指導を反省したものだった。
 前任校では補欠授業に入った時に、図工をする場合もあった。一人一人に絵について対話してみると、実に多くのメッセージが込められていることがわかった。そんなこともあり、さっそく購入。アマゾンならこちら。(予約段階)

こういうところにも大会事務局をしたメリットが続いていると感じている。

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2013.04.23

秋田だからこそ?

昨日のテレビで秋田の国際教養大学について触れていた。
大学図書館のニュースで、その中の一つとして紹介されていた。365日24時間オープンしているとのことで、秋田に行く機会が年に1回程度はある自分としては、ぜひ訪れたい場所だと感じた。

この国際教養大学については、数年前から様々なニュースで聞いていた。

・全て英語での授業
・留学生が多く、1年生は全寮制で国際的な雰囲気で過ごすことができる
・就職率が抜群
・偏差値が急上昇…等

「秋田にそのような大学が!?」と最初は耳を疑ったが、秋田を知る自分としては納得のいく立地条件だった。

キャンパスは秋田空港のそばにある。この秋田空港は自分が大学生の時に確かできたと記憶している。それまでの空港が狭くなり、郊外の広い土地に移したのであった。市内中心部から車で40~50分もかかり、「ずいぶんと不便なところに建てたものだ」と感じたものだった。ちなみに秋田にいた時に利用したことはなかったが…。
秋田からは飛行機以外では新幹線が首都圏への交通機関だが、それも4時間以上かかるはずである。いずれ「不便な地」であった。

こういう立地条件なら普通は弱みにしか思えないが、空港のそばにキャンパスがあるのなら、それは「強み」になる。秋田空港から羽田空港に行くということだけなら1時間もかからない。それならば、教授にとっても学生にとっても「遠い」という感じがしないであろう。しかも、周囲には娯楽施設はほとんどないだろうから、学生が勉強するには幸せな環境。これも弱みではなく強みになる。

こと教育に関しては我が故郷秋田(学力日本一も秋田だ)から学ぶことが多いと感じている。ネットではこちらにコンパクトにまとめられている。

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2013.04.22

3シーン授業検討法

一昨日20日は授業参観・PTA総会、夜はPTA役員懇親会。昨日21日は学区の球技大会。学校の行事と学区の育成会行事があった土日だった。
そして、この土日は自分が所属する研究会の定例会が行われた日でもあった。4月の会は新年度のスタートということで、きっとすばらしい会になったことと想像する。

実際に参加できなかったが、ネット上での情報がその後入ってきて、読みながら学ばせていただいている。参加出来なかった者にとっては有難い情報だ。
その中で「愛される学校づくり研究会」の「3シーン授業検討法」に興味をもった。大西先生がコラムに書かれている。
かつて授業づくりネットワークの大会で、ビデオによるストップモーション方式による授業研究会を経験した。「3シーン授業検討法」も動画を活用しているが、これだと焦点化が図られると確かに思う。しかも玉置先生の日記にはさっそくその効果も書かれていた。また大西先生ご自身もブログでさらに書かれている。これには興味津々。今後も注目していきたい。

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2013.04.21

かつての勤務校を思い出す

授業参観の時に、各学級を回って気づいたことがあった。
それは、一人一人の写真付きプロフィールカードを作成していたことだ。
自分も7年前まで隣の水沢小学校に勤務していた時に同様の掲示物を作成していた。これは学年主任時には有難いものだった。
学年主任であれば、学級担任の他に「学年の子どもたち全員の担任」という意識も強い。(他の同学年の先生方も同様であったが…)
自分の学級以外の子どもたちを早く覚えるために役立ったのである。時間があれば他学級のプロフィールカードを見ていたことを思い出す。

そのプロフィールカードの学級による写真の違いを、当時佐藤学級を取材した方がこちらに書いている。自分にとって何とも懐かしい記事であるが、カードを見て思い出したので記録として残しておく。この時の子どもたちも今春高校を卒業した。何とも早いものである。

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2013.04.20

PTAに恵まれている

本県ではPTAの事務局は副校長職の役目。
最初に事務局をした学校は5年前。県北の複式学級のある小学校だったが、いつも参観日は100%以上の参加率だった。全員参加プラスご夫婦の参加で子どもたちの数より多かった。
前任校は前年度のうちに次年度の役員が決まり、少ないPTA会員でも活動が盛んだった。この2校で「自分はPTA活動に関わっては恵まれている」と思ったものだった。

そして赴任した現任校。今回も「恵まれている」と感じた。
本日が授業参観日。24学級あるだけに参観者も多い。皆さんが、授業では真剣に参観されている。廊下での保護者同士の雑談もなし。
PTA総会では今までの学校であれば、たとえ赴任した直後でも事務局長が提案することが慣例だったのだが、それも役割分担をして役員保護者の皆さんが行う(これは新鮮だった)・・・。
今回もすばらしいPTAの皆さんと出会ったと感じた。

夜の懇親会も何とも楽しいものだった。本校でもPTA活動も充実したものになりそうである。

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2013.04.19

ママノート

今まで何度か紹介しているが、昨年オープンしたママノートというサイト。

このたびリニューアルされ、より見やすいサイトとなった。
毎日のように新しい記事が更新されていった。
たとえ、一日1つの記事でも、1年経てばその数も300以上になる。1年生のママのための貴重な情報サイトである。

さて、私の記事もこちらにまとめられている。記録のために紹介しておく。

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2013.04.18

「お辞儀と握手の理由」

本校はあいさつのすばらしい学校である。
始業式や紹介式の児童代表の作文でも、子どもたち自ら「あいさつのよい学校」と話していた。
実際に朝などは、元気のよい挨拶が玄関で響いている。

その挨拶についてかつて子どもたち向けに話したい内容の小話を書いたことがあった。いつかこのような内容を話したいと思う。

「お辞儀と握手の理由」

1 あいさつを大切にする国

 日本人はあいさつを大切にする国と言われています。皆さんも一日の中で多くのあいさつをしていますね。「おはようございます」「行ってきます」「こんにちは」「いただきます」「ごちそうさまでした」「さようなら」「ただいま」「おやすみなさい」・・・実際に言う言葉だけでもたくさんあります。
 「身振りのあいさつ」もあります。友だちに「おーい!」と手を振るのもあいさつですね。お辞儀や握手も大切なあいさつです。

2 お辞儀の意味

 ところで、言葉のあいさつはそれぞれ意味がわかりやすいですが、身振りのあいさつにはどのような意味があるのでしょうか。
 一番皆さんがするのはお辞儀ですね。授業のはじまりや終わり、全校朝会、式の時にしますね。それだけではなく、「ありがとうございました」「ごめんなさい」と言ったあとにお辞儀をすることもありますね。
 これは「あなたを大切に思っていますよ」という意味です。もともと頭は急所と言って、人間の体で弱い部分です。その頭を相手の前に出すことによって、「自分はあなたを敵とは思っていません」ということを伝えていることになるのです。
 廊下で友だちとすれ違う時には、手を振ることが多いでしょう。でも、手を振るような相手ではないけど、無視もしたくないような相手とすれ違う時には、軽くお辞儀するのがいいですね。「会釈」というものです。「私はあなたを大切にしていますよ」という気持ちが伝わりますよ。

3 握手は目を見て微笑んで

 握手することはお辞儀ほど多くはありません。でも、大事な人と会うような時にはする機会もあります。これも「自分は武器をもっていません。あなたを大切にしていますよ」ということを表していると言われています。
 握手のポイントは、ある程度力を込めて握り、相手の目をしっかりと見ることです。もちろん、恐い顔で見ては失礼にあたります。笑顔で見ると、「お会いできてうれしい」という気持ちが伝わります。

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2013.04.17

「戻って来た」という感覚

2年前に前任校に赴任した時に「江刺に戻ってきた」という感覚だった。
江刺区には初任から13年間赴任した。その時にお世話になった人や店、風景が14年ぶりに戻ったという感覚だった。
自分にとって大切な縁を感じた2年間だった。

その江刺区から水沢区に転勤した今年。また同じように「戻って来た」という感覚である。
水沢区には水沢小時代の6年間、お世話になった。その時にこのブログも始め、2004年~2008年3月までの記事はその時のものである。
今年5年ぶりに戻り、その時にお世話になった皆さんとまたお会いすることになった。教材屋さんをはじめとする業者の皆さん。現任校にもいるかつての同僚。そして、水沢小時代にもあった様々な仕事上の作法等。
「5年前の感覚」に「戻って来た」という感じである。

ただ、その時とは役職名も仕事内容も異なる。
「戻って来たけど新しい仕事」という感覚である。
その点では今年度は「新しい1年」である。

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2013.04.16

NHKティーチャーズライブラリー

ご存じの方も多いと思うが、NHKティーチャ―ズライブラリーに新しい番組がいくつか追加されていた。
こちら

このライブラリーは、NHKの放送番組のDVDを無料で貸し出しするサービスである。
送料はかかるが、授業に役立つ番組が多く、私も活用したいと思っている。

特にも、環境教育、キャリア教育、情報教育といった○○教育の分野に強い中身が多い。どのように取り組んだらよいか…と考えている先生には朗報であろう。
新規追加された防災教育の番組は、岩手での復興教育に使えそうだな・・・と思っている。

個人的に思い入れのある番組は、「体験メディアのABC」の「アップとル―ズ」である。

この番組のプロジェクトで私は多くのすばらしい先生方と出会った。もう12年も前のことだ。その時の縁が堀田先生、藤川先生、糸井先生、高橋先生と今もつながっている。本格的なプロジェクト参加は初めてだったが、このようなプロジェクトに参加させていただいたことは僥倖だった。

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2013.04.15

用事を見つけては…

転勤してきて半月あまり経った。
「もう半月」とも言えるし、「まだ半月」とも言える。あっという間に過ぎて「短かった」という感覚だし、中身が充実していて「長い期間いるような感じ」というのも事実なのである。だから、「短いような、長いような日々」というのは、転勤者の多くの人はもっているのではないだろうか。

さて、この半月あまりで特に心掛けたことは、小さな用事を積極的に引き受けるということである。大規模校なので職員室には常時数名の教職員がいる。「誰かが対応」という場合には、可能な限り積極的に仕事をいただくようにしている。電話、来客、教室への連絡等々…。
その都度、自分の取り組んでいる仕事は中断することになるが、それ以上に本校に関わることを多く知るというメリットの方がはるかに大きい。
特に教室への連絡は時間がかかるものの、その学級の子どもたちの様子を短時間で見ることもできるし、移動途中でホールで行っている授業や掲示物を見ることもできる。
朝の子ども達の登校時やそうじ時間も同様で、子どもたちと関わるようにしている。

前任校では補欠授業は自分の役目であった。現任校では、補欠授業に入ることはほとんどないであろう。(特別に授業に入ることはあるかもしれないが…)
その点では、学校の様子や子どもたちの様子を知るためには、自分でその機会を作る以外にない。その点では、仕事を見つけ、校内をあちこち移動するのが今は大事だと思っている。

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2013.04.14

学校ブログ

先週、「今年の目標」のトップ項目として次のように書いた。

1 現任校での「副校長実践」を豊かにしていく
 転勤したことにより、同じ副校長職といっても仕事内容は前任校とだいぶ違う。この環境の中で新たな「副校長実践」を創り上げていきたい。特に「学校のマネジメント」を意識していく。

昨年度は様々な事務局仕事を引き受け、そのピークが1学期だった。それはそれで「実践」として残った。今年度1学期は「校内での副校長実践の学期」と位置づけていた。これは学校が変わっても同様である。

そこで、月に1本程度重点的に何かしらの実践に取り組めれば・・・と思っている。4月はまずは学校ブログを活用した広報活動に取り組みたいと考えた。
前任校の広瀬小ブログがある程度効果があったこともあり、本校でも同様にしたいと転勤した時から思っていた。幸い昨年度のうちにブログを立ち上げている。

「記事数を増やす」「周知活動に取り組む」ことがまずは大切ということで、新年度をきっかけにスタートしている。おかげでアクセス数は以前に比べてかなりの増加。保護者に説明する機会が多い4月だからこそチャンスといえよう。

ちなみに本校のブログはこちらである。これからどんどんと進化させていこうと思う。

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2013.04.13

雑誌を購読する意義

自分のブログを毎日チェックしている。
それは、右下にある「検索フレーズランキング」を見るためである。
今週多かったのは「社会 授業開き」というのもの。確かに、6年の歴史学習での授業開きや5年での5円玉の授業開きをこのブログに掲載している。(もう7、8年前に行ったものであるが)

こういう時にやはり「購入しておいてよかった」と思うのが、雑誌のバックナンバーである。たとえば、明治図書の「社会科教育」誌は初任以来28年購読し続けている。このうち4月号のバックナンバーには何冊かの「授業開き」の特集号がある。
私は、授業開きではこれらを参考にしていたことを思い出した。雑誌を購読し続ける意義をその時に感じた。

そんな自分も、教育雑誌の年間購読はピーク時よりは減っている。これは教育雑誌自体が減っていることや授業を受け持っていないことが影響しているが、それでも今も8冊の教育雑誌を年間購読している。
これらの雑誌はおそらく退職まで購読し続けるであろう。代金は全て合わせても1万円にも満たない。それで貴重な情報が得られる。時代が変わってもこの点は変わらない。

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2013.04.12

このごろのつぶやき

このごろのフェイスブックでのつぶやきを拾ってみました。

・学校からの帰途で時々立ち寄ったスーパー。「もうこのスーパーに来ることもあまりないだろうなあ」と思いながら用事で入った。その中に置かれている書店で対応してくださったのが20年前の保護者。担任して以来だからまさに20年ぶり。30代前半だった。「子どものよいところをよく学級通信に書いてくれましたね」「小学校の時の教えは大きかったですよ」「お世辞ではなく本当ですよ」と思わず長話。力のなかった若い時代なのに、有難い話。転勤校へ引継に行く途中だっただけに、「がんばろう」というエネルギーになった。

・日ハム、大谷選手すごいな…。先発スタメンだけではなく結果を出した。花巻東高校卒だが出身は奥州市。私が最後に担任した子たちと同学年だった。同じ水沢の小学校だったから野球をしている子たちの噂になっていた。今春、彼らも高校を卒業してそれぞれの世界に旅立った。大谷選手のニュースを聞く度に、最後に担任した彼らのことを何度も思い出すであろう。

・転勤初日。今までの規模と違う学校で「新しい職務を覚えるチャンス」と実感。新刊書で「環境を生かす」ということを自ら執筆しているだけに、実践していこう。嬉しかったのは本を発刊していることを知っている先生から、「本をぜひ」という希望があったこと。読みたい人、縁のある人に読んでいただけるのであれば、著者冥利である。

・転勤して3日間。密度が濃い3日間だったので、「まだ3日」という感じ。新しいシステム、新しい出会い、新しい仕事と一日が過ぎるのがあっという間。転勤した人は同じことを感じているだろう。そんな中、「今度は娘がお世話になります」と10年前の同僚から電話。転勤先の学校に在籍しているのだ。かつての縁がリニューアルされるよさを感じた。

・身近なところですてきな文章を見つけた。後輩たちに贈るメッセージとして書いたものであるが、「子どもたちとたくさん話をしてください」というものだ。自分も子どもたちと雑談することの大切さをいろいろな場で書いてきたので、思わず共感。

・前任校の地区歓送迎会で娘の保育所時代(それも1~3歳時)の先生とお会いした。18年ぶり。すぐそばの保育園への転勤とのことだった。「○○ちゃん(娘の名前)のお父さんですよね」と言われた。通勤距離の関係で保育園に迎えに行くのは多くは家内だったが、それでも父親の顔だけではなく、娘の名前まで覚えていたことにビックリ。すごいなあ。

・1学期がスタート。挨拶のよい学校なだけに子どもたちの「おはようございます!」が気持ちよい。玄関で子どもたちを迎えながらいよいよ始まるんだという思い。クラス替えの掲示板を見て、見覚えのある珍しい名字が…。慌てて休み時間に確認。やはりそうだった。28年前の初任時に担任した男の子が保護者だった。担任した子たちの子どもを見るのは初めて。結婚式にも出席させてもらった子だ。あの式からも10年以上経つのか…。早いものである。

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2013.04.11

学区を回ってアテルイを感じた

新しい学校に赴任した時には学区を早いうちに回ることにしている。
今回の学区は、もともと自宅の近くだし、日ごろお世話になっているショップのほとんども学区(つまり市の経済活動の中心地)なので、おおよそは知っている。それでも実際に回ることは大切である。

今回は「アテルイ」関係のものを実際にやはり見ておきたいと思った。
先月にNHKの総合でも放送されたが、「アテルイ」と大変縁のある学区である。
学校のそばの関係物だけでもこちらにあるように、結構多い。

そもそも自分がこのアテルイを知ったのは教師になって2年目だった。その頃は地元の人は知っているという程度だったと思う。

それが、今は先のように番組化もあるし、京都の清水寺にも石碑がある。資料も関係物も多いのだから、何とか教材化ができないものかと学区を回りながら考えた。

もちろん、このアテルイだけではない。様々な教材開発ができそうな学区である。楽しみである。

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2013.04.10

教育センターWebから

岩手県立総合教育センターのWebを時々チェックしているのだが、先月出された情報をチェックしたら次の2つが目に入ってきた。

平成24年度校内授業研究の進め方ガイドブックIII

かつて6年前、水沢小時代に教育センターと一緒に校内研究会の改善に取り組んだ。その時の成果が「ガイドブックⅠ」である。
今回平成19年度、20年度に続きⅢが出た。校内研究会推進の大きなヒントとなるであろう。自分もかつての水沢小と似たような環境の学校にいる。ヒントとして生かせそうだ。

教師のためのいわて社会科デジタルコンテンツ集

全国的な社会科デジタルコンテンツはあっても岩手県のものはなかなかなかった。それを、このような形で公開していただけるのは有難い。
特に各市町村ごとのデジタル地図は中学年社会科で大いに活用していきたいものである。

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2013.04.09

今年度の目標

今年度は「教師にとっての元旦」である4月1日は転勤ということもあり、具体的な目標が設定できなかった。一週間あまりが経ち、子どもたちとも出会った。以下、今年度の目標。

1 現任校での「副校長実践」を豊かにしていく
 転勤したことにより、同じ副校長職といっても仕事内容は前任校とだいぶ違う。この環境の中で新たな「副校長実践」を創り上げていきたい。特に「学校のマネジメント」を意識していく。

2 公的な研究面を充実させる
 現任校での研究(次年度大きな動きがある)や市の公的機関、そして副校長会関係等、今年度は研究面が充実した環境になりそうである。その環境を生かしていこうと思っている。

3 講師活動を継続・充実していく
 有難いことに今年も大切な講師依頼を受けている。内容も多岐に渡っている。オーバーペースにならないように、準備を行っていこう。

4 社会科を盛り上げる
 昨年度に引き続き、社会科を盛り上げるチャンスがいくつもある。今年度は特に地区での社会科でできることを行っていきたい。

5 学びの機会を増やす
 今年度は学会関係で東北での開催行事が多い。このチャンスを生かしていく。読書量もアップする。インプットあってこそのアウトプットである。

6 「地域のよさ・日本のよさ」を発信する
 自分のメインテーマであるが、ここ数年不十分である。新しい地域は歴史的に由緒があるところなので、まずはその面での発信ができるのではないかと思っている。

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2013.04.08

「環境は味方」

先月のトークイベントの際に、一人一人にサインをしたのであるが、転勤を控えたある先生に「環境は味方」と書かせていただいた。
「転勤した学校はあなたの教師人生にきっと味方になる」と思ったからである。
実はこのメッセージ、自分への贈る言葉でもあった。

今の学校は管理職として3校目となる。

・1校目・・・小中併設校、複式の学校。3年間の単身赴任。補欠での授業実践も継続した。
・2校目・・・学年1学級。大震災の対応。小規模校故に実践や改革がしやすい。
・3校目・・・全校で25学級。教職員55名の大規模校。今までの副校長の仕事と違う分野も多い。

6年目までに副校長職として、このような様々な環境で仕事ができるのは、自分にとって「味方」以外の何物でもない。
現任校はこれから様々な新しい経験をすると思われる。それもきっと自分の成長にとって大きな味方になるであろう。

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2013.04.07

このごろの本から

■「笑顔と対話があふれる校内研修」(石川晋・大野陸仁著 学事出版)

校内研修には誰しも参加しているであろうが、その改善となると学校全体のことなので簡単にはいかないことが多い。
その中で、校内研修の改善に具体的に取り組める本である。今年度研修担当になった先生方はもちろん、ヒントに使いたいという方にはまさにオススメである。
特に共感したところ。

○校内研修づくりの基本発想
 「基本設計は学校長の学校運営方針を踏まえて一人で作る」「全ての活動は校内研修の時間内で完結する」といった基本的な原則が10項目並ぶ。これらが職場で共通理解されていれば、それだけで向かうべき方向がしっかりと定まるであろう。

○具体的な工夫が提案
 「授業づくりに時間をかけないしくみをつくる」「通信を発行する」といったすぐに取り組める具体案や事例が書かれている。研究担当なら取り組みたい内容が多く書かれている。もちろん全てはできないが、自校に合わせて選ぶことができるだろう。

○1年間を見通した研修計画
 今は各学校とも1年間の見通しを立てて動き始めていることであろう。その点ではまさにタイムリー。

○ノートとリスト
 この本の工夫として、随時下段に6行ほどの書き込めるノートが設けられている。さらには参考文献も本文中だけではなく、末尾にも多く記されている。これも嬉しい。

自分も校内研修には、かなり力を入れて取り組んできた。その取り組んだものを体系的にまとめることはしていなかった。労力を必要をするからだ。それをこのようにまとめたことに敬意を表する。


■「歴史を楽しむ年表」(有田和正著 さくら社)

有田先生の新著。
見開きで左側に年表があり、右側にエピソードが書かれている。「楽しく読むことができる教養書」である。
エピソードには自分の知らない内容も数多く、「へー」の連続だった。「おとうさん・おかあさん」の始まりなどは意外と最近だった(明治30年代)。そういえば、時代劇には出てこない。

それにしても最後の参考文献には圧倒される。有田先生の追究意欲にまた学ばせていただいた。


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2013.04.06

保育園での一言交流を思い出した

前任校の地区の歓送迎会に出席した。学校だけではなく、保育所や地区センター等の地域の施設に勤めている方々の歓送迎会である。実に多くの皆さんが集まった。地区の皆さんには大変お世話になったが、本当に有難い地区だった。

さて、そんな中、懐かしい出会いもあった。娘の保育園時代の先生が前任校そばの保育園に転勤されてきたのであった。3歳児までの保育園だったから、何と18年ぶり。あれこれ話しているうちに当時のことを次々に思い出した。

その頃は6時までしか預けることができなかったので、自分が迎え当番の時には戦略的に仕事を進め5時半には退庁していた。自分が時間術を強く意識し始めたのは、このころだったと記憶する。必要性は人間の力を伸ばすものだ。

その保育園の連絡帳は毎日保育園の書く欄と保護者の書く欄があり、それを見るのが楽しみだった。まだ園の様子をあれこれ話す年ではなかったので、書かれている内容を見て園での生活ぶりや成長している様子がわかった。短い一言でも我が家の楽しみであったことを思い出した。

その効果を知っていたから、自分も担任として「キラキラカード」と称したカードを子どもたちに時々渡していた。なかなか長続きはしなかったが、学級通信と別の効果があったことを覚えている。

この一言交流は管理職になった今も効果的な方法として使いたいと現任校に来て思っている。子ども対象ではなく、先生方対象にである。学級経営の方法は職員室経営でも十分に通じると思っている。


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2013.04.05

自分の教員歴を思わず振り返る

新しい学校に来ると様々な発見がある。
子どもたちとの出会いはまだなので、今回は校長室での発見から。

校長室には歴代の校長先生方の写真が掲載されている。本校は今まで20代までの校長先生方がいた。その写真を見てみると自分の教員歴のあれこれを思い出す。

○新採用時の行政の人事担当者で、アパートの大家さんに採用の電話をかけてくださった校長先生。
○家内がいた時(二十数前に今勤めている学校にいた)に結婚を祝っていれた校長先生。
○アメリカ研修時に行政の担当者で、あれこれお世話をしてくださった校長先生。
○有田先生を水沢に招いた時の社会科研究会の会長だった校長先生。
○教諭最後の年に研究主任の自分にあれこれ御指導くださった校長先生・・・等。

有難い縁のある校長先生方が、歴代の中におられることが実に嬉しかった。
自分の教員としての歴史を振り返ることができた。

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2013.04.04

かつての同僚の記事

9年前に同じ学年で担任を組んだ先生の記事が、地方紙に掲載されていた。こちら

津波を乗り越えて残った手紙。無事教え子たちに渡すことができて本当によかった。
私も同じ年に隣の学級で子どもたちを卒業させて、「20歳の自分への手紙」を発送したし、別の学級の先生はタイムカプセルを開封したはずだ。
卒業イベントとして何をすべきか・・・ということで学年会であれこれ話し合ったことを思い出した。

震災後に一度、偶然に県の陸上大会でお会いしたことがあった。その頃に震災時の話をあれこれ聞いて、その事実に驚愕したものだった。その夏に、被災した小学校を目の当たりにして改めて津波の恐ろしさを感じたものだった。
そのことを知っているだけに、無事手紙が渡されたことを本当に嬉しく思う。


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2013.04.03

若い人に贈る言葉

昨日の贈る言葉の続きです。

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(4) 「出会い」に気づく

 初任以来、数多くの出会いが自分を育んだ。
 職場や地域の先輩教師、著名な先生方、同期の仲間、同僚や後輩、保護者や地域の皆さん、そして教え子。
 特に若い頃は、諸先輩の言動に大きな影響を受けた。
 こう書くと、「自分にはそういう出会いがない。何と恵まれない教師人生だろう」と嘆く人もいるかもしれない。
 それは半分事実かもしれないが、半分は事実ではないと思う。
 きっと恵まれた「出会い」が今までにもあったのだ。
 それに気づかなかっただけである。
 自分の場合には、幸いにも「出会い」に気づくことができた。この「気づき」が教師人生での分岐点だと思う。特に若手教員時代の出会いの重要さは言うまでもない。

 一番身近な「出会い」は、今勤めている職場の先生方であろう。
 若手教師であれば、多くの先輩方と毎日接していることになる。
 その中に、「この先生は尊敬できる」と思う先輩が一人でもいたら、それはすばらしい出会いである。
 その先生の言動をすぐに真似た方がよい。
 尊敬できると感じるにはその理由があるはずだ。
 「子どもたちに対して一人の人間として接している」「後輩に対しても常に謙虚である」「教えを乞うと熱心に語ってくれる」等、自分もそのようにするのである。
 私が20代で出会った教務主任は、まさに尊敬できる先生だった。
 どの先生方にも明るく一声かける。担任の代わりに教室に入ると、子どもたちとよく遊ぶ。だから先生方からも子どもたちからも大変慕われていた。
 お願いされた仕事はどんなに忙しくても断らなかった。地区の社会科研究会の授業者が決まらなかった時には、担任ではないのに「では私がしましょう」と学級を借りて飛び込み授業を行ったほどである。
先生方の相談にも熱心に耳を傾けていた。
 私だけではなく多くの同僚が尊敬していた。
 わずか1年間の同じ勤務だったが、この時に受けた影響は実に大きいものだった。少しでも近づこうとその言動を真似たものだった。そして、今も真似ている。

(5) あこがれの人をもつ

 著書を読んで「この先生はすごい。あこがれるなあ」と思ったら、ぜひ会ったらよい。
 全国に知られている実践者は遠い存在に思えるかもしれない。
 しかし、積極的にアプローチをすれば決して遠い存在ではない。
 私が出会った最初のキーマンは有田和正先生だった。
最初に講演を聞いたのが、教師になって2年目の県の社会科教育研究大会だった。その実践に魅了され、まさに「あこがれの人」となった。
 「ぜひとも授業をみたい」という思いが募り、翌年には当時筑波大学附属小学校の有田学級を参観に行ったほどだった。当時は私と同じ思いの若手教師が多くいて、授業公開会場は大変な熱気だったことを覚えている。
 「あこがれの人」に出会うメリットは、何と言っても「一流のすごさ」を感じ取ることができることである。
 有田先生との出会いは自分にとって教員生活最大のターニングポイントとなった。そして、その時に自分の目で見た有田学級は自分の担任時代の目標になったのである。

(6) 「プラス・アルファ」の努力を

 自分の3年目までの歩みをエピソードと共に振り返った。
 「3年目までが勝負」という恩師の言葉を励みに自分なりに努力をしたつもりであった。
しかし、その後の教員生活を考えたら「それぞれ節目節目で勝負はある」と感じている。
ただ、3年目までに教員として修業する習慣が身に付いたのは大きかった。
 そういう意味の励ましだったのだと今は思う。
 もっとも努力といっても、人の何倍もしたわけではなかった。
 他の人と比べたら「プラス・アルファ」の努力だ。
■他の人が研究授業を2回するのなら、自分は3回行う
■指導案に参考資料を自主的に添付する
■学級通信に月に1本は授業記録を残すようにする
■給料の2割を本代に費やす
 このような努力でも、1年1年が積み重なると、蓄積した
努力はいつの間にか他の人の2倍、3倍になる。
 その「プラス・アルファの努力」の習慣づくりが3年目までで
大切なことなのである。

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2013.04.02

若い人に贈る言葉(自分の場合)

昨日、初任や若い人への贈る言葉を紹介した。
自分も本に似たメッセージを書いたことがあった。廃刊になったものなので、中古本しか残っていない。
記録という意味で紹介したい。

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① 勝負の3年間をこう生きよう

(1) 「3年目までが勝負」と恩師に言われて

 大学を卒業してから1年後、岩手県教員に採用されることが決まった。
 大学の恩師に挨拶に行くと、「教師になってから3年目までが勝負。
 努力するように」と励ましの言葉を贈られた。
 この「3年目までが勝負」と言う言葉が頭の隅にあった。
 初任校に赴任。農業が中心の地域にある学年2学級、全校児童350名程度の小学校だった。3年生の担任になった。
 若い先生が少なく、多くは40代、50代だった。「若い」というだけで子どもたちには好かれた。
 しかし、それも最初だけのこと。当時は今のような初任者研修制度はなかった。ベテランの先生方と同様に授業と学級経営を行わなければならなかった。
 経験が圧倒的に不足していた。
 授業では子どもたちが集中しない。行事でも他学級に比べて子どもたちが落ち着いていないことが一目でわかった。自分自身も翌日の授業準備をノートにメモするものの、睡眠不足で起きると体も重い状態だった。
「3年目までが勝負」どころか、「毎日が綱渡り」のようになってしまった。

(2) 「毎日が修業」と割り切る

 自分の力不足を自覚すると落ち込むものの、いつまでも落ち込んでいる暇はなかった。それでも、毎日5時間の授業はある。行事も入ってくる。研究授業もしなければいけない。
 「これは毎日が修業だな」と思うことにした。
自分には力がない。ならば、こつこつと修業をして力をつけるしかない。そのために、一日一日学んでいけばいいのだと考えたのである。
それが目の前にいる子たちのためにできる最善のことだ。
そう考えると気持ちが楽になった。
「先輩の指導から学ぼう」「失敗から学ぼう」という謙虚な気持ちになった。
研究授業は大歓迎だった。自分の授業のために事前も事後も研究会をもってもらえる。一人一人のアドバイスは全て糧になった。
 子どもたちの問題行動や保護者からの苦情は、「トラブルへの対処方法を学ぶ経験が増える」と考えれば、重荷もだいぶ軽くなった。

(3) 「今の自分だからできること」を考える

 「修業中」といっても、「今の自分だからできること」も必ずある。それは若手教師ならではの「武器」になる。
 若いから体力はあった。休み時間は子どもたちと外で遊んだ。子どもたちとのコミュニケーションを深めることができた。
 自分の時間も十分にあった。教員になって2年目から学級通信を頻繁に発行するようになった。これは力のない教師が保護者の信頼を得るためには大きかった。
 放課後のミニバスケットボールの指導にも時間を費やした。自分の仕事はその活動後になったが、「誰かがしなければいけない仕事」で学校に貢献できることは喜びだった。
 教育書や教育雑誌も貪るように読んだ。多くの情報を接し、それをもとに実践する中で、少しずつ授業力や学級経営力も身に付いていった。

(明日に続く)

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2013.04.01

若い先生に贈る

こちらのサイトに「初任の先生・若い先生への応援メッセージ」が掲載されていた。
正しく言えば、出版社の本からメッセージを抜きだしたものだ。
一つ一つを読むと、若い先生が何を目指し、どのような努力をすればよいのか、具体的に入ってくるメッセージばかりである。
今年度をスタートの本日であれば、このようなメッセージもどんどん入ってくるであろう。

さて、私はこちらの本で(数日前の発売で有難い感想をすでにいただいています。感謝いたします)、トータルな力をつけるために次の5つの視点を提示した。

1 「力をつける」という強い意志をもつ
2 「全てが学びの場」と心得る
3 プラス・アルファの努力をする
4 環境を生かす
5 自己投資を惜しまない

自分からのメッセージはこれらを若いうちから努めていってほしいことだ。自分の辿った道である。
同時これらは今年度の自分自身へのメッセージでもある。転勤で変わった今日、特に感じている。

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