日本授業UD学会で授業1
教師3年目に見た有田和正学級。もう28年前になるが、あの授業が私の教師人生を決定づけた。
教師を論破しようとする3年生の子どもたちの姿が衝撃的だった。そして目標が決まった。
それ以来、「筑波大学附属小学校」はやはり自分にとっては特別だった。その後も有田学級を参観したり、有田先生が大学に移られてからも何年かに1回は授業を参観していた。
(実は公開研究会の分科会で発表をしたことがある。社会ではなく、家庭科だったが。)
その有田先生に2005年に自分の授業を参観していただいた。夢のようだった。
でも夢には続きがあって、2013年に模擬授業を共にさせていただいた。これが有田先生の最後の授業となった。
その後、今度は別の縁ができた。筑波大学附属小の桂先生代表の授業のユニバーサルデザインである。研究会で何度か訪れているうちに、日本授業UD学会で子どもたち相手に授業をすることとなった。
3年生。28年前のあの子たちと同じである。
授業は1時間のみの特設。でも、3年生相手の定番の授業ではない。あくまでも3学期の内容で、教科書内容がベース。授業の進度で「この時間の模擬授業を」と言われるパターンが飛び込み授業で今まで多かったが、それだと「何をするか」という部分はクリアーできる。
しかし、今回は「何をするか」という部分でかなり可能性を探った。結果的に「昔の道具」を扱った。そこからは一気に準備。幸い地区の郷土館から羽釜・洗濯板等も借りられることになった。ぎりぎりの期間なので送ることができないので、重い荷物ではあるが新幹線で持ち運んだ。結果的に使わないものもあったが。(これについては参観者から「姿勢を学んだ」という声をいただいた。)
鍛えられた子どもたちとの授業は実に心地よいものだった。一生懸命に発言する3年生の子どもたちが可愛らしかった。終了後の授業の振り返り(感想)を読ませていただくと、「筑波大学附属小の児童らしさ」が垣間見られる質の高い内容が印象に残った。参観者も多数。今日の話題の中で50代の先生方から有田先生の話も複数出ていた。
これも自分にとっては夢の続きだと再確認ができた。幸せな授業であった。
研究会のことについては明日。
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