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2014.01.23

秋田・湯沢市で飛び込み授業&研究会1

縁あって秋田県湯沢市の小学校に飛び込み授業と研究会にお招きいただいた。
秋田県は我が故郷。社会人1年目となる23歳まで過ごした地である。ただ県南部はほとんど行ったことがなく、湯沢市も秋田にいるときには1度しか行った記憶がない。
むしろ、岩手に来てからの方が何度もありほどである。岩手県南部からは90kmあまり。高速道路を使えば、盛岡より北の滝沢市に行くような感覚であり、かつて勤めた軽米町や宮古市よりはるかに近い。

そして、今年は豪雪。屋根の雪かきシーンを目の当たりにする。学校に到着する前に少し時間に余裕があったので稲庭うどんで有名な稲庭地区まで足を延ばしたが、除雪で歩道側には2mをはるかに超える壁。子どもたちは壁の間を歩いて登校しているんだなあ…と雪国の厳しさを感じた。

今回の飛び込み授業の対象は4年生。飛び込み授業は「定番のもの」を何度もするというスタイルはとっていない。その学級の進度に合わせている。今回は「県内の特色ある地域」。
副読本に合わせて「男鹿市」を扱うことにした。教材研究は実に楽しいものだった。男鹿市自体は自分が秋田にいた時に何度も行ったことがあり、寒風山や入道崎等、その時の思い出が蘇ってくるからである。
授業のポイントはいくつかあるので順番に記す。

〇導入はフラッシュ型教材。都道府県名の復習+秋田県の市町村名も。
〇学習課題設定(男鹿市の観光がさかんな理由は何か)と予想は既知を生かして。なまはげ、水族館、ハタハタなどは子どもたちも知っている。
〇最初の資料の読み取りは地図帳を使って。男鹿市の地図の中にも多くの情報が詰まっていることを確認できた。「国定公園」の意味も確認。定義をおさえることの大切さ。
〇次の資料は観光パンフレット。副読本の中に紹介されていたものを市に問い合わせをしていただく。パンフレットは大人向けになので4年生は読み取りが難しい。写真として何が掲載されているか確認。子どもたちは興味をもってみていた。
〇観光地のベースは「豊かな自然」であることを押さえたあと、「豊かな自然だけが観光が盛んな理由なのか」とゆさぶりのキー発問を入れる。
〇副読本で「人々の工夫や努力」があることを見つけさせる。さらにその様子を具体的に担当者に一人の子が電話取材をして深める。
〇最後に言語活動としてのまとめを行い終了。

今年度の他校での飛び込み授業は3回目。今までの2回は共に5年生。今回は4年生ということで発達段階を考慮した授業の組み立てにした。子どもたちは一生懸命に地図帳、パンフレット、本文と読み取っていた。学習の規律も意欲もある子どもたち。学力全国1位の秋田県の子どもたちの基盤を改めて感じた。研究会については明日。

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