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2014.12.29

1年の終わり

今年も残すところあとわずか。
30日と31日は恒例の1年の振り返りをする。
そういうわけで本日,「1年のおわり」の小話。

1 「大みそか」の意味は
 十二月三十一日は大みそかです。
 もともと「みそか」は「三十日」と書きます。月の三十番目の日という意味です。そこから、月の最後の日を「みそか」と呼ぶようになりました。そして、一年の最後である十二月は「大」をつけて「大みそか」となったのです。
 今は新年が夜の十二時になってからですが、昔は十二月三十一日の夜からが新年と考えられていました。ですから、十二月三十一日はすでに新しい年の始まりでした。その夜に食べる正式な食事を「年越し」と言っていました。また、年越しの夜は「除夜」と言います。この日は神様を迎えるために一晩中起きていると習わしがあります。皆さんが大みそかの日に遅くまで起きているというのには意味があるのです。

2 年越しそばの言い伝え
 年越しと言えば、すぐに思い浮かぶのが年越しそばでしょう。これにはいくつかの言い伝えがあります。
 まずは、そばは細くて長いものですね。それと同じように、人生も長く健康で生きることができるという願いがこめられているというものです。
 また、そばは切れやすいものです。一年間苦労したことをすっかりと切って、新しい年を迎えるという意味もあります。
 江戸時代には、金粉を集めるためにそば粉の団子を使ったことから、年越しそばを食べると「お金がたまる」という言い伝えもあります。
 いずれ年越しそばに人々は願いを込めていただいていたのです。

3 除夜の鐘はいくつ鳴らす
 大みそかの夜を「除夜」と言うことは先ほど話しました。
 「除夜」と言えば、「除夜の鐘」が有名ですね。十二月三十一日から元旦にかけて鳴らす鐘です。いくつ鳴らすか知っていますか。そうです。百八です。
 これは「人間には百八つの煩悩(ぼんのう)がある。煩悩とは簡単に言えば「心を苦しめるもの」です。それらを打ち払うために百八の鐘をつく」という意味があります。十二月三十一日に百七回うち、新年になってから最後の一回をうつお寺が多いです。
 新たな気持ちで除夜の鐘をききたいものですね。

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