家庭訪問週間
今週は家庭訪問期間だった。
午前授業のあと13:30ごろから家庭訪問が始まる。17時前に先生方が学校に帰ってくる。ご苦労様だと思う。
自分が家庭訪問をしたのは9年前がラスト。その感覚も遠ざかっている。
どんな感じだったのか、思わず過去のブログを見てみた。こういう時にブログは記録簿として役立つ。
ちょうど10年前のブログより。
○2005.06.04 家庭訪問で実践を振り返る
家庭訪問では当然子どもたちの学校での様子が話題になる。
それは時として,自分の実践の評価にもなる。
昨日訪れたある家で,「ハッピーカード」の話になった。これは個々人の光る行動をカードに書いて渡すものである。「今日の運動会予行でとてもいいアナウンスができました。一生懸命にがんばった成果です。ぜひおうちでもほめてください」といった簡単なものだ。一人あたり3分あれば書くことができる。
その家では,子どもが大喜びで持ってきて,今もカードを大事に貼っているという。(大急ぎで書いた時なのに・・・)
学級通信は毎日発行している。それと同時に子どもたち個々人を際だたせたいと思っている。それがハッピーカードだ。
実は運動会以降,発行が滞っている。まだ全員に配布をしていない。
でも,今回の家庭訪問のエピソードで決意をした。月に一回は全員にハッピーカードがわたるようにしていこうと。
○2005.06.06 学級通信定番号
家庭訪問が始まって学級通信は定番号に入った。
題して「家庭訪問記」。家庭訪問に行き,事前にお願いをしていた「おうちでのいいところ3つ」をそのまま掲載するのである。たとえば,次のように。
★ 〇〇 〇〇 さん
・朝,一人でぱっと起きて,ごはんもちゃんと食べるところ。
・頼んだことをちゃんとする。
・お姉さんと助け合う。家族にやさしくしてくれる。
★ 〇〇 〇〇 くん
・妹のめんどうをよく見ている。(勉強を教えている)
・スポーツ少年団のミニバスをがんばっている。
・何事にも熱中している。(例:キーボー島)
これは毎年定番の通信である。帰りの会で読めば,一人一人のよさが際だつ。他の親御さんにとっても学級の児童理解のいい場になる。そして,学級通信のネタにも困らない。
自分が通信を毎日発行し続けることができるのは,このような定番通信をいくつか持っているからである。たとえば,「運動会でがんばりたいことを全員分紹介をする」「節目の号ではエッセーを掲載する」といったことだ。私のHPのここに定番通信ネタが紹介されている。
○2005.06.08 家庭訪問のマナー
家庭訪問が終了した。
例年通り,子どもたちのよさ,保護者の願いをじっくりと聞くことができた。4月に行う学校が多いであろうが,子どもたちのことをあまり知らないうちに訪問するよりも,今の時期の方が明らかによいと思っている。
さて,今回の家庭訪問で感じたのは子どもたちのマナーのよさである。
実は家庭訪問の初日に子どもたちにマナーについて話をしていた。(本当はお客様として行くのだから,自分を迎えるマナーについて話すのは変なのだが,その点はご容赦を。)
・家にいる場合には,出てきてきちんと挨拶をすること
・自分が失礼なマナーをした場合,家の人が恥ずかしい思いをすること等
である。
子どもたちが家にいた割合は半分ほど。いた子たちは,きちんと礼儀正しいあいさつをしていた。もちろん学校で言わなくても,ふだん家でしつけられていたり,子どもたちが自分が行おうと思っていたからできたことと思うが。
いずれいいマナーは気持ちがいいものだ。「家のいいところ3つ」の他にもこのことを明日はほめようと思う。
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何と3回も家庭訪問をブログネタにしている。
さらにここに書かれているようにこの期間の学級通信は、家庭訪問で聞いた3つのよさを定番号としていた。
自分が家庭訪問を様々に「活用」していたことがわかる。
もちろん、その後何らかの原稿にも家庭訪問実践を書いたと記憶する。
家庭訪問は教師にとってエネルギーを使うもの。(訪問される家庭にとってもだが)
せっかくならその機会を子供のためにも、学級のためにも、そして自分のためにも活用したい…そういう10年前の自分の考えを改めて思い出す機会となった。
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