日本が誇る鉄道技術
先日北海道に鉄道で行ったおり、3分ほど到着が遅れた。ほとんど日常生活には影響がないと思われる時間なのであるが、律儀にも「遅れてご迷惑をおかけしたことをお詫びします」とアナウンスしていた。まあ、遅れた際の約束事なのかもしれないが、それぐらい「正確に運行されている」のが当たり前になっている。
車中ではJR北海道の機関誌で北海道新幹線が2016年には開通…という記事を目にした。随分先の話だと思っていたが、もう2年半で開通。青函連絡船の時代と隔世の感がある時代になるんだなと感じた。
子ども向けに4年前に書いた以下の文章も少しずつ修正していかなければいけないと思っている。
ただ、書かれている内容はまさに日本のよさである。
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1 「正確」な日本の鉄道
日本は世界でも鉄道をよく利用する国です。日本で一番利用されるのはJR新宿駅で、一日だけで七十万人以上の人々が乗り降りします。これは世界一と言われています。
日本の鉄道の特徴は何といっても運行時刻の正確さにあります。たとえば、先の新宿駅では、朝や夕方では三分程度で電車が来ますがほとんど遅れることはありません。これは新幹線も同じです。外国の人が日本の列車に乗るとその正確さには驚きます。というのも、外国では数分程度の遅れは、遅れたうちに入らないことが多いからです。
また、安全性も評判です。新幹線ができたのは一九六四年ですが、大きな事故はありません。
時刻に正確で安全性も優れている。これが日本の鉄道です。
2 新幹線の開発への努力
今、新幹線は日本各地をつないでいます。時速は三〇〇kmを超えます。
ただ、新幹線ができる十数年前まで、日本の鉄道の最高速度は一〇〇kmにも届いていませんでした。その頃の外国に比べてこれはかなり遅いスピードでした。
それが新幹線建設と共に技術開発が進み、最初の東海道新幹線の最高速度は時速二一〇kmと、世界で初めて二〇〇kmを超えました。この技術の高さは世界でも驚かれました。
ちなみに今も新幹線の技術の開発は進んでおり、最近では中国やイギリス等に新幹線を輸出しています。日本の技術が世界で役立っているのです。
3 海の底を行く青函トンネル
ところで、北海道と本州が離れているのは知っていますね。ところが、北海道と本州は鉄道でつながっているのです。もちろん海の上を鉄道が走っているわけではありません。海の下に海底トンネルが通っているのです。青函トンネルと言われているこのトンネルの長さは五十三.九kmです。海底部をもつトンネルとしては世界一です。
このトンネル作業は大変なものでした。海底の下にあるため、土は弱く、水が流れてくる危険も大きかったのです。その中で工事開始から二十七年をかけて、鉄道が通ったのです。
いずれは北海道にもこの青函トンネルから新幹線が通ります。高い技術で日本は北海道から九州まで新幹線で結ばれることになるのです。
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