お花見は桜とともに
本日大学に入る娘の引っ越しで移動。桜が美しかった。
入学式と共に桜。これは岩手では考えられない。(4月下旬が見ごろ)
桜に関わって書いた小話です。
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1 お花見する人々、日本人
春。日本のあちこちで桜が満開になります。
ニュースでも、「公園では、今桜の花が満開です。その桜の下では、お花見のお客さんでいっぱいです」と、楽しそうにお酒を飲んだり、団子を食べたりする風景が写し出されます。皆さんも、お花見をしながらおいしい団子を食べたこともあると思います。
このようなお花見は外国ではあまり見られません。日本ならではのものです。しかも、「花」といえば数多くの種類があるのに、お花見といえばまずは「桜」です。
いつころからお花見をするようになったのでしょう。
2 江戸時代のお花見
お花見のはじまりは今から千年以上前と言われています。貴族の間で桜を観賞するのがすでに行事になっていました。
一般の人々に広まったのは江戸時代です。特に江戸(今の東京)には上野をはじめとする桜の名所がいくつもあり、ガイドブックまでできたほどです。その時には、金持ちも貧乏な人もそれぞれ仲間を作って、お弁当を持って出かけました。桜の下では、飲めや歌えやの大騒ぎ。「茶番」と呼ばれる劇をする人たちもいました。こうなると、ほとんど今の花見と同じですね。
江戸時代の花見は、生活するのが大変な中であって、人々にとって大きな楽しみでした。 たとえ、貧しい中でも、かまぼこのつもりの大根、卵焼きのつもりのたくあん、そしてお酒のかわりは番茶で・・・というように楽しんでいました。
3 桜の木を大切にする
お花見に欠かせない桜は、自然に咲いているわけではありません。美しい桜を保存していくために、活動している人々もいます。
「日本さくらの会」では、「さくら百万本植樹・愛護運動」を行っています。さくらを保存するだけではなく、桜を育てる運動を日本人の心を育む運動に高めていこうとするものです。
確かに、このようにお花見の歴史や桜の大切さを知ることによって、「日本のよき楽しみ」を続けていきたいという気持ちになります。そんなことを思いながら、皆さんも今年のお花見を楽しんでみたらどうでしょう。
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