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2013.04.02

若い人に贈る言葉(自分の場合)

昨日、初任や若い人への贈る言葉を紹介した。
自分も本に似たメッセージを書いたことがあった。廃刊になったものなので、中古本しか残っていない。
記録という意味で紹介したい。

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① 勝負の3年間をこう生きよう

(1) 「3年目までが勝負」と恩師に言われて

 大学を卒業してから1年後、岩手県教員に採用されることが決まった。
 大学の恩師に挨拶に行くと、「教師になってから3年目までが勝負。
 努力するように」と励ましの言葉を贈られた。
 この「3年目までが勝負」と言う言葉が頭の隅にあった。
 初任校に赴任。農業が中心の地域にある学年2学級、全校児童350名程度の小学校だった。3年生の担任になった。
 若い先生が少なく、多くは40代、50代だった。「若い」というだけで子どもたちには好かれた。
 しかし、それも最初だけのこと。当時は今のような初任者研修制度はなかった。ベテランの先生方と同様に授業と学級経営を行わなければならなかった。
 経験が圧倒的に不足していた。
 授業では子どもたちが集中しない。行事でも他学級に比べて子どもたちが落ち着いていないことが一目でわかった。自分自身も翌日の授業準備をノートにメモするものの、睡眠不足で起きると体も重い状態だった。
「3年目までが勝負」どころか、「毎日が綱渡り」のようになってしまった。

(2) 「毎日が修業」と割り切る

 自分の力不足を自覚すると落ち込むものの、いつまでも落ち込んでいる暇はなかった。それでも、毎日5時間の授業はある。行事も入ってくる。研究授業もしなければいけない。
 「これは毎日が修業だな」と思うことにした。
自分には力がない。ならば、こつこつと修業をして力をつけるしかない。そのために、一日一日学んでいけばいいのだと考えたのである。
それが目の前にいる子たちのためにできる最善のことだ。
そう考えると気持ちが楽になった。
「先輩の指導から学ぼう」「失敗から学ぼう」という謙虚な気持ちになった。
研究授業は大歓迎だった。自分の授業のために事前も事後も研究会をもってもらえる。一人一人のアドバイスは全て糧になった。
 子どもたちの問題行動や保護者からの苦情は、「トラブルへの対処方法を学ぶ経験が増える」と考えれば、重荷もだいぶ軽くなった。

(3) 「今の自分だからできること」を考える

 「修業中」といっても、「今の自分だからできること」も必ずある。それは若手教師ならではの「武器」になる。
 若いから体力はあった。休み時間は子どもたちと外で遊んだ。子どもたちとのコミュニケーションを深めることができた。
 自分の時間も十分にあった。教員になって2年目から学級通信を頻繁に発行するようになった。これは力のない教師が保護者の信頼を得るためには大きかった。
 放課後のミニバスケットボールの指導にも時間を費やした。自分の仕事はその活動後になったが、「誰かがしなければいけない仕事」で学校に貢献できることは喜びだった。
 教育書や教育雑誌も貪るように読んだ。多くの情報を接し、それをもとに実践する中で、少しずつ授業力や学級経営力も身に付いていった。

(明日に続く)

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