他校から学ぶ
今週、市内他校から学ぶ機会があった。
公開授業研究会にはなかなか参加することができないので、貴重な機会である。
以前こちらの本に「子ども」「掲示物」「特別教室」から学ぶことを書いた。
---------
■ 「他校」から学ぼう
公開研究会や会議等で他校に行く機会は年に数回はあるだろう。授業以外の他校の姿から学ぶことも多い。
(1) 「子ども」から学ぶ
他校を見てよく気づくのは、自分の学校との違いである。
「あいさつの声が大きい。しかも自然」と感心した学校があった。
お客さんが来るから特別に指導を受けたのかと思って、失礼だと思いつつ「先生に言われたの?」と高学年の子に聞いたことがあった。「いつもです」と堂々たる返事だったので、「すばらしいです。先生の学校でも真似します」と思わず答えてしまった。
他校を見るからこそわかる自校の子どもたちの「弱さ」であった。
これは逆もあり得る。他校を見て「自校の子どもたちの『強み』」を実感することもあるだろう。
弱みにしても強みにしても、他校を参観することは自分の学校の子どもたちを見直す機会になるのだ。
(2) 掲示物から学ぶ
珍しいことではないが、掲示物はやはり参考になる。
学級にある掲示物はそのまま学級経営のヒントになるだろう。
係活動や当番活動の掲示物一つをとってみても、その学級のシステムが見えてくるものである。
他校で学級旗が掲示されているのを見て、自分の学校で取り組んだことがあった。「自分たちの願いをこめた学級旗」を作ること自体が意義のある活動だったが、学年スポーツ大会の応援旗になったり、遠足の時の旗になったり、学級集会の優勝旗になったりとその後の活動でも多用された。
一つの掲示物から自分の実践を広げた例である。
(3) 特別教室を見る
チャンスがあれば興味がある特別教室を見たい。
理科室、図書室、コンピュータ室、児童会室等々。どの学校にも同じ特別教室はある。勤務校数が少ない教師であれば、その分の特別教室環境しか知らないはずである。他校に行くのは、その見聞を広めるチャンスだ。
自分が放送委員会を担当している時に、他校の放送室を見せてもらったことがあった。
放送のための掲示物とともに、「放送当番冊子」が目に入った。
一日の当番の反省や振り返り、活動へのアイデアが書かれていた。
子どもたちに日々同じ活動をさせっ放しの自分を反省したものだった。
--------
今回もこの3観点で参観した。「3年生でも学習の振り返り」を観点に沿って書くことができる点、校報の掲示物(やはり自分も担当しているので校報に目が行く)、校舎デザイン(新築校舎)を学ばせていただいた。
やはり他の学校に行くことは、それ自体が学びである。
The comments to this entry are closed.
Comments