七夕の話
今日は七夕の日。
今朝の天声人語によれば、9割が織姫と彦星を恋人と思っているとのこと。
ちょっとしたことにも正しく伝えることの意義を感じます。
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1 七夕の日
七月七日は七夕です。もともと「節句」の一つです。節句とは伝統行事を行うような季節の節目となる日です。
七夕と言えば、願い事を書くことを思い浮かべる人もいるでしょう。五色の短冊に願い事を書いて笹竹に飾ります。笹竹はぐんぐん成長するので、それだけ速く願いが点に届くと言われています。短冊だけではなく、長生きを願う折鶴、豊漁や豊作を願う網かざり、魔よけと言われている吹き流しなども飾ります。
短冊、笹竹、飾り物のそれぞれに人々の願いが込められているのです。
2 織姫と彦星の伝説
また、七夕の時によく聞く織姫と彦星の話は有名ですね。これは中国から伝わったものです。
天の川の西に住む織姫は、機織りが上手で毎日美しい布を織り上げていました。東側には、これまた働き者の牛使いの彦星がいました。織姫のお父さんの天の皇帝は、二人を引き合わせ、織姫と彦星はめでたく結婚しました。
しかし、夫婦になってから、二人は全く仕事をしなくなってしまいました。皇帝は怒り、天の川をさかいに二人を引き離してしまいました。
二人の悲しみが大きいので、それをかわいそうに思った皇帝は、七夕の夜だけ会うことを許します。こうして、七夕の夜、天の川を渡って二人は年に一度だけ会えるようになりました。でも、この日に雨が降ると天の川の水かさが増して、二人は会えなくなるので、晴れることを人々は願っています・・・このようなお話です。
3 なぜ「七夕=たなばた」
ところで「七夕」の読み方は特別です。もともとは七日の夕方という意味で七夕は「しちせき」と言っていました。
昔、作物の収穫を祈って、一人の女性が神のお嫁さんとして、お先祖様にための服を織り上げました。その時に服を織るために使ったものが「たなばた」といっていました。そこから、「たなばた」と読むようになったと言われています。
願い事に星の伝説。そして収穫を祈る話。七夕には、いろいろな言い伝えや願いがあるのです。
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