年によって日にちが変わる春分の日
1 今年は三月二十日?二十一日?
春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日です。毎年三月二十日か二十一日ごろです。
「えっ?日にちが決まっていないの?」と思ったことでしょう。そうです。ある年は三月二十日で、次の年は三月二十一日ということがあるのです。ちなみに、二〇一一年から二〇二〇年までは、「三月二十日が春分の日」が五回、「三月二十一日が春分の日」というのも五回です。
どうしてこのようなことになるのでしょうか。それは太陽が春分点という点を通る時を「春分」としており、その日を春分の日としているからです。そして、それは年によって違うのです。
2 昼と夜の長さは同じ?
よく春分の日は「昼と夜の長さは同じ」と言われています。これは九月の秋分の日も同じです。
その前に「昼」はいつからいつまでなのでしょうか。みんなだったら「朝の次」と答えるでしょうが、この場合には「太陽が出ている時間」になります。
正しく言えば、「太陽の上の部分が地平線上に一致した時間」から、「太陽の上の部分が地平線にすっかり沈んだ時間」までです。これを「日の出」「日の入」と言います。
このようにして計算していくと、ほぼ同じではあるのですが、昼の時間の方が夜よりも少しだけ長いそうです。
3 「暑さ寒さも彼岸まで」
春分の日の前の三日間とその後の三日間の合計七日間を、「彼岸(ひがん)」と言います。
よく「暑さ寒さも彼岸まで」と言われます。冬の寒さも薄らぎ春らしくなり、過ごしやすくなると昔から言われてきた言葉です。寒さの厳しい北日本でも、降雪や凍結が春分の日の前後では違うという観測データも出ています。
「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」の通り、春の暖かさにどんどんと生物が育っていきそうな予感する時期ですね。皆さんも、学校からの帰り道に「春」を探してみてください。
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