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2015.09.14

夏のすばらしい出会い

掲載されたエッセーです。

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教師にとって夏休みは研修の時期である。この夏、いくつかの研修会に講師として参加させていただいた。
どの会場でも、すばらしい先生方との出会いがあった。

とある研修会では、年配の女性教員が、最前列で私の話を頷きながら聞いていた。その熱心さに感心し、私が一つの問いかけを行った。

「宿題を怠けたのに『忘れました』とごまかそうとする子に、先生ならどのように対応しますか?」
その先生は、次のように答えた。
「笑顔でその子を受け入れます。そして、『どうしたらいい?』と逆に聞き、その子の口から前向きな言葉を引き出します。」
 厳しく諭すのも一つの方法だが、その先生はベテランらしく、子どもを包み込む回答であった。これなら、確かに子どもも「先生の前ではごまかせない」と痛感するであろう。
聞けば、その先生は今年度定年退職されるという。その年齢でも自分の成長のために研修会に参加する姿に、心を打たれた。

 別の研修会では、小学校4年生の学級に、飛び込みで社会科授業を行った。子どもたちとは一期一会。多くの参観者がいる前で、子どもたちは集中して私の授業に取り組んだ。

 その後の研究会では、参観した先生方から熱心な質問が相次いだ。「子どもの意欲を引き出すには?」「地域教材を作る方法は?」「知識を定着させるには?」等々、学びを深めようとする意欲をひしひしと感じた。

 若い頃に、「進みつつある教師のみ、人を教える権利あり」というドイツの教育学者の言葉に感銘を受けた。この夏に研修会で出会った先生方は、まさにこの「進みつつある教師」そのものだった。きっと夏休み後に、その学びが花開くに違いない。

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