子ども、教師、地域の3つに惚れること
とある原稿を寄稿した。
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今春、同じ市内の小学校へ人事異動となった。児童数46名のから677名の小学校への異動であり、最初は戸惑ったが今は広い校舎にも慣れてきた。
転勤すると、その学校のよさが鮮明に感じられる。「今まで勤めた学校とは違うぞ」という点が見えてくるのである。
本校のよさでまず感じたのは、子どもたちの挨拶のすばらしさであった。朝玄関で待っている時にも、廊下ですれ違った時にも次々と子どもたちから「おはようございます!」の挨拶が出てくる。教師に対してだけではなく、子ども同士で明るい挨拶を交わしている。このような朝のスタートを切れるのなら何と気持ちのよいことであろう。これは子どもたち自身も認める本校の自慢である。
大規模校だと先生方の数も多い。総勢で55名。意欲的かつ責任感あふれる先生方である。限られた時間で他の先生と打ち合わせをしたり、放課後も時間をかけて教材作りをしたりと子どもたちのためにエネルギーを注いでいる。欠席した子どもたちに「具合はいかがですか」と温かく電話をしている。この熱意は教育に不可欠のものであり、本校のすばらしさだ。
保護者や地域の方々にもすでに多くの点でお世話になっている。役員の皆さんが積極的に運営するPTA。クラブ活動では茶道や生け花、日本舞踊など地域のゲストティーチャ-が毎週教えてくれる。地区のシルバー人材センターの皆さんが早朝作業で草取りをしてくださる…まさに地域と共に歩く学校である。
かつて上司から「子ども、教師、地域の3つに惚れることが新しい学校では大事」と言われたことがあった。転勤2ケ月で、この3つにすでに「惚れた」状態である。この学校での仕事がこれからも楽しみである。
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