社研のあゆみ1
先週の金曜日は地区社研の総会。過去2年間、事務局長を務め、合計6回のセミナーを開催し、停滞気味だったが会を盛り上げることができた。自分の役目は意欲的な次の人に引き継ぐことができた。
自分が事務局をし続けることも考えたが、こういう仕事は新しい人が行うことで様々なメリットがある。実際に新しい事務局さんの人脈で会員も広がりを見せた。(もちろん本校からも6名参加)。これは新しいメリットである。
さて、今回の総会で依頼を受けたことがあった。県の社会科教育研究会が60周年を迎えるということで、「地区社研のあゆみ」の原稿を書くことになった。この10年分である。平成18年度から27年度分である。
平成18年度は有田先生に来ていただき、当時勤務していた水沢小学校の5年生に飛び込み授業をしていただいた。「そうか、あれから10年近くたつのだ…」と改めて思った。
翌年も会員として運営に携わり、地区外へ転勤。3年後に地元に戻ってきたが、県造形教育大会のために2年間のブランクがあり、この10年間のうち5年間は社研には不在となっていた。それでも一番よく知るものとしての原稿依頼であった。これは有難く引き受けた。
有田先生の平成18年度の飛び込み授業は今も鮮明に覚えている。冬。5年生の自動車工場の学習であった。
当時のブログには次のように書いている。2日間連続で書いていた。
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平成19年1月29日
今日は有田和正先生の飛び込み授業&講演会。
有田先生の講演会は水沢では今回が3回目。講演会だけでは自分たちの学び合いが少ないということで、1回目は2年前に佐藤学級を参観していただいた。2回目は3人により模擬授業。どちらも価値あるものとなった。
そして今回は5年生への飛び込み授業である。
授業構成や資料の活用方法、さらに発問等、授業そのもので学ぶ点が多かったのは言うまでもない。教材研究の深さやユーモアたっぷりの点も相変わらず。
それらと同様に、印象的なのは有田先生の「傾聴」する姿勢だ。
発言する子どもたちのそばに歩み寄り、子どもたちの目線に近づいてしゃがみ、目を見てしっかりと聞く。時には、耳に手をあて聞いている。まさに「傾聴」だ。
かつて、有田先生の原稿で「子どもは『先生がしっかりと話を聞いている』ということが分かれば、安心して話す」といった旨の話を聞いたことがあった。今日はまさにその姿勢を見させていただいた。
自分自身を振り返ってみる。「傾聴」という姿勢にはまだまだだ。
さっそく自分自身の姿勢を改めるところからスタートである。
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1月30日
20年ぐらい、毎年有田先生のご講演は年に1~2回はお聞きしている。
いつも「授業づくり」「社会科の授業」といったことが中心になるが、講演の中に必ず教師としてに生き方を学ぶ部分が入っている。それが講演の魅力の一つだ。
昨日もそうだった。
一番印象的だったのは「プロ中のプロは問い続けている」という言葉だった。確かに、問い続けていかなければ学びはない。大学に入った頃、先輩に「問題意識をもつことだ」と口酸っぱく言われたことを思い出した。以来、自分の中で問題意識はもってはいるものの、それを「問い続けている」かどうか言われれば、まだある程度のレベルで学んでいるような状態かもしれない。
講演の最後に有田先生は新しい教材を提示された。深い、深い教材開発と思ったが、自分でさらに深めている段階と話されていた。まさに「問い続けている」のだ。自分はまだまだ。はな垂れ小僧みたいなものだ。
また、「努力の大切さ」も長嶋選手の例をもとに話された。天才的と言われた長嶋選手が実は「長嶋ほど練習する選手はいない」という言われていたという事実。これもいいエピソードだった。
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傾聴と問い続けること。そして新たな教材開発。自分は今も「まだまだ」と当時のことを思い出している。
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