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2014.06.17

「あの日」を伝える絵本

 寄稿したエッセー。記録のために掲載します。

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 郷土岩手の復興を目指す復興教育のための副読本「いきる かかわる そなえる」が発刊され、公立小中学校に配布されている。
 震災時の心温まるエピソードや大災害の時にどのように対応したらよいかといった価値のある内容が、コンパクトにまとめられている。この副読本の活用によって復興教育は確実に進み、東日本大震災の教訓も伝えられていくだろうと感じさせられる。

 本校の図書室には、東日本大震災の関連図書を集めたコーナーがある。昨年度末、その図書の追加のために、震災関係の絵本を探した。絵本なら10分程度の時間があれば読み聞かせができるし、何よりも関心をもった子どもたちが、図書室から借りて、じっくりと本と向かい合うことができるからと考えたからだ。

 その時に購入した絵本の中に、先の副読本の内容に関わるものが何冊か含まれていた。『つなみ』(田畑ヨシ作)は、昭和三陸大津波の経験を30年以上も語り継いでいる作者の紙芝居を、そのまま絵本にしたものである。絵に描かれている80年前の津波後の様子は、3年前のあの日と重なる。また、『はしれさんてつ、きぼうをのせて』(国松俊英・文、間瀬なおかた・絵)では、三陸鉄道が復旧するまでの人々の奮闘ぶりが描かれている。苦境から立ち上がり、前進する人々の様子が絵から伝わってくる。

 他にも、「奇跡の一本松」や「釜石の奇跡」に関わる絵本も子どもたちに見せたいものである。
 副読本で震災の事実を学んだ後にこれらの絵本を読み聞かせることで、子どもたちはさらに学びを深めるであろう。それは、「あの日」のことを風化させずに後世に伝えることにつながると信じている。

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