「お辞儀と握手の理由」
本校はあいさつのすばらしい学校である。
始業式や紹介式の児童代表の作文でも、子どもたち自ら「あいさつのよい学校」と話していた。
実際に朝などは、元気のよい挨拶が玄関で響いている。
その挨拶についてかつて子どもたち向けに話したい内容の小話を書いたことがあった。いつかこのような内容を話したいと思う。
「お辞儀と握手の理由」
1 あいさつを大切にする国
日本人はあいさつを大切にする国と言われています。皆さんも一日の中で多くのあいさつをしていますね。「おはようございます」「行ってきます」「こんにちは」「いただきます」「ごちそうさまでした」「さようなら」「ただいま」「おやすみなさい」・・・実際に言う言葉だけでもたくさんあります。
「身振りのあいさつ」もあります。友だちに「おーい!」と手を振るのもあいさつですね。お辞儀や握手も大切なあいさつです。
2 お辞儀の意味
ところで、言葉のあいさつはそれぞれ意味がわかりやすいですが、身振りのあいさつにはどのような意味があるのでしょうか。
一番皆さんがするのはお辞儀ですね。授業のはじまりや終わり、全校朝会、式の時にしますね。それだけではなく、「ありがとうございました」「ごめんなさい」と言ったあとにお辞儀をすることもありますね。
これは「あなたを大切に思っていますよ」という意味です。もともと頭は急所と言って、人間の体で弱い部分です。その頭を相手の前に出すことによって、「自分はあなたを敵とは思っていません」ということを伝えていることになるのです。
廊下で友だちとすれ違う時には、手を振ることが多いでしょう。でも、手を振るような相手ではないけど、無視もしたくないような相手とすれ違う時には、軽くお辞儀するのがいいですね。「会釈」というものです。「私はあなたを大切にしていますよ」という気持ちが伝わりますよ。
3 握手は目を見て微笑んで
握手することはお辞儀ほど多くはありません。でも、大事な人と会うような時にはする機会もあります。これも「自分は武器をもっていません。あなたを大切にしていますよ」ということを表していると言われています。
握手のポイントは、ある程度力を込めて握り、相手の目をしっかりと見ることです。もちろん、恐い顔で見ては失礼にあたります。笑顔で見ると、「お会いできてうれしい」という気持ちが伝わります。
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