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2013.11.19

蒲田行進曲

朝日新聞のbeに「蒲田行進曲」の記事が出ていた。
思いは一気に30年以上前の自分の大学時代へ。
レンタルビデオがない時代。時間があったら映画館に行っていた。秋田の大学だったらから、映画館が多くあるわけではなかったが、月10本ぐらいはコンスタントに観ていた。視写会への応募、地元映画サークル主催の映画会まで視野に入れて観ていた。視写会での「ああ野麦峠 新緑編」で舞台あいさつをされた山本薩夫監督の姿も強く印象に残っている。

さて、そんな時代の忘れられない映画が「蒲田行進曲」である。映画だけでも間違いなく7~8回は観た。(当時通ったところは一日中映画館に居てもよかったので、一回行って2回連続観た記憶がある。)それぐらい好きな映画だった。大学3年生も終わりかけで希望の小学校教員に果たしてなれるかどうかもわからず、当時の家庭事情も恵まれず…そんな時代の自分を映画の中の大部屋の役者さんたちとだぶさせていた。それがこの映画を忘れられないものにしたと思う。数年後観ていても、違ったものになっていただろう。

この記事ではないが、「編集部から」の深作監督の大部屋の役者さんたちに対する言葉もいい。
「映画は全員が主役なんだ。お前らが画面の隅で遊んでいれば、その絵は死ぬんだぞ」
監督がこのような意識であれば、全員が全力投球したであろう。
改めて映画を見たくなった。

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