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2013.05.16

嬉しい再会

転勤して、公文書の提出先ももよりの支所となった。
多くは用務員さんが外勤で届けるのだが、自分自身が直接行く場合もある。
先週、行った際に働いている若者の顔に見覚えが・・・。すぐに名札を見て、20年前に担任した教え子だとわかった。向こうも「正寿先生!」としっかりと覚えていた。

この子たちには卒業時に「20歳の自分への手紙」を初めて書かせた。1995年3月の卒業の際に私が保管しておき、2002年の8月の夏の成人式の時に郵送したのであった。
その時に、彼から返信が来た。

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「八年前の自分からの手紙」は、この夏一番の衝撃でした。
先生から手紙が届いた時、初めは困惑しました。
なんで八年前の先生から? と思ったのです。いや、封筒の裏に十二歳の僕と先生の名前が書いてあったことが、一番僕の頭を悩ませました。
封を切り、中身を見ると、僕は顔が紅潮するのを自覚しました。先生からの手紙を読んで懐かしさと嬉しさがこみ上げ、自分からの手紙を読んで年月の経過を思い知ったのです。恥ずかしながら、先生の言葉どおり、小学校六年の時に書いた手紙をすっかり忘れていたのです。
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会った時にこの手紙のことを話すと、彼もよく覚えていた。しばし雑談。短い時間ではあったが、何とも嬉しい再会であった。考えたみたら彼らも私が当時担任した年齢になる。時の経つ早さを実感する。

さて、先の手紙は「価値ある出会いが教師を変える」に引用していたものだ。ひまわり社さんの廃業により、本も廃刊になっていた。今度縁があり、学事出版さんから新版を出させてもらうことになった。
あと2週間もあれば発刊となる。これも嬉しいことである。

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