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November 2015

2015.11.30

11月終了

11月終了。学びの多い月だった。

●11月は校務で自分にとっての今年度最大の仕事である「創立60周年記念式典」が行われた。このために、4月から少しずつ準備をしてきたが、11月7日がその日。一週間前は仕事のピークであった。当日はアトラクションもあわせて1時間あまりの式。そのために細部まであれこれ準備。無事終えた時には本当にホッとした。これだけではなく、式典後は事後処理があれこれあり、通常業務とあわせて今月の上旬はかなりのエネルギーを費やした。周年行事はなかなか経験することはできないので、よき経験となった。

●今月から再開したのが大学院での学び。今月はレポート1本とゼミ。レポートは本当は2単位分完成させたかったが、時間的に厳しく1単位分(2本)のみ。12月の試験も時間的、距離的にも厳しいので2月にまとめて行うことにした。ゼミは修論についてなので、単なる受講ではない。それに至るまで、多くの時間を費やした。まだまだ修論については、迷っているばかり。今回いただいたヒントをもとにがんばっていこう。

●登壇については、2回。秋田での飛び込み授業は単元1時間目ということで学ぶ点が多かった。そこで出会った先生方との交流も「さすが秋田」と思うことがいくつもあった。沼澤校長先生のおかげで、この9年間で5回も湯沢市や羽後町に行かせていただいた。全て有難い機会であった。もう1回のユニバーサルデザイン研究会は、50代の自分のターニングポイントの一つである。大会報告をすることで、少しだけだが貢献させていただいた。

●学びという点では下旬に地区社研と一関社研in奥州があった。後者については、新しい企画として本校開催ができ、参加者も40名近くにのぼった。育ちゆく若手と中堅の姿を見ることができたのは実に嬉しいできごとであった。学会も宮城教育大学での日本社会科教育学会に参加。これもよき学びであった。

●いくつかの原稿を書き、読書もいつものペース。ただ、これらについては「いつものペース」ではいけないであろう。限られた残りの教員生活を充実させるためにはペースは上げないと…。今年もあと1ケ月。せめて来月だけでもペースを上げよう。

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2015.11.29

ユニバーサルデザイン研究会

県内で行われている第2回授業のユニバーサルデザイン研究会に昨日は参加。
2年前に北上で行われた筑波大学附属小・桂先生の講演会に参加しはじめたのがきっかけだった。
それまでも興味はあったものの、必要性を感じていなかった。しかし、その時には翌年に県の国語教育研究大会を控えていたり、支援が必要な子たちへの対応の重要性も感じていたので参加した。
その時に、「自分が今まで行ってきた授業もこの考えに当てはまる部分が多いのではないか」とピンと来た。

それ以来、自分も学び始めて、ユニバーサルデザイン関係で登壇する機会もいただいている。その回数や内容も自分としては、2年前のことを考えたら驚くばかりである。

今回は夏の全国情緒障害教育研究大会の報告であった。
この時には分科会運営がメインであり、自分の役目は基調提案とコーディネーター。暑い、そして熱い夏であった。
その分科会の様子を30分で…という依頼であり、ユニバーサルデザインの考え方、2人の実践者の報告、そして助言者の先生の話を紹介させていただいた。
皆さんのスライドを活用しながらで、こういう時に電子データは役立つなーとつくづく感じた。

同時に報告のむずかしさも感じた。実践者の報告の何を切り取るかという部分は、特に難しいと感じた。
これも勉強である。

それにしても今回の研究会は県内実践者の発表と県内の先生方によるパネル。講師を招くだけではなく、自力で学びが大きい研究会が開催できるという点で、先日の一関社研との共通点を感じた。

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2015.11.28

大阪講座まで2週間

12/12(土)の大阪・八尾市での講座まで2週間となりました。
8割が埋まっていますが、まだ残席があります。
こちらの「こくちーず」で受けつけています。
以下、紹介文です。

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昨年満員御礼で大好評でした佐藤正寿先生に学ぶ社会科授業づくり講座第2弾です。
是非この機会に社会科授業づくりを一緒に学びましょう。

平成27年12月12日(土) 

午前の部はフィールドワークでしたが、定員に達しています。

午後の部 講座 定員80名
受付 12:20
12:40~13:10実践報告
13:20~14:20 第1講座
14:30~15:30 第2講座
15:40~16:40 第3講座
閉会

参加費:3000円
当日、受付にてお支払くださいませ。

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2015.11.27

奥州で一関社研

年数回の一関社研。金曜日の夜に開催されるので、毎回遅れて参加し、自宅に帰るのは22時過ぎ。
しかも20代、30代の先生方がほとんどの会で基本的に自分はいつも最年長だが、エキサイティングな会なので、喜んで参加させていただいている。

その会が、事務局さんの配慮で私の勤務校で行われることとなった。せっかくの機会なので、事務局さんと相談し、最初から発表テーマ、講義テーマを決めた。次の通りだ。

★発表
その1 「私のデジタル教科書実践」(奥州・教諭)
その2 「こんな課題が思考を深める」(奥州・教諭)
その3 「6年生授業の実践」(奥州・教諭)

 ミニ講座1「子どもをグッと引きつける導入場面の作り方」(一関社研)
 ミニ講座2「○○を遊び尽くす‼社会科ゲーム」(一関社研)

そして今日がその講座。多くの収穫があった研修会だった。

〇「おもしろそう」という企画に金曜日の夜に40人近くも集まったこと
〇本校若手2人の発表が予想以上で収穫があったこと
〇地区メンバーのエースらしい発表をみることができたこと。
〇そしてコアメンバーの二人の講座。圧倒的な存在感だった。

最後に本校若手教員が「こんなに面白い学習会があったとは」と話していたのが印象的だった。
積極的に様々な研修会に参加している先生がそのように言っていたということは、多くの参加者も同じように感じたのではないかと推測する。

これは一関と奥州のコラボだからであろう。
今回は自分は裏側の企画と会場準備とおもてなしが仕事。
それでも、多くの皆さんが笑顔で学んでいる姿に、別の意味での満足感を感じている。

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2015.11.26

時には自著のことを

時には自著のことを。
時々アマゾンで自著のチェックをしている。このごろ「教師の力はトータルバランスで考える」の入荷在庫数が多いなーと不思議に思っていた。

在庫数とは「残り5点」といった数である。検索すると、残り冊数が表示される。売れ行きが多い本は当然在庫が多いが、そうでないものは数点である。私の本でも古いものは残り1~2点というところだ。
先の本も発売されて2年半が経ち、それほど在庫も多くはなかったが一気に十数点となった時があった。なぜ?と思ったら、とあるメールを見てわかった。

大学の先生からの情報で、「教職入門」の教科書として指定をしたとのことであった。その大学は自分が行きたかった憧れの大学だったが、偏差値が足りず行けなかったところ。
有難いことだし、どんなふうに学生さんが自著を読んでいるのか、その様子を想像するだけでも本を出した甲斐があったと感じている。

採用試験に受からなかった秋田県。その秋田の小学校で先生方にお話をしたり、レベルが高くてあきらめた大学で講義に自分の本を使っていただいたり…人生の様々な縁を感じる。

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2015.11.25

無為な高校時代

こちらに出ていた世界的権威、天野医師のインタビュー記事。
共感するところが多かった。特に次の部分。

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入学してみると、医学部の勉強はできたんです。その時になって、高校に入って受験勉強をしっかりやらなかったばっかりに、浪人して3年間も無駄にしたんだと気づき、後悔しました。
無為な高校時代。消しゴムで消してしまいたいです。でも一方で、そんな高校時代や浪人時代があったからこそ、取り戻すために一生懸命頑張れたのかもしれません。
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無為な高校時代。立場やレベルは違っても自分もそうであった。
高校1年の秋に部活(軟式テニス部)をやめ、高校2年の冬ごろまで実に無気力な時代だった。「自由すぎるぐらい自由」な校風だった(県で1校だけの私服登校自由の高校。さらに校則も全く厳しくない。自己責任の学校)ので、それに流された自分だった。
また、大学ではアルバイトに明け暮れて採用試験勉強も十分にしなかったので不合格。1年間会社勤めをして、ようやく受かった。
そういう高校生活だからこそ大学では自分なりに問題意識をもって学んだし、先のような浪人時代があったからこそ、教員になってから学び続けるエネルギーが持続しているのかもしれない。
「無為」ものちに生かせるのなら、その意味もあるのかもしれない。

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2015.11.24

キャンパスの雰囲気

3連休の初日は通信制大学院のゼミだった。
通信制の大学院は基本的には、レポートは書籍や文献を読み、それをもとに書いたものを提出し、試験を受けて単位取得となる。
当たり前だが、簡単には単位取得はならない。けっこう時間をかけ、試験も仙台や盛岡に受けに行き(首都圏に行かなくて済むのは助かる。)、14単位まで来た。これらは2年間で28単位以上が最低なので、ようやくここまで来た。

それ以上に力を入れなければいけないのが修士論文だ。これも基本的には自力で進めるわけだが、定期的に集まってゼミを行う。今年度は3回。それに加えてスクーリングが夏に3日間あったので、その時にゼミ生とは交流を深めている。
今回もよき学びができた。自分の迷っている部分にもよきヒントをいただいた。

さて、キャンパスに通うたびに思うのは、学びの空間のすばらしさである。
キャンパス内に入っただけで、「研究をしたい」と思えてくるから不思議である。
これは自分が通っているキャンパスだけではなく、以前から各大学で開催される学会に参加するたびにやはり思ってきたことである。
通信制といえども、年に数回キャンパスに通う意味はここにもあると思っている。

ちなみにキャンパスに行く時には必ず図書館と学食にもよる。
図書館は静かかつ快適。この間は書架に自著が2冊もあり、感激をした。書店ではないところで見かけるのは格別である。
学食は「学生気分」を満喫するため。今回も大満足であった。

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2015.11.23

勤労と生産に感謝して 勤労感謝の日

1 五穀の収穫に感謝する祭りがルーツ
 十一月二十三日は勤労感謝の日です。
 勤労をたっとび、生産を祝い、国民が互いに感謝する日です。
 もともと日本は昔から農業が盛んな国でした。そして、古くから神々に五穀(ごこく)の収穫を祝うならわしがありました。ちなみに五穀とは、主食になる大事な食料で、米や麦、豆などです。皆さんも毎日食べていることでしょう。
 それらの収穫に感謝するお祭りが千数百年前の飛鳥時代から行われていました。それにちなんで十一月二十三日が勤労感謝の日になっています。
 もちろん、今では食料生産だけではなく、働いている人への感謝の気持ちを表す日になっています。

2 食料自給率の低い日・日本
 さて、日本は昔から農業生産が盛んと言いましたが、実は今は日本で作られたものが少なくなっています。
食べられた食料の中で、日本で生産される割合を「食料自給率」と言いますが、四十%ほどです。五十年ほど前、その割合は七十%を超えていたのですが、どんどん下がり続け今は多くの食料を外国から入れています。たとえば、天ぷらそばの原料である小麦やえびなどはほとんどが外国産のものです。また、日本人は一日一人あたり五十グラムの食品を残したり、無駄にしたりしていると言われています。食料自給率の低い日本ですから、感謝の気持ちをもって食べたいものですね。

3 手紙で感謝の気持ちを伝える
 ところで十一月二十三日の「二三」は、「ふみ」とも読みます。毎月二十三日は「ふみの日」です。「ふみ」は漢字で書くと「文」ですね。
 手紙を書く楽しさや受け取る喜びを広める日として「ふみの日」が始まりました。今は手紙よりも、電子メールを使う人の方が多いかもしれません。
 でも、手紙には手紙のよさがあります。その人が直接書いた文字からは、温かみも感じられます。
 この勤労感謝の日に、簡単な手紙に感謝の気持ちを書いてみましょう。皆さんの感謝の気持ちと心がきっと相手の心に残ることでしょう。

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2015.11.22

秋田

「秋田」は自分の故郷。
生まれてから大学を卒業し、会社勤めを1年間行った社会人1年目まで23年間過ごした。
今はそれ以上の年数を岩手で過ごしたが、秋田は自分の故郷として今も(当たり前だが)強く心に残っている。

一昨日の研修会および懇親会は「秋田」が満載だった。
まずは研修会。鍛えられた学級での飛び込み授業。それだけではなく学校の全学級が落ち着いていた。このような学校ばかりなら学力テストが日本一というのもうなずける。
飛び込み授業は自分だけではなく、今回は附属小の研究主任も国語で行った。学ぶところの多い授業だった。さらに、その後の研修会での主張でも共感するところばかりであった。
研修会でのベテランの先生を中心とした学ぶ意欲の高さ。そして何よりも校長先生の研修会の企画力。
登壇者としての参加だったが、自分の学びも大きかった。

夜の懇親会。
きりたんぽをはじめ、秋田らしい料理。そして日本酒。
秋田弁での会話は最高だった。自分も「んだ、んだ(そうだ、そうだ)」と何回頷いたであろう。
さらには「大学の研究室の後輩です」という方と研究室の話をして、30年以上前の思い出が浮かんできた。

湯沢・羽後町の講師役は5回目だったが初めて宿泊させていただいた。
思い出深い秋田となった。

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2015.11.21

受け入れるからこそ自分も成長する

昨日は秋田・西馬音内小での飛び込み授業であった。
沼澤校長先生からのご依頼であった。
沼澤先生からの講師依頼は9年前にさかのぼる。十数名の6年生対象に飛び込み授業を行った。このころから教員対象の模擬授業だけではなく、学級への飛び込み授業を行い始めていたらからもう10年近くなるんだなーと改めて思った。沼澤先生のお招きでは一昨年度に4年生対象にも行っている。

さて、昨日は6年生への飛び込み授業。しかも「長く続いた戦争」の単元1時間目。
最初依頼を受けた時、「1時間目?」と思ってしまった。
社会科の公開授業や研究授業で1時間目を行うことは少ない。昨日、懇親会の席で担任の先生にお聞きしたら、「1時間目がどのように行われるのか見てみたかった」とのこと。しかも進度も調整したらしい。

基本的にはその学級の進度や希望にあわせて、飛び込み授業をする。トピック的な内容ではなく、オーソドックスに教科書に合った内容だ。その方が参観者にとっても参考になるだろうという配慮からだ。

夏の徳島での授業も単元の1時間目だった。こちらは水に関心をもたせる時間。
今回は戦争に関して関心をもたせるだけではなく、15年にもわたる戦争が長く、被害が大きいものだったか、その時代は戦時体制下になっていたこと、そしてそれらを踏まえて問いづくりを行うこと等を授業の中心にした。
最後は「なぜ戦争について学ぶのか」という問いを行って、歴史学習をする意義を考えさせた。

これらは今までの1時間の自分の授業スタイルとは異なる。単元1時間目だからこその授業であった。
その点では自分で新たな面を作ることができたと思う。
依頼されたことを受け入れたからこそできたことであった。

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2015.11.20

「シルバー民主主義」

時々テレビにも出る元総務大臣の増田寛也氏といえば、私にとっては「前の岩手県知事」の印象が強い。実際に行事での挨拶をお聞きしたことがあるが、明快だった印象がある。

その増田氏が「主権者教育」について言及していた。「シルバー民主主義」の克服について書いている。
こちら

このような記事を読むたびに、「社会科は社会のために一番役立つ教科ではないのか」と感じる。
教科の名称が「社会」そのものである。
しかし、現実に子どもたちに「役立つ教科になっている」と言い切れない。
その点では「主権者教育」の果たす役割は大きいと考える。ここでは高校生に関わって述べられているが、実際には小学校から主権者教育は始められている。6年生の後半に学習する政治の部分はまさにそうである。
これからも「主権者教育」というキーワードに注目していきたい。

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2015.11.19

何とかレポートを送る

1学期から夏休みにかけて、わりと充実した通信制大学院生であった。
ここでいう充実したというのは、自分なりにレポートを作成したり、学んだりして学業がある程度前進したという意味である。単位も順調に14単位まで取得。3日間のスクーリングも今の仕事にかかわって学ぶところが多く、その意欲でスクーリングレポートも終了直後に仕上げるほどだった。

しかし、9月、10月はテストを受けた他は小休止。11月からレポートを再開したが、今回は苦戦している。対象が「総合的な学習の時間」という身近なものなので、割と簡単に書けるのではないかと思っていたら甘かった。指定図書を読んで、「今まで自分は総合的な学習の時間」のことをよく知らずに実践してしまっていたのではないか…そんなことを何度も感じた。

総合的な学習の時間は自分が3校目の時に様々な実践を試行し、4校目では本格実施ということで、それなりに取り組んだと思っていた。関連する原稿もけっこう書いた。
しかし、基本的な文献にあたってみると「こんなことも書いていたのか!」と思うことがしばしばだった。
今さら…とは思わない。むしろ、今でもこのような学びができることに感謝したいし、通信制大学院に入った意義があると思っている。

そんな感じでのレポート。何とか今回も締切前に送付できた。本当は特別支援のレポートも今回はしたかったが、時間的に厳しく次回回し。力を入れないと…。

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2015.11.18

「復興教育」のために

「社会科教育」誌から原稿依頼があった。
裏表紙のグラビアページ。「社会科見学」&「修学旅行に新風を」という内容。
「社会科見学?修学旅行?担任ではないしなあ…。特色ある観光地といっても世界遺産の平泉ぐらいかな…。しかも写真が必要。新たに行く余裕はあるのだろうか…」
こんなことを考えていたら、パスするということも頭をよぎった。

今まで雑誌の依頼で断ったのは1度だけ。「学芸会のシナリオ」である。(実際のモノがないと書けない。「今まで一度もお断りをしたことはないが、今回に限っては…と断念した。)

それでも「社会科教育」誌で書かないということはない…ということで諾の返事を出しておいた。
1週間ほどして、「そうだ。復興教育のことをグラビアと原稿にしよう」と閃いた。
岩手では今も震災関係のニュースはよく流れている。さすがに毎日ではなくなったが、1週間に1~2度はテレビや新聞で見ている。
ただ、全国的にはそのニュースが薄れているのではないか。ならば、被災地の今をグラビアにして、復興教育の原稿にしようと考えたのである。

行く日にちは限られていて、秋のシルバーウィークの一日を充てた。陸前高田市。幸い天気もよく写真もとれた。
原稿も一気に。いわての復興教育、震災の爪痕、看板や標識から考える防災、復興への取り組み等々。自分の思いも伝えられた原稿になったと思う。

そのグラビアがある「社会科教育」誌はこちら。アマゾンではこちらである。


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2015.11.17

「かくれたカリキュラム」

自分が連載している「授業力&学級経営力」12月号(明治図書・アマゾンはこちら。)の特集は「学期末の「かくれたカリキュラム」発見&立て直し術」だった。
実に示唆に富む内容だった。

講師を依頼されると、学級経営に関わる場合には「ヒドゥンカリキュラム」の話をすることがある。聞き手にとっては、印象に残るようで、感想にもよく書かれる。自分は学級経営だけではなく、授業でも、家庭でも、そして職員室でもヒドゥンカリキュラムがあると考えている。
今回の特集では、幅広い内容で書かれている。「職員室、仕事術によく見られる「かくれたカリキュラム」「教育行政・管理職によく見られる「かくれたカリキュラム」などは特に読み応えがあった。お勧めである。

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2015.11.16

「授業に「笑い」 効果あり」

「授業に「笑い」 効果あり」というタイトルに思わずクリックをした。
本日ネットに掲載されていた記事である。こちら

教室における「笑い」の意義は大きいとずっと考えていた。
教師になって10年ぐらいたったころだろうか…。当時6年生を担任していたが、隣の学級の女の子に「1組(自分の担任学級)からはいつも笑い声が聞こえてきて、羨ましいなー」と言われたことがあった。
確かに笑いのあふれている学級だった。そして、笑いの多い学級は子どもたちがよく発言するし、集中している。
だから、私も「教室での笑い」に大賛成だった。

記事を読んでみると、かつて東北青年塾を共に立ち上げた宮城の佐々木先生が取り上げられていた。

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宮城県石巻市立山下小学校で4年生の担任を務める佐々木潤教諭(53)は、笑いを授業に生かす「お笑い教師同盟」のメンバーだ。「枕草子を暗唱するのに、なんで先生を見つめるの。格好いいから?」。笑い声と共に「自意識過剰!」などの声が飛ぶ。佐々木さんは早押しクイズやラップで覚える算数など、遊びの要素を取り入れた参加型の授業を行う。「クラスには家庭環境が複雑な子も、震災後に仮設住宅から通う子もいる。教室を一番安心できる場所にしたい」と話す。
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この記事に爆笑につぐ爆笑の彼の講座を思い出した。
そして、その裏にある優しさも。

「一時間で一回も笑いのない授業をした教師は逮捕する」と学習指導要領の総則に入れるべき…と有田和正先生は話されていた。有田先生の講座も笑いの連続だった。
縁あって「教育と笑いの会」で「故・有田和正先生の授業におけるユーモアを学ぶ」について私も何かしら話すことになっている。文献をとりよせ、こちらも研究中である。

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2015.11.15

七五三 子どもの成長を願う行事

1 その名の通り七歳、五歳、三歳でお祝いをする
 七五三は子どもたちの健やかな成長を願う行事です。男の子は三歳と五歳、女の子は三歳と七歳でお祝いをします。だから、「七五三」なのです。
十一月十五日がそのお祝いの日とされています。ただ、実際のお祝いは、それぞれの家庭で十月から十一月にかけて都合のよい日にしています。
男の子、女の子とも最初は三歳でお祝いをしますが、次は男の子は五歳、女の子は七歳になっています。これは、昔は男の子がその家の後継ぎになるということ、また病気等で死ぬ割合が高かったためと言われています。

2 七つ前は神のうち
 今の日本では病気になっても、治す技術が発達して、子どもが亡くなるということは少なくなってきました。
 しかし、昔の日本はそうではありませんでした。特に、七歳より小さい子どもたちが病気などで亡くなることは決して珍しいことではなく、そのため「七つ前は神のうち」と言われていました。これは「七歳までの子は神に属している。そして神がその運命を決める」と考えられていました。それ以上生きることができる子どもは幸せと考えられていたのです。
 そこで、三歳、五歳、七歳と一定の年ごとに成長してきたことをみんなでお祝いをしてきました。皆さんもお祝いされたと思いますが、「無事に成長しますように」と家族が思っている気持ちは、昔も今も変わりません。

3 千歳(ちとせ)飴はなぜ長い?
 七五三のお祝いと言えば千歳飴を思い浮かべる人もいいと思います。長い飴で、袋には鶴や亀などが描かれています。皆さんがお店で買う飴は小さいですね。その方が食べやすいはずです。では、なぜ千歳飴はあのように長いのでしょうか。
 それは「長生きしてほしい」という願いが込められているからです。千歳飴は千年飴とも言われています。その名前に長生きへの思いが表れています。しかも、飴の色は紅白、袋の鶴や亀、松竹梅も全て縁起がいいものとされています。
 千歳飴は三百年~四百年も前から作られていたと言われています。我が子の成長を願う気持ちは、やはりその頃から変わらないのです。

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2015.11.14

地域をまわることの大切さ

60周年記念式典が終了しても、残務はいくつもある。
その中の一つに、式典を欠席をした来賓に式典資料一式を届けるというものがあった。
郵送でもできるのであるが、予算が限られていることや地域の近い方に郵送するのも…ということで、可能な限り直接届けることにした。直接届けることのよさは、軽米の小学校時代に経験している。

実際に届けてみて、そのよさを実感した。

・「わざわざ届けてくださって…」とねぎらいの言葉をかけられる
・「参加した方からすばらしい式典でしたよと聞いています」とよさを伝えられる
・学校が地域と関わっていることを実感できる
・家族の知り合いの方に出会い、あれこれお話をする

そして、何よりもなかなかふだん足が向かない地域をあれこれ知ることができた。
「こんなにりんご畑があるんだー」と感じた。

これらは郵送ではできなかったことである。(一部は郵送したが。)
やはり、「足で稼ぐ」ということは大切なのである。

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2015.11.13

雑誌連載のお知らせ

月1回の連載のお知らせです。
授業力&学級経営力」12月号が発刊されました。
アマゾンではこちらです。

この雑誌に若手教師のための「指導案の書き方」教室 を連載しています。今回が9回目です。
今までは若手教員の指導案によさと修正点をコメントする形で書いていました。

今回からぜひ読んでほしいすばらしい指導案を掲載しています。
1回目は有田和正先生の「バスのうんてんしゅ」の指導案です。
もう30年近く前の指導案ですが、有田先生の思想が反映されている指導案です。
シンプルかつ主張が明快な指導案。あこがれの指導案です。

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2015.11.12

1ケ月後、大阪でのセミナー

12/12(土)の大阪・八尾市での講座まで1ケ月となりました。
7割が埋まっていますが、まだまだ残席があります。
こちらの「こくちーず」で受けつけています。
以下、紹介文です。

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昨年満員御礼で大好評でした佐藤正寿先生に学ぶ社会科授業づくり講座第2弾です。
是非この機会に社会科授業づくりを一緒に学びましょう。

平成27年12月12日(土) 

午前の部はフィールドワークでしたが、定員に達しています。

午後の部 講座 定員80名
受付 12:20
12:40~13:10実践報告
13:20~14:20 第1講座
14:30~15:30 第2講座
15:40~16:40 第3講座
閉会

参加費:3000円
当日、受付にてお支払くださいませ。

【講師】
佐藤正寿先生 1962年生 現在岩手県公立小学校副校長
教諭時代は、NHK「わくわく授業」、朝日新聞「花まる先生」等、メディアで実践が何度も取り上げられる。著書に『スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意』(明治図書)、『仕事がスイスイ片付く!教師のためのシンプル時間術』等、共著多数。

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2015.11.11

一関社研を本校で

2ケ月に1度、参加している一関社会科教育研究会が今月、私の勤務校で開催されることになりました。
一関市は奥州市の隣。奥州市にも社会科教育研究会があり(昨年度まで私が事務局でした)、その研究会どうしのコラボとなります。
若手教員の実践発表、そして一関社研のコアメンバーによる講座です。
お近くの方、いかがでしょうか。

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一関社研in奥州

1 日時 11月27日(金) 18:30~20:30

2 場所 奥州市立常盤小学校会議室

3 主催 一関地区社会科教育研究会
  共催 胆江地区社会科教育研究会

4 プログラム 

 18:20 集合

 開会 自己紹介・アイスブレイク

 実践発表

  その1 「私のデジタル教科書実践」(奥州・教諭)
  その2 「こんな課題が思考を深める」(奥州・教諭)
  その3 「6年生授業の実践」(奥州・教諭)

 ミニ講座1「子どもをグッと引きつける導入場面の作り方」(一関社研)
 ミニ講座2「○○を遊び尽くす‼社会科ゲーム」(一関社研)

 20:10~20:30 フリーディスカッション(自由参加・with お菓子・ドリンク)

※申込み不要です。当日本校にいらしてください。

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2015.11.10

つぶやきより

・教育センターでの講師役終了。長期研修生対象ということで、皆さん意欲的な方ばかりだった。授業のユニバーサルデザインがテーマなので、講義自体もユニバーサルデザイン化となるように工夫したつもり。指導主事さん含め14名という人数は一人一人の個性もわかり、働きかけもしやすかった。自分の学びとしては「学校心理士」についての理解が深まったことである。

・昨日の教育センターの講座で感銘したのは、担当の指導主事の先生も受講生と同じように熱心に聞いて、ノートに書いていたことだった。本日、受講生の感想と共にその先生の熱意あふれる感想をいただいた。この夏、いくつかの講座で同様のことを感じた。これも貴重な学びだった。

・「地区社会科研究会のあゆみ」という原稿を執筆。過去10年分の歩みをまとめるもの。自分が直接かかわったのは半分の5年だ。自分のブログや仕事日記をもとに書き終えることができた。こういう時のブログや日記はまさに記録簿がわり。10年以上書き続けているとこういう使い方もできるんだと自己満足。

・南部鉄器の展示場に行ったら、中国人と思われる多くの観光客。「こんなところにも爆買い?」と思ったが、服装の雰囲気が違う。お店の人に聞くと「台湾の大学から伝統工芸の見学に来ているのです」と言われた。わざわざこちらまで…と思ったが、逆にこれは南部鉄器のすばらしさが海外にも伝わるということだ。地域教材としての価値がある。それにしても、最初は店員も私をその一員だと思ったようで、思わず笑ったが。

・保育所の保護者対象とした講演を短い時間(1時間)だったが、行った。教員相手と違い、難しさも感じたが「イマドキの学校」などは喜んで聞いていただいた。副所長さんが我が子の1・2歳のときにお世話になった先生だったり、教え子の同級生もいたりと「縁」を強く感じた会だった。

・2ケ月に1回の学習会。10年間をお祝いするパーティーもすばらしかった。10年前、今の自分の姿は想像できなかった。今日もパーティー中に、「〇月のセミナー参加します」と数名声をかけられた。恐縮するばかりである。

・市内の校内研究会の講師役終了。今回もユニバーサルデザイン。7校が統合して2年目の市内一の大規模校。校舎の新しさはもちろん、先生方が「新たな校風を作ろう」という意欲にあふれていた。反応のよさに驚いた。1から学校を作るのは大変だっただろうが、学校運営に全員が主体的になるんだろうな。

・久しぶりに1年生の補欠授業。給食と5時間目だけだが、ワーッと寄ってくる子どもたちのかわいらしさ。「副校長先生ってどんな仕事?」「職員室で何をしているの」と説明に困るような質問を次々と。(苦笑)「みんなが学習しやすいようにする仕事だよ」と言ったら「たとえば?」「たとえば?と何度も聞かれた。質問力があるなー(笑)。

・勤務時間終了後、一番早い新幹線でまずは南へ。そして乗り換えて西へ。今は京都の近く。目的地まではあと1時間あまり。今回は地図帳持参なので地図を見ると本州の7割ぐらいを弓なりに移動していることがわかる。新幹線のすばらしさを実感。

・3~6年9名対象の飛び込み授業。休日にたくさんの先生方の前で、しかも知らない者同士(一部兄弟)ということで、子どもたちも緊張しただろう。そういう中での授業設計は、自分にとって歯ごたえがあった。考えてみたら、飛び込み授業で地図学習を扱ったのは初めて。内容は担任時代実践していたものがメインだったが、面白さを確認もできた。何よりもすばらしい子どもたち、かわいい子どもたちだった。

・あさって行う「創立60周年記念式典」、ようやく「これで大丈夫」というところまで来た。何度も会議を重ね、1学期は記念誌作り、2学期は式典準備と時間を注いだ。それにしてもプロの仕事は素晴らしい。感謝状、学校教育目標額、看板、欠席者を上手に合成したクリアーファイル…外注した仕事の仕上がりに感心するばかりだった。

・60周年記念式典終了。担当としてホッとする。やはり子どもがこういう式典に参加することは意義がある。式は厳粛、アトラクションは感動的だった。そういえば、朝会場チェックをして「これから本番だなー」と思って廊下を歩いていると女の子が、「給食委員会です。先生方の好きな給食のアンケートしています。副校長先生は何ですか」と笑顔で聞いてきた。このタイミングでの質問に、力んでいた心がほぐれた。ちなみに本校のカレーは本当においしいです。

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2015.11.09

社会科教育の学会

通信制大学院に通っていることもあり、今年は可能な限り学会にも参加したいと思っている。
そうはいっても、学会があるのはだいたい土日。校務関係、自分が依頼されている講師役、各種研究会・学習会もある。さらに「この日曜なら参加ができる」というように都合はよくても、地理的に遠くて「到着して11時か…」と参加をあきらめざるを得ない場合もある。

それだけに近くで開催される学会は有難い。
今回は仙台。しかも社会科である。大会要項はこちら
午前の短い時間け参加させていただいた。仙台だから可能なことだ。

学会だから、研究者が多数発表されるが、現場の先生方も多かった。その発表内容も興味があるもの、自分が未知のものもいくつもあり、短い時間だったが価値のあるものとなった。

それにしても、今まで社会科のこのような学会には全然目が向いていなかった。不思議といえば不思議だが、通信大学院生になったことで目が向いてきた。これはやはり効果である。

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2015.11.08

プロの腕

昨日の60周年記念事業に関係する話である。
今回は、様々な面で他業種の「プロの腕」を見ることができた。

まずは記念誌。学校で内容案を作ったり、原稿をまとめたりするものの、見た目の仕上げは印刷業者さん任せである。実にビジュアルで見栄えのする記念誌ができた。さらに過去のPTA広報誌も10年分プリントアウトをしてもらった。これは当日会場に貼った。この10年の本校の歩みを見ることができた。

続いて感謝状。パソコンで作れないこともないのであるが、やはり直筆の方がいいと考えていた。ネットで様々な筆耕業者があることは知っていたので、その中でも会社組織で対応が丁寧そうな会社を選んだ。値は張ったがやはり「すばらしい!」の一言。いろいろな場面で活用もできることがわかった。

航空写真と集合写真。専門業者さんが、「今年は60周年ですよね」と昨年度のうちに電話が来た。10年前にお世話になった会社のようだ。こうやって10年後も顧客として訪れる。そして、集合写真の欠席者の写真を上手に組み入れて自然な形で組み込むすばらしさ。おかげで全校児童が揃った写真として、クリアーファイルを作ることができた。

看板業者さん。長年の懸念だった「教育目標額」を新しくしてくれた。それだけではなく、式典看板、入口看板まで作ってくださった。これは大変助かった。

さらに、日頃学校に出入りしてくださっている業者さんは、各種細かな注文に応えてくださった。リボンの値段が意外と安かったり、長机が一週間で届いて驚いたりした。

みんなみんなプロの腕。今回は様々な面を見ることができた。

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2015.11.07

創立60周年記念式典

他の地区ではどうかはわからないが、岩手県では多くの学校が「周年行事」を行う。
10年、20年、30年・・・と創立から節目となる年に行う行事である。
今日は本校の「創立60周年記念式典」であった。こういう行事では、だいたいは総務が担当となる。
本校でも自分が担当になって、あれこれの事業をこの2月から進めてきた。

いくつもの関連事業をしたが、大きいのは記念誌づくりと式典である。
記念誌は他の人に主たるところはお願いし、自分は式典。今まで同様に創立〇〇周年の式典には参加したことはあったが、いざ自分が担当となってみると、細かなところでたくさんの仕事があった。
まずは無事に終わってホッとしているところである。
それらの仕事の一つ一つは書かないが、担当になって初めてわかることもけっこうあった。

考えてみたら、10年に1度の行事だから教職人生で3~4回、経験できることとなる。少ない人は1~2回だろう。
自分は岩谷堂小学校の創立120周年、水沢小の創立130周年に巡り合うことができた。今回が3回目。
今までとは違い事業に深く関わることができたということ、久しぶりにお会いする方もおり、思い出深いものとなった。特に20年ぶりぐらいに、かつての保護者とお会いできたのは嬉しいことであった。

式典は終わったが、資料発送業務、会計業務といったように仕事はまだある。
最後までしっかりとやりとげようと思う。

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2015.11.06

通常の授業で社会参画の資質を高める授業

明治図書のサイトに社会科の記事が掲載されていた。
社会科に関する記事は決して多くはないので、注目して読ませていただいた。
愛知県の土井先生である。(「社会科教育」誌で参考になる原稿をよく書かれている。)

「社会参画」に関わって、その意識を育てていくことは必要なことは当然である。
しかし、簡単に参画場面はできない。
土井先生も次のように書かれている。

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実際に「提言」という社会参画の模擬体験をすることで、社会参画への意識を高めるものである。「地元の商店街をどう活性化するか」「よりよい公園になるように提案しよう」など具体的なテーマで考えることができる。さらに、3では、実際に行動することで実践的能力を高めることができる。
 これらは確かに効果的な実践ではあるが、イベント的な色合いが強く、2では多くて学期に1回、3は年間に1、2回が限度であろう。
 より重要なのは、日々の社会科の授業の中で行う1の実践であろう。
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 同感である。いかに日々の授業の中で社会参画意識を育てるか…それを重視したい。
 伊能忠敬の例が先のサイトに紹介されていた。
 「歴史人物なのに社会参画?」と思ったが、よく考えたら歴史は全て「当時の社会参画」というくくりでまとめられるのでは…と推測される。一つの視点を与えてくれた記事であった。

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2015.11.05

「鉄」の教材

先週も新幹線に乗ってトランヴェール(JR東日本社内誌)を読んだと思っていたら、今週は11月号が発刊されていた。
特集は「鉄」。釜石の鉄が紹介されていた。
確かに有名だからな…とかつて修学旅行で鉄の歴史館に行ったことを思い出した。
ちなみに橋野鉄鉱山は世界遺産に登録されたばかりである。

ところがそれだけではなく、かつて勤務していた軽米町に製鉄炉の遺跡があったことを知った。在住のころに聞いたような気もするが、それほど意識はしなかった。
今の勤務校の隣の学区は南部鉄器の工場がいくつもある。工場見学はもちろん、贈り物として自分も購入する時がある。
そう考えると、「岩手の鉄」については教材としての可能性が十分にあると考える。伝統工芸として簡単に扱ったことはあるが、本格的な記録については残していない。
教材候補の一つとしていこう。

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2015.11.04

大学2年生の講義を思い出す

姫路のセミナーの夜に懇親会があった。
この時にゲストで自分の大学時の恩師が来られていた。
もう34年前。秋田大学の2年生の自分が受講した「社会科教育法」をご講義くださった中村先生である。
兵庫教育大に替われ、今は関西学院大にお勤めである。
サークル代表と縁があり、今回お会いすることができた。(卒業後、5年前に一度花巻空港でお会いしている。)

自分が教員になってから社会科教育では有田先生はじめ多くの先達にお世話になった。
もとを辿れば、大学2年生の中村先生の講義がきっかけだったと思う。
社会科の初志をつらぬく会、教科研、日生連・・・それらの一流実践をプリントにして紹介してくださった。
附属小中学校の優れた実践は授業映像で、そして時には中村先生自らの飛び込み授業を映像で拝見したことがあった。
一つ一つがインパクトのある講義だった。それらのくわしい内容は記憶にも記録にも残っていないが、「社会科実践には多くの研究団体があり、それらはすばらしい実践をしている」ということは強烈な印象として残った。
教員になってから、様々な研究団体の研究会に首を突っ込んだのも、明らかに中村先生の影響である。

研究室は異なり、講義も大人数だったので大学時代は一度も話した事がなかったが、卒業してから何十年も経ってこのような縁があるとは驚きである。
中村先生にしていただいたことを、社会科の種をして自分が蒔いていかなければ…と思う。

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2015.11.03

文化に触れよう 文化の日

1 文化の日に文化勲章授与
 十一月三日は文化の日です。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日となっています。
そもそも「文化」という言葉はどういう意味でしょう。一般的には「人類が築き上げてきた成果」を指します。たとえば「日本の文化」と言えば、茶道、落語、俳句といったものが思い浮かぶでしょう。
それらの文化の中でも、芸術や科学などは時代ごとに大きな発展をとげてきました。
この文化の日には、科学技術や芸術などの文化の発展につくした人たちに「文化勲章」が渡されます。今まで、画家、俳優、小説家、科学者、ノーベル賞受賞者など、年に5名ぐらい文化勲章を受けています。

2 いろいろな人に贈られる「勲章」と「褒章(ほうしょう)」
 文化勲章は限られた人に対してですが、一般的な勲章となるともう少し多くの人に授与されます。しかも春と秋の二回に渡っての授与となります。文化の発展に築かれた人だけではなく、警察官や自衛官など危険な仕事についている人、外国人で日本の発展のために尽くした人にも贈られます。
 また、勲章とは違うもので「褒章(ほうしょう)」というものもあります。これは、社会のための奉仕活動に努めた人や多くのお金を寄付した人などに授与されます。人命救助をした人にも贈られる場合があります。過去には、十五歳で人命救助をして受賞した人もいます。

3 博物館に行ってみよう
 皆さんは博物館に行ったことがありますか。
 博物館とは、ある分野に関するものを集めて展示している施設です。たとえば、美術館だったら、絵や彫刻といった美術作品が集められています。科学館であれば、皆さんが興味をもつような実験機器があります。
 そのような博物館に行くと、「人類はすごいなあ。このような機械を発明するなんて」「このような絵を描くことができるとは、何とすばらしいことだ」といつも感じます。人間の偉大さを感じるとともに文化のすばらしさも感じるのです。
 皆さんも、ぜひ近くの博物館に出かけてみてください。きっとすばらしい文化を感じることができますよ。

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2015.11.02

10月終了

10月が終了した。少し遅れての振り返り。

・秋10月は過ごしやすい季節。秋晴れの日が多く、そんな中あれこれ前進。

・校務では学習発表会という大きな行事があった。担任の先生方のがんばりぶり、指導のすばらしさを目の当たりにした。大規模校ならではのダイナミックさ。保護者からも感動の声を数多くいただいた。行事を節目に成長することを感じた。

・さらに「60周年記念式典」を今週に控え、その面での仕事も増えてきた。10年に1度の行事で多くは副校長が担当する。それが今年度自分の当たったということも運命であろう。ラストスパートをがんばろう。

・今年は書く方もがんばると位置付けている。今月はまずは3週間、集中的に本の原稿をがんばった。すでに財産として6~7割は完成してあるようなもの。残り3~4割だから…と甘く見ていたわけではないが、けっこう労力を費やした。それでも予定より早めに仕上げることができホッとした。

・後半の2週間は講師役が4本。教育センター、保育所、校内研、セミナーと内容も対象も違うものがラインアップされた。自分ができることは一生懸命に務めた。そして、これらの講師役が「次のプレゼン」にもなることを改めて感じた。この中で懐かしい出会いもいくつかあり、教師として歩んできた道を振り返ることにもなった。

・今年もあと2カ月。早いものだ。11月も研究会の講師役が2つある。さらに10月は停滞している大学院のレポートや修論関係の学びを進めなければいけない。すべきことあることのありがたさである。

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2015.11.01

サークルでの共同研究

学級力向上セミナーの話の続きである。
自分は飛び込み授業と1時間の講話2本を行った。
これだけでもセミナーとしては十分なプログラムだが、今回のセミナーのすごさはサークルの共同研究である。
昨年度も次々と発表される姿に圧倒されたが、今年度はそれ以上だった。
指導案を作成し(これは学校の研究授業ではない)、それを映像で記録化し検討する。
それをサークルでしているのである。20代、30代のメンバーが堂々と自分の実践を語る。その内容も充実していた。
全員で1時間ほどだったが、このメンバーなら新たな提案ができるだろう…と思わせる内容だった。

※一流の参加者の皆さんにも感謝である。著書を出されている先生方、大学の先生、各地で講師やリーダーを務められている先生等々、尊敬する先生方が聞きにこられている姿に恐縮した。自分も学ばなければ…という思いである。

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