「子どもが変わる授業」
田中博史先生の『子どもが変わる授業』(東洋館出版)を読んだ。
田中先生の著書は読みやすく深い。そして授業例は算数なのであるが,算数以外の教科にも応用できることが多い。社会科以外の先生で「授業を見たい」と思う先生のお一人である。
この本の一番の魅力は田中先生が子どもたちの一言や反応をもとに授業づくりをしてきたということだ。
「子どもたちが私にしてくれた数え切れないほどのきっかけをもとに,授業づくりで私が大切にしていることをまとめたのが本書です」と紹介されている。子どもたちの中に授業づくりの答えはあるのだ。
具体的なヒントも満載だ。
〇20問から10問を選んで行う宿題
〇ノート指導は5ページ目まで目を離さない
〇話し合いは4人組からスタート
〇1分以内で全員のノートを見てまわる
これらはその発想と共に書かれている内容が説得力がある。そして社会科の授業づくりでも応用できる。
そんな魅力的な1冊である。
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