とある調査から
管理職向けの冊子に「中学生の生活と学習の環境調査結果」というデータが掲載されていた。1ページのみで、コメントもなしの数値データである。
ふだんなら見逃しそうなデータであるが、対象に「宮古市立中学校」とあるのが目に入った。「岩手の子たちのデータ、しかも自分がかつて勤務した場所…」ということでさっそくデータを見てみた。
内容は7種類30項目にわたっており、(おそらく)4段階で評価したものようだった。平成19年度と25年度で同じ項目の「肯定的回答」の割合をデータ化したものである。
全項目が肯定的回答が増えていた点がまず特筆されるが、その中でも次の内容の数値が急増している。
〇先生は、この学校や生徒のことを大事にしている
H19 44.2% → H25 83.4%
〇先生は、生徒のことをよくほめる
H19 47.1% → H25 66%
〇先生は、生徒にとり大人や社会人としてよい手本である
H19 58.3% → H25 73.6%
〇この学校が好きですか
H19 36.7% → H25 57.7%
ご存じの通り、平成23年3月に東日本大震災が発生し、宮古市は大きな被害を受けた。その市での震災前と後での結果である。その地での先生方の奮闘ぶりがこの結果に表れている。
この種類のアンケートで数%アップすることはなかなかないということを経験しているだけに、この数値は本県の復興教育の確かな歩みを物語っていると思う。
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