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February 2016

2016.02.29

2月終了

2月は短い。つくづくそう思う。今年は1日増えて29日あるが、3学期の中心の時期であれこれ詰まっていること、それに加えて自分にとって大学院関係の勉強が重なったからである。

・まずは校務。今年度の分の仕事と来年度の分の仕事、そして休日は各種行事等があった。まずは順調。さまざまな対応や急遽の同僚のサポート等はあったが,それらはもともとあるものだと織り込み済みである。

・今月の登壇は6日の東北青年塾。その登壇自体はもちろんだが、人とのつながりの有難さを感じた。そこから新たな動きが出てくるような気配。その意味では大きな登壇であった。書籍のチェックはあったが、原稿自体は少な目の月。それでも苦しんだ。まだまだ力をつけたいと思った。

・時期的なこともあり,来年度の登壇に関わってもあれこれ話がある。大会,重要な研修,そして昨年度からの継続等さまざまである。どのような形であっても依頼されるということは光栄なこと。誠意をもって受けて自分が学び続けていることを新たに発信できればと思う。

・大学院関係で14日が試験。一気に4教科は他のゼミ生に驚かれたが、そのための勉強はかなり力を入れて行った。レポート自体は合格しているので、あとはこの試験をクリアーすれば、あとは修論関係だけとなる。その修論についてのゼミも20日にあり、自分の甘さを痛感した。この3月から修論提出までの10ケ月の本格的な取り組みが始まる。がんばらないと…。

・いよいよ明日から3月。2月以上に時間が限られることが予想されている。よいまとめにしていこう。

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2016.02.28

中村先生の新著

中村健一先生の新著「策略プレミアム-ブラック保護者・職員室対応術」を拝読した。(明治図書サイトはこちら。)
昨年発刊された「策略-ブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術」は、明治図書サイトでの年間ベストセラー。
どちらも「ブラック」「策略」とは書いているものの、実は「工夫した作戦」そのものである。

今回の保護者・職員室対応は自分が今まで行ってきたものと似ていた考えがいくつもあり、大変共感した。「卒業式ではとにかく泣け」「連絡帳に証拠を残すな」「職場で浮かない」といったことはまさにその通りであり、かつての自分の仕事ぶりも評価された気持ちであった。この書籍も間違いなく大ヒットするであろう。


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2016.02.27

佐々木潤先生の新著

宮城県の佐々木潤先生は、私の尊敬する社会科教育実践者である。
東北青年塾の立ち上げでは潤先生と福島の阿部先生と一緒に行った。3人とも社会科を中心に実践を重ねていたということで、有田先生を招いて社会科の東北青年塾のセミナーをしたことはよい思い出だ。今月もお会いした時に、お二人から得た影響を感じた次第である。

その佐々木先生が、新著「社会科授業がどんどん楽しくなる仕掛け術」を発刊された。
本日届いて、さっそくザーッと読み始めた。
価値のある社会科実践本である。
理論と実践が一致している。
実践例が読み手にやってみたいと思わせる。
「子どもたちが社会科好きになる」というのも納得。
驚いたのが、子どもたちのノート例の豊富さ。
どの学年を担当した時にも意図的に実践記録を収集していたことがわかる。
本の構成も、実践例と理論編のバランスもとてもいい。
あとがきに私の名前も出していただいて恐縮する限り。

まさにお勧めの1冊。教師も社会科好きになることでしょう。
明治図書のサイトはこちら。アマゾンは予約段階だがこちら

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2016.02.26

新刊本2冊

この3月に編著と単著が発刊されます。
その予告が明治図書のサイトに出ました。

一冊目は長瀬先生をはじめとした関西の先生方と共に作った「ゼロから学べる小学校社会科授業づくり」です。
若手教員はもちろん、中堅にとっても社会科授業づくりの基本を考えることができる本です。
こちらです。

単著は「朝の会・帰りの会&授業でそのまま使える!子どもたちに伝えたいお話75選」です。
教室に置いて、3分程度で話すお話をそろえました。
「地域のよさ・日本のよさを伝える」という長年の私のテーマから生まれた本です。
こちらです。

それぞれ告知文を紹介します。

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社会科は世の中を生きぬくための知恵を育む教科である―単なる暗記科目ではなく、多くの人やモノとの出会いを通じて社会に関心をもち、参画する子を育てるために、社会科授業はどう教えたらよいのか。子どもはもちろん、先生も社会科好きにする、授業づくりの入門書。
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明日はどうして休日なの?冬至ってなあに?日々何気なく過ごしている休日・記念日や伝統行事等の意味を子どもに語ろう! すべてのお話を見開きページにコンパクトにまとめたので、ちょっとした時間に無理なく読み聞かせができる、先生のためのお話集。
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くわしい紹介が出たら、また掲載します。

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2016.02.25

教育実習の日々2

昨日の続きです。

■ 気になる子

 考えてみると、私が教育実習に行ってから16年も経つが、子供たちの名前はけっこうすらすら出てくる。
 担任の先生に「学級委員長がそんな態度でどうする!」とよく怒られていた大川君(仮名)。
 私の家庭科の授業で子どもがなかなか集中せず「まさとし先生がかわいそうだった」と言ってくれた仲田ヨシノさん。(仮名)いつも、ひょうきんなことを言って、実習生たちを笑わせてくれた西君(仮名)・・・・といったようにである。

 ところが逆に名前は忘れてしまったが、その子の発言や表情を特に覚えている子がいる。
 その女の子は、実習生の誰に対しても心を開くことがなかった。それどころか、何か話しかけると怒ったりするものだから、実習生の中には、「私、あの子には話しかけたくない」と言う者も出る始末だった。
 その子はマラソンが得意だった。ちょうど実習期間中にマラソン大会があり、その子は2位に入った。
 廊下でその子に会った時に、私は「2位になってよかったね」と声をかけた。そうしたら、その子はニコリともせず、「(1位になれない)イヤミだ、イヤミだ」とつぶやいて怒るように走って行った。
 私もムッとしたが、その場はそれで終わった。
 
 実習最後の日、子供たちが実習生全員に書いた手紙をもらった。その子がどんなことを書いているか興味があった。読んでみると・・・。
 
「マラソン大会のことで、声をかけてくれてありがとう。わたしはなかなか自分から先生たちと 話ができません。だからとてもうれしかったです。」
 
 実習生に対するすねた態度は、「自分にも声をかけてほしい」というサインだったのである。
 子供たちは、誰でも先生と話したがっている。そして、先生にどんな態度をとっても、子供たちは教師の声がけを待っているものなのだ、ということを感じさせてくれた子であった。

■ 担任の思い

 中学校の教育実習はわずか1週間であった。
 そのころは「荒れる中学生」という言葉がマスコミをにぎわせ、校内暴力の嵐が全国に吹き荒れていた。大学の教官からは、「あなたたちが教壇に立つ頃は、小学校高学年で校内暴力があるかもしれない。」と脅かされたりしたものであった。

 さて、その中学校は校内暴力はないものの、あまりよいとは言えない状態であった。
 3年生の学級に配属されたが、まず担任の話を聞こうとしない。帰りの会など、平気で席を立ったり、変な声をあげたりしている。
 担任の女の先生が、「静かにしなさい!」と声をふりしぼっても、子供たちには関係なし。日直の「さようなら」という声で、教室は飛び出すように出ていってしまう。私たちはビックリしてしまった。
 
 その様子を見たのは実習初日。放課後、担任の先生との打ち合わせがあった。
 さぞかし、「困ったものです」といった言葉が出てくるのかと思った。ところが、その先生は開口一番、次のように言われた。

「あの子たちは、一人一人見るととてもいい子たちです。ただ、集団になると歯止めがきかなくな るだけです。」

 確かに一人一人と話をするととても感じがよい。担任の言っている意味が、わずか1週間であったが、よくわかった。
 「子供たちを信じる」・・・たとえ、どんな状況でも担任である限り、このことは大切にしなければいけない。そんなことを感じさせてくれた中学校の教育実習だった。

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2016.02.24

教育実習の日々1

昨日の続き。今までも掲載したことがあったが、原点を忘れないように掲載したい。

■その1  教官に怒られる

 教育実習の初日のこと。
 誰が何の授業をするのか割り振りをすることとなった。
 同じクラスに配属された実習生6人で話しあうのである。
 そうじの前に、そのことについて放送があった。
「実習生の皆さんに連絡します。授業計画用紙をできるだけ早く出してください。」と。
 目の前で子供たちは机を運び始めた。実習生6人は、そうじに行ったらいいのか、計画作りを優先させたらいいのか、わからなかった。
 そのうち一人が言った。
「実習生室に行って相談しよう。」
 そうじの時間に、授業計画はできた。そして、5時間目の授業に臨んだ。

 ところが放課後、担当のY教官に怒鳴られてしまった。
「子供たちのそうじも見ない実習生がどこにある!」
 (こっちにはこっちの理由があるのに!)と思ったが、教官が怒った真意をよく考えてみた。
 子供たちが学校にいる限りは、何事も子供たちのことを優先すべきという当然の原則がある。私たちはそれを間違えていたのである。何も「今すぐに」授業計画を出すのではない。
 「そうじを優先させるべきだった」・・・このことを悔やんでも後の祭りである。

 この件で実習生たちはがっくりしてしまった。アパートに帰ってからも怒鳴られたショックが尾を引いた者もいた。
 「いやだなあ」と思いつつ、翌日Y教官に接すると、昨日のことには全く触れない。それどころか、子供たちに接するのと同じ笑顔で私たちにも接する。
 「ふだんはやさしいが、怒るとこわい」・・・教師にとって大切な資質を私たちにも示してくれた教官だった。

■ 45分間の授業が1分の説明に負ける

 怒鳴ったY教官は算数が専門であった。
 実習生の中にT君がいた。数学研究室である。当然実習授業も算数を選択した。

 そのT君が顔をゆがめる。平行四辺形の問題で、プリントを一生懸命説明するのであるが、子供たちは(わからない)という顔をしている。
 T君は、さらに説明や質問を加えるものの、説明をすればするほど、子どもたちは困惑したような顔をする。

 授業の原則の一つに「発問はやたら変えてはいけない」ということがある。発問がころころ変わったのでは、子供たちは混乱するばかりである。
 ところが、実習生の悲しさ、そんな原則など知るわけがない。

 やがてチャイムが鳴る。次の授業もある。
 やむを得ない。Y教官の登場である。その説明、わずか1分。子供たちが「わかった、わかった」と生き生きとした顔でうなずく。
 その様子を見ていたT君。実習生の我々の席に戻り一言。「悔しい」
 この時ほど、プロとアマの違いを感じたことはなかった。

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2016.02.23

教育実習の手紙が出てきた

今年度から来年度は本来であれば、教員免許状更新の年である。自分と同い年の先生方が、夏休みや冬休みに講習を受けているのを見ると、免除(管理職なので)されている自分が申し訳ないと思うのと同時に、最新情報が直接学べるのは羨ましいな…というところもある。その分、自力で学んだり、夏休み・冬休みは出勤して職務を果たしたりしなければいけないと思う。

そんな自分でも、更新免除の手続きはしなければいけない。教員免許状の写しが必要なので、保存場所を探す。そこで出てきたのが、自分が教育実習の時に子どもたちからもらった手紙であった。
1982年10月の秋田大学附属小2年生と83年6月の附属小5年生の両方があった。大学時代、「教師になりたい」という思いから、「教師になる」と決意を固めたのが、この2つの教育実習だった。

いろいろとわけあって、自分が学生までの分でとっている財産は本当に少ない。段ボール2つ分ぐらいだ。その中に「宝物」として入れていたんだな…と思った。

その時の子どもたちの名前の多くは失念してしまったが、教室の雰囲気、自分の失敗、指導教官から教わったことは今も鮮明に覚えている。もう三十数年も前のことなのに。
それだけ影響が大きな出来事だった。

学級通信に時々エッセーを書いていた。教育実習のことも自分が実習生を受け持った31歳のときに書いていた。(実習後まだ10年だったので、記憶も鮮明だった。)明日はその紹介をしたい。

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2016.02.22

中学校・高校まで見通す

昨日に続いてゼミ関係の話。

今回自分の修士論文のテーマに関わって、中学校の社会(公民分野)と高校の情報の教科書を検討した。
今まで小学校だけ見ていてわからないことが、見えてきた。
前回のゼミで指導されたことであった。
これは「比較するからこそ見えてくる」の例であろう。

自分が常々、「複数の教科書を比べて見えてくるものがある」と言っていたのにもかかわらず、自分自身は同じ小学校の教科書しか見ていなかった。横(同学年)の比較である。今回縦(異校種)の学年を見ることで見てくることがあった。これも貴重な学びである。

それにしても、教科書センターの「借用名簿」でここ2年間で借りた人は、わずかのべ7人。教科書センターの存在も知られてないかもしれない。ちなみにのべ7人のうち4人分は自分である。

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2016.02.21

頭がクタクタになった

 昨日は年3回の通信制大学院ゼミの日。
 1月のレポート作り、先週の単位取得試験と並行しながら、修士論文の準備を進めていた。
 大学院で一番大事なのが、この修士論文。自分なりのテーマと計画を立てて、自力で進めなければいけない。その中で定期的に行われるゼミで指導を受けるからこそ、次の方向性を見出してまた進めることができる。その点では、ゼミが重要であり、それを生かすにはどれだけ準備をしたかにかかっている。

 しかしながら、現実は厳しい。先のレポートや試験対策が遅れ気味になったこともあり、さらに第2の仕事も重なり(もちろん、通常業務が第一であり、それは手を抜けない)、準備が後手後手気味だったのは否めない。反省。

 ゼミに参加して多くの自分の不足の面を指摘していただいた。研究面では本当に基本から学ばなければいけない…とつくづく思った。3時間あまりのゼミの終了後は頭がクタクタとなった。

 そのあと、移動して定例の学習会に参加して、短時間であったが、一つの学び。このように学べる環境があることは有難いと思う一日であった。

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2016.02.20

0から学べる社会科授業づくりセミナー 満席+5

以前から何回か告知していましたが、3月21日の「0から学べる社会科授業づくりセミナー」、満員御礼となりました。
本当は1ケ月前の明日に、最終告知をしようと思っていましたが、増席の満員ということで、本日最終告知となります。
事務局で検討して、さらにラスト5席を増やすこととなりました。これが本当に最後の増席になると思われます。
どうぞお申込みください。案内はこちらです。

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0から学べる社会科授業づくりセミナー
2016年3月21日(祝月)
同志社大学今出川キャンパス寧静館5階会議室

参加費 2000円
※0から学ぶ社会科の書籍は参加費には含まれません。ご注意ください。

2016年3月中旬に発刊予定の「0から学べる社会科授業づくり(仮)」(明治図書)の発刊を記念して、セミナーを行います。執筆陣の講座やシンポジウムを企画しています。社会科を中心となっていますが、どの教科でも生かせるところがたくさんあるかと思います。ぜひ、若い先生をはじめ、多くの先生に来ていただきたいと思っています。

企画1)執筆者による「0から学べる社会科授業づくり」のポイントを紹介します。

企画2)佐藤正寿先生による「0から学べる社会科授業づくり」の講座があります。

企画3)村田辰明先生をお招きし、視点を変えてお話していただく予定です。

企画4)0から学べるという視点で参加者の方からの質問をもとにシンポジウムを行う予定です。

○研究会趣旨
 「0から学べる社会科授業」の出版を記念し、若い先生や4月より着任される先生を含め、多くの先生に社会科授業づくりの楽しさやその方法について学ぶ研究会とする。

 9:30 受付
10:00 あいさつ
10:10 15分で分かる執筆者が語る「0から学べる社会科授業」のすすめ
       山崎諒介先生(立命館小学校)
       中條佳記先生(奈良県公立小学校)

10:40 ハテナから学ぶ社会科授業づくり(仮)
       城恵市先生(同志社小学校教頭)  

11:45 今、若い先生に伝えたいこと(Q&Aに答えて)
       佐藤正寿先生 城恵市先生  進行:長瀬拓也 ・宗實直樹

12:15 昼食 
       学食、コンビニが使用可能です。ぜひ同志社の学食をお楽しみください。
       生協カードはないですといえば、問題ありません。安くて美味しい同志社の学食をどうぞ!

13:10 0から学べる社会科授業づくりの極意(仮)
       佐藤正寿先生(岩手県公立小学校副校長)

14:10 社会科授業を0から学ぶ~社会科授業のユニバーサルデザイン~
       村田辰明先生(関西学院初等部副校長)

15:15 今、若い先生に伝えたいこと(Q&Aに答えて)
       佐藤正寿先生 村田辰明先生  進行:長瀬拓也 ・宗實直樹

15:50 質疑応答(これだけは聞きたい)

16:00 終了予定

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2016.02.19

教材教具

フェイスブックの「友達」は、多くは教員または教育関係者である。日常的に多くの教育情報を得ている。
その中で、こちらのサイトを知った。
特別支援教育関係の教材教具のサイトである。国立の機関だけあって、その内容は充実している。

社会科の場合には、教材教具といっても多くは写真等の資料になる。
それらを集約しているサイトはこのような形ではあまりない。
教科書会社のものは、部分的に活用しているものがあるが、常にこのサイトを…というわけではない。
その点では、特別支援教育のこのサイトの充実ぶりがわかる。

ちなみに、自分の市にある特別支援学校もHPに教材教具のことを掲載していた。
特別支援学校は地区の特別支援のセンター的機能をもっている。
この教材教具でも同様なのだと感じた。

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2016.02.18

親の雑誌

テレビで知ったのが「親の雑誌」。こちらのサイトに紹介されていた。
何かと思ったら、「親の自分史」を雑誌にしてくれる商品である。
自分史といえば、自費出版を思い浮かべるが、こちらは気軽な形の雑誌。
でもビジュアルで中身も16ページ。興味をもって読んでもらえそうである。
しかも、プロの方が親に取材をするから、表紙や内容は書店に並んでいる雑誌のようである。

なかなか思いつかないアイデアだ。
注文も多く来ているということがわかる。価格も思ったほど高くはない。

教育関係の冊子でもこういう応用はできるのでは…と思う。
もう十数年も前だが、上越教育大学附属小学校の総合的な学習の時間の研究紀要はまさに「ビジュアルな雑誌スタイル」だった。
内容もすばらしかったし、その発想にも感心したものだった。

自分は「親の雑誌」として申し込むことはないのであるが、このような発想を何かの時に生かしていければと思う。

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2016.02.17

加湿器で思い出した

1年生が加湿器のことで、あれこれ話していた。
そのことでかつて書いたエッセーを思い出した。加湿器から、有田先生が話していた「一手少ない指導」を思い出した話である。

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担任が出張等で学級を空ける時には、代理でその学級で授業をする。3学期に1年生に入った。

冬の教室ではヒーターと加湿器の両方をつけている。加湿器の水が少なくなっていたので、さっそく水を追加しようとした時に一人の女の子が近寄ってきた。
「副校長先生、それは〇〇さんの当番です」
「ああ、そうなの。いつもみんなでしているの?」
「そうです」
「足りなくなっていたから、先生がしようと思ったけど、みんながするのね?」
「はい、そうです」
 私は「そう言うのなら・・・」と水を入れる容器を元に戻した。

1時間目が終わって、加湿器の水がほぼなくなったら、今度は「今日の加湿器当番表」を何人かの子が見ていた。当番を替える日だったのである。これも自分たちの力で確認できた。
さっそく当番の子は水を入れ、セットをした。スイッチまで入れて、「これでOK!」と満足そうだった。 

その様子を見て、私は、「危うく子どもたちのやりがいを奪うところだった」と反省した。担任時代から、「子どもたちには一手少ない指導を」ということを意識してきた。「目はかけるが手はかけない」という姿勢である。というのも、「教師が何でもすると、子どもたちは『先生がやってくれる』という意識になり、自主的な行動をしなくなる」ということを感じていたからだ。

今回もささやかなことであるが、子どもたちから大事なことを教わった。たとえ1年生の子どもたちでも、自分ができることは、「私たちでできます」と主張する。  
そういう子どもたちに対して、私たち教師は、心配な面があっても、「任せるよ」という姿勢で見守ることが大切なのだ。「一手少ない指導」で子どもたちの行動力も育つのである。

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2016.02.16

漢字の細かい違い

すでにネットに出てから数日たっているこちらの記事

自分自身、担任時代はかなり「許容」する方だった。同じ学年の先生方でこのような話題になった時に、隣の学級の先生が「はねていないものはバツにしていますよ」という厳しい採点を聞いても、同じようにはできないなーと思っていた。(それでも「天」の漢字で上の横棒が短い時にはバツにしていた気がする…)

「学校のテストなどでは、指導した字形以外の字形であっても、柔軟に評価するよう求めている。」とあるから、これからの採点も少しは変わるのではないかと思っている。

大事なのは、こういう情報が関係者で話題になることであろう。そのためにもアンテナは広くもっていなければいけないと感じている。

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2016.02.15

今年度最後の試験が終わった

昨日、通信制大学院の最後の試験が終わりました。
本学の単位取得のシステムは、次のようになっています。

1 希望した科目について文献を読み、レポートを提出。
2 レポートは1科目2本。1本40字×110行が基本。
3 レポート提出者のみ受験資格がある。
4 試験は1科目45分。
5 レポートと試験の最終判定で単位取得が決定。
6 ちなみに科目は次の通り。
 〇授業研究(歴史・理論)
 〇授業研究(実践・評価)
 〇授業研究(教育心理学)
 〇授業研究(教育行財政)
 〇障害児者教育研究(発達支援)
 〇幼児教育研究(児童文化)
 〇幼児教育研究(児童家庭福祉)
 〇教育学演習(唯一のスクーリング・3日間)

修士論文を除けば、必要な単位は7科目28単位+スクーリング2単位です。
合計30単位を2年間で取得できればいいのですが、2年目は修士論文に専念をしたいと考え、初年度で30単位取得を目指していました。

ところが、通常の学校業務に加え、今年は例年以上に「原稿を書く年」になった(講師は例年並み)ので、簡単には行きませんでした。
レポートは岩手の長い冬休みに助けられ、残りのものは何とかぎりぎりセーフ。
でも、試験は簡単にはいかず、最後(年4回)にまとめて4科目を行うという苦しさでした。

当然ですが、試験の傾向と対策をして臨んだのですが、2科目は予想通りの問題。ところが2科目は想定外のものでした。それでも教育学なので、何とか自分の知識をもとに記しました。

これで一段落なのは確かですが、むしろこれからの1年がより困難な道であることは間違いありません。
でも自分の選んだ道ですから、進むしかないと思っています。

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2016.02.14

暖かい日

このごろは暖かい日が多い。
今日は10℃を超えたらしい。2月中旬に雨が降るほどだった。
毎年今の季節になって思うのであるが、「ようやく春に向かっているなあ・・・」という感じである。

例年、冬になると「雪かき問題」が出てくる。
というのも「雪かき」の疲れがけっこう大きく,早く過ぎてほしいというのが実感だからである。

朝暗いうちに起きてすぐに確認するのが,雪がどれぐらい降ったかということ。
それなりに積もっていれば,朝の出掛ける前の時間帯(6時過ぎ)にダッシュで雪かきをしなければいけない。
そして,当たり前ながらそういう日は学校での雪かきも必須。玄関,子どもたちの歩くところ,そして学校周辺の歩道…幸い早く来られる先生方もいつも一緒にやってくれるし,子どもたちが登校した後には6年生ががんばってくれる。
しかし,家と学校で使う体力は相当なものであり,仕事効率は落ちる。

ところが、今年は例年以上に雪が少なく助かった。
12月もたいしたことがなく、さらに冬休み中はほとんど雪かきをせず。
「これは3学期になってから降るだろうな…」と思っていたら、3学期は大したことのない雪ばかりで、「朝の雪かきで疲れ果て、しばらく仕事にならない」ということもほとんどなかった。
その点では「今年の冬は助かった」という表現がぴったりだ。
しかも真冬日は確か1日のみ。氷点下が2ケタの日は今年はない。

もちろんまだ2月。「もう春」といって油断してはならないが、心の中での重荷が少しずつ減っているのは確かである。

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2016.02.13

連載最終号

「授業力&学級経営力」3月号に若手教師のための「指導案の書き方」教室の連載をしている。
最終回の分も無事掲載された。アマゾンではこちら
今回は、北俊夫先生の「知識の構造図」をもとにした指導案を紹介させていただいた。単元づくりの大切さについて言及したものである。

これで12回の連載も終了である。
4ページの原稿であったが、毎回時間がかかった。それというのも、自分の指導案を掲載するわけではなく、他の指導案を例にして解説するので、その「指導案」探しがけっこう大変であった。しかも、1回1回、「今回は発問」「今回は児童の実態」というようにメインの内容にあわせて指導案を探す。毎回社会というわけにはいかないから、それも厳しい時があった。
むしろ、ラスト4回の「すぐれた指導案」の方が、指導案が見つかればあとは大丈夫だったので、スムーズに書くことができた。

それにしても、指導案に関わる書籍は少ないものである。Web上には各教育センター等が発信する「指導案の書き方」なるものはあるが、個性ある書籍では限られていた。ニーズはあると思うのだが…。

来年度は別の雑誌で2ページのものを受け持つことになっている。1回目は提出し、2回目の原稿の締め切りも近づいてきた。よい機会を与えられていると感じている。

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2016.02.12

2つの研究会

1月末の日本授業UD学会に参加したおり、改めて学会に所属しようと思っていた。
その場でも受け付けられていたが、自分は飛び込み授業等の関係でしっかりと書く余裕がなく、のちほどと思っていた。学会ホームページを見ると入会について書かれていた。こちら
他の学会にもいくつか所属をしているが、この学会も力を注ぐことになると思う。
ちなみに最近発刊された「授業のユニバーサルデザインvol.8」は、「授業のUD化モデル」「焦点化・視覚化。共有化」「教材のしかけ」といったキーワードがわかりやすく解説されている。

さらに、その学会で筑波大学附属小学校で授業をさせていただいた縁で、「小学校社会科授業づくり研究会」に入会した。無事会員にも登録させていただいた。今回の縁を大切にこちらも学んでいきたいと思う。

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2016.02.11

建国記念の日に古代を知る

1 再び祝日になった日
二月十一日の建国記念の日は、「建国をしのび、国を愛する心を養う」祝日とされています。「建国記念日」と言う人もいますが、正しくは「建国記念の日」です。
この日は、明治時代から昭和二十三年まで、「紀元節」という祝日になっていました。「日本書記」という歴史の本の中に、初代の神武天皇が天皇になった日とされています。
 一度祝日としては廃止になったのですが、その十八年後に今度は「建国記念の日」として、また祝日になった日なのです。
 ただ、日本が実際にいつごろできたのか大昔のことだけに史料も少なく、この祝日を作るには賛成・反対の意見があり、時間がかかりました。

2 日本の建国史
 資料が少ないながらも、今までのいろいろな研究によって、日本がいつごろ建国されたのかはおおよそ明らかになってきました。
 弥生時代の中ごろ、神武天皇によって基礎が築かれましたと言われています。そして、古墳時代までに、今の九州から関東に至る主なところが、大和朝廷によって統一されました。この統一の中心になったのは歴代の天皇や皇族たちです。
「古墳時代」という名称の通り、このころ力のある人たちの大きな墓(古墳)がさかんに作られました。仁徳天皇の墓とされている大仙(だいせん)古墳は特に有名です。

3 外国の建国記念日
 日本では今までないことですが、外国では一つの国が分かれたり、いくつかの国が一つになったりすることがあります。また、苦労して新しく国を作るという例もあります。
 だから、世界地図上での国名もどんどん変わってきています。ここ百年で、百を超す新しい国ができたと言われています。
 それぞれの国では、その新しい国になった日を「独立記念日」として、大切な祝日とされています。たとえば、アメリカ合衆国はイギリスから独立した七月四日を独立記念日にしています。
 その点で、日本のように長い年月、国が変わらないのは、世界でも珍しいといえます。

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2016.02.10

プロの仕事の凄さ

この1週間で2つの本の校正を行った。一つは社会科の編著本。若手教員向けである。もう一つは社会科の内容に関わる「子どもたちに伝えたい」小話本。こちらは単著である。3~4月にかけて発刊される予定である。

その中で感じたことは校正前の編集者さんのコメントである。

・より伝わる表現
・正確な事実
・許諾に関わっての当人からの意見

これらについて、本当に「ここまで調べてくださったのか…」「この方にも連絡をとってくださったのか…」と驚くようなコメントが書き込まれていた。まさにプロの仕事。
「本を発刊する」ということについて、大いにバックアップしていただいているということを痛感した今回の校正であった。

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2016.02.09

研究発表資料の公開

本県では毎年2月に県立総合教育センターで「県教育研究発表会」が行われる。
発表や講師役等で今まで4回登壇させていただいている。
今年度は一般参加させていただく予定である。

この発表会で発表資料の一部が公開されている。こちら。これは有難いしくみである。

参加しない人にとっては資料を読むことができるし、参加する人にとっても、参加分科会以外の興味あるものを知ることができる。参加する分科会については、「予習」になる。

今回自分が参加するのは社会科分科会。昨年夏に中学校の先生方対象に講師を務めた。その準備段階で、中学校の実践から大いに学ぶことができた。小学校の実践だけではなく、中学校にまで視野を広めることの大切さを感じた。
今回も社会科分科会は中学校や高校の実践報告が多そうである。よき学びの機会となりそうである。

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2016.02.08

縁の大切さ

2/6に行われた東北青年塾。
立ち上げに関わったのは2007年であった。1回目の学習会は9月であった。仙台のジャズフェスティバルの日と重なり、学習会を終えて外に出た時に、華やかな音が耳に入ってきたことを覚えている。

その時の参加メンバーの中の10人近くが、2/6には参加されていた。9年近くも学習会に参加されていることになる。「第49回」という数字の重さを感じる。
それぞれの近況をお聞きして、あれから変わったんだんあーと思いながらも、「これまでの縁は変わらないんだ」ということも実感した。これが「ホーム」と感じた部分である。

さらに新しい縁もできた。テーマがICTで若い先生方も多かった。終了後にフェイスブックでの縁ができた若い方や学生さんもいた。有難いことだ。一番驚いたのはかつての同僚のお子さんが、参加されていたことだった。親御さんに勧められたとのこと。その同僚とは「小学校卒業ですね」と話していた記憶があったので、年数の経過を実感した。

縁の有難さに触れたが、その縁で新たな企画の構想も話し合った。実現させるかどうかは自分次第。県内以外の東北では話す機会が少ないが、東北のために力を尽くしていきたいと思ったところである。

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2016.02.07

4年ぶりの東北青年塾

昨日は、東北青年塾に4年ぶりの参加。前回は有田先生を招いての研修会だった。
仙台駅でお迎えをして、一緒に昼食をとり、帰りも見送った。それが4年前。
東北青年塾には仲間と立ちあげから2年間は定期的に参加していたが、3年目は限られた回しか参加できず、その時点で卒業をした。

今回のテーマは「教室ICT」。会場に入ると久しぶりにお会いする皆さん。(ただし、フェイスブックでつながっているので本当に久しぶりという感覚ではない。)4人の実践発表、ワークショップのあと、自分の役目。
70分間で「管理職として考えるICT活用」という形でお話をさせていただいた。途中に模擬授業も入れて、やりとりをすることも意義があったようだ。最後は阿部さん、佐々木さんという立ち上げメンバーと共にセッション。10年以上前の情報教育みちのくフォーラムを思い出した。

そして、東北青年塾は、やはり「ホーム」と実感。立ち上げ時のあれこれを思い出した。それはもう9年前である。

今日も余韻を楽しんでいたら、すでに東北青年塾の記録がアップされた。すばらしいスピードだ。

代表の武田先生が、私の模擬授業について次のように書かれていた。(以下引用)

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後半は模擬授業。これは圧巻でした。ICT云々ではなく,発問の質の高さに驚かされ続けました。子どもを思考させる発問,揺さぶる発問。資料として何を見せ(もしくは見せず),そこから何を考えさせるのか。資料選択と発問が秀逸な社会科の授業でした。ICTを活用し,資料を映すだけでは正寿先生のような授業はできません。参加者は,ICTはツールの一つであるということを参加者は身をもって知ったのではないでしょうか。ICT以外の部分でも,学びの多い講座となりました。
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有難いコメントである。

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2016.02.06

つぶやきより

・岩下修先生にお会いした時に、「授業力&学級経営力」の連載に岩下先生の指導案を紹介させていただいたことをお話をした。2月号だったので、ちょうどもよかった。先月は1月号に掲載した野口先生に直接お話ができた。これを意図して書いたわけではなかったが、タイミングのよさに有難いと感じる。ちなみにその2月号の特集はUD。1月末のUD学会発足前にこれまた注目の雑誌になるであろう。

・二女の成人式。親としての役目を果たす。今年の成人式の子たちは、東日本大震災の時に中学校の卒業式を迎えようとしていた子たち。娘の中学校は内陸だったので一週間遅れの卒業式ができたが、被災地は大変な渦中そのものだった。今日の成人式のニュースでもその時の様子が報道されていた。今も2011年3月の1ケ月のことを思い出すと、胸がしめつけられる思いである。
いいね!

・通信制大学院のレポート。今回は障害児教育についてなので、校務にも直結。参考文献だけではなく、ネットで情報を検索すると数年前に本県の教委や教育センターで貴重な資料を出していることを知った。それをもとに同僚と情報交換。レポートはアウトプットだが、それに至るまでのインプットが仕事に役立っている。

・特別支援教育については数年前から、けっこう学んできたつもりだったが、大学院レポートのための指定図書を読んで、「基礎・基本から学ばなければ…」と痛感した。「基礎・基本」と書名に入っているが、読み応えのある書籍。レポートは書いたが、実際の現場でも役立つので、これから繰り返し読もう。

・尊敬する先生に読書評をいただきました。「教員の方々には,その年齢,経験に係らず,読んで欲しい」という有難いコメントです。ありがとうございます。

・第1回日本授業UD学会の日。何事も1回目は重要なのだが、公務の出張のため今日は不参加。同じ岩手の先生方が授業プレゼンテーションでがんばっているのに申し訳なかった。明日は筑波大学附属小の児童対象の社会科授業。重い実物を持参します。授業を楽しみます。

・筑波大学附属小での日本授業UD学会・飛び込み授業を終了。鍛えられた子どもたちとの授業は実に心地よいものだった。一生懸命に発言する3年生の子どもたちが可愛らしかった。研究会は「社会科授業のUDの広がり」を予感させるもので、これも楽しんだ。FBでつながっている先生方も何人か御参観。ありがとうございました。

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2016.02.05

ズックを忘れて…

先週の土曜日、日本授業UD学会に参加するために、新幹線で東京に向かっていた。
社会科の「昔の道具」を授業するので、岩手から「羽釜」「古い炊飯器」「炭火アイロン」「洗濯板」といったものを持参している。相当な重さだったが、借用期間が限られるため、事前送付ができなかった。(ちなみに事後送付もできないので、往復新幹線で運んだ。)さらに、マグネット式のスクリーンもある。
「とにかく、早くホテルにチェックインしたい」という思いであった。

ところが宇都宮を過ぎてから重要な忘れ物に気づいた。ズックである。基本的に参加者はスリッパを準備していただいている。
しかし、自分は授業者。スリッパでは子どもたちに失礼だし、何よりもユニバーサルデザインの学会でスリッパの音がパタパタ鳴るのなら、音の余計な刺激物になってしまう。
だから、毎回飛び込み授業ではズックを持参していた。しかし、今回に限って授業の持ち物がかなり多く、失念してしまったのだ。

もう夜の9時を過ぎていた。「こういう時間に駅のそばでズックが買えるのか??」と半ば疑問に思いながら、検索。幸いなことに大宮駅そばでお店があった。電話で確認。大丈夫そうだ。重い荷物を抱えながらにはなるが、背に腹は代えられない。
駅そばといっても新幹線を降りてからは長く感じた。徒歩5分足らずだったが、本当に長かった。幸い手頃なズックも手に入れられて、ホテルにも30分遅れで到着。事なきをえた。

忘れ物をしても、夜に購入できる…やはり都会は違うな…と感心した。このような失敗は今後のためには大切だ。あれだけ重いものをもって、苦労して購入したから、2度とズックを忘れることはないであろう。
失敗も今後に結び付ければ本当に失敗ではないのである。

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2016.02.04

教師力アップセミナー記録

1月9日の愛知での教師力アップセミナーでの記録が、セミナーHPに掲載されました。
こちらです。

私が実際に使ったスライドが紹介されており、先日の大西先生の記録とあわせて読んでくだされば、理解しやすいと思います。

それにしても毎回毎回、このように記録をまとめるのは一苦労だと思います。限られた文字数で伝えることは簡単にはできません。
感謝いたします。

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2016.02.03

節分で邪気を追い払え

1 節分でなぜ豆をまくのか
 二月三日は節分の日です。暦には季節が始まる日があります。「立春」「立夏」「立秋」「立冬」です。その前の日を「節分」と言っていました。文字通り「季節を分ける日」です。
 それがいつの間にか立春の前日を節分と言うようになりました。もともと、日本では元日が立春の日でした。そうなると節分は、その頃では大みそかにあたります。
清らかな状態で新年を迎えたい。そして新しい年の前に豆をまくことで厄を祓(はら)いたい・・・そのような考えから、豆まきが始まったのです。

2 誰が豆をまくのか
 節分の豆まきと言えば、鬼になったお父さんに向けて豆を思いっきり撒く・・・そんな家が多いのではないでしょうか。
 もともとは、家の主人や年男などが撒くことになっていました。今は家族みんなで撒くことでしょう。福豆といってあらかじめ神棚に供えられていたものを使います。
撒く時には、家中の玄関や窓等をあけます。寒い季節ですが、鬼を追い払うためです。二階建ての家なら、二階奥から順に一階の玄関まで撒いていきます。「鬼は外!福は内!」という声掛けは大きな声でしましょう。自分の中にいる鬼も祓うことになるからです。
撒き終わった部屋の窓や戸はすぐに音を立てて閉めます。鬼が戻らないようにするためです。最後に玄関で撒いて戸を閉めたら終わりです。
終わったら、自分の年より一つ多い数の豆を食べます。昔は立春に年を一つとっていたので、その分も加えていたのです。
 どうですか。皆さんの家の節分とはだいぶ違っていたかもしれません。地方によっても違います。

3 豆も地方によって違う
 ところで、豆まきに使う豆は大豆が多いのですが、北海道や東北地方では落花生を使っているところが多いです。殻ごと撒くことができるので、どこに落ちても殻を割って食べるので汚れを気にしなくてもすみます。大豆より大きいので拾いやすいということもあります。これまた地方によって違うのです。
ただ、鬼を外に出し、厄を祓うという点は同じです。清らかな気持ちで豆をいただきたいものです。

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2016.02.02

1月終了

恒例の振り返り。

〇岩手の冬休みは長い。本校は1月18日まで。通常勤務で毎日出勤はするが(当たり前)、学期中よりは時間的な余裕が家ではできる。それを利用して実に多くのことができた1月であった。

〇まずは大学院レポート。年間の予定より遅れ気味で、12単位分6本のレポートを1月上旬で書くこととなった。レポートを書くためには文献を読むことが前提で、それが学びとなる。一定の時間が必要だ。年末年始がその確保の場となって助かった。レポート自体は苦戦。文献を読んでもなかなか理解できない…やはり名著を読むにはエネルギーが必要だし、力も蓄えなくては…と痛感。2月には試験がある。かなり勉強しないと…。

〇登壇は教師力アップセミナー、反復徹底研、そして日本授業UD学会での飛び込み授業。どれも自分にとっては大切なものばかり。教師力アップセミナーもUD学会も「新作」の授業をしなければいけないということで、かなり熟慮をした。自分の授業の特徴は自覚しているので、それを生かしつつ、新たな挑戦もすることができた。いつまでも挑戦し続けることの大切さを感じた。

〇3年ぶりに単著「実務が必ずうまくいく 副校長・教頭の仕事術 55の心得」を明治図書から発刊。著者としては売れ行きが気になるところだが、こちらの予想以上。有難いことである。本自体は今回は半年以上前に一通り書いているので、発刊されるころには「書いたのはかなり前」という印象。今後も発行し続けることも大事だと実感。

〇原稿もいくつか。来年度の新連載もスタート。社会科のアクティブラーニングを自分で学ぶよい機会だと思っている。今回は4月号。授業開きについても2本書いた。夏の講師役の依頼もいくつか連絡が来た。すでに来年度に向かって動き出していることを実感している。

〇校務関係でも社会科を深めることができた。特に地区社研では筑波大学附属小の先生に来ていただいて、よき研究会となった。校内でも授業参観したり、ディスカッションしたり。社会科を深めた1月だった。

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2016.02.01

日本授業UD学会で授業2

昨日の続き。
今回行ったのは、日本授業ユニバーサルデザイン学会の第一回目である。
研究会から学会移行の1回目の記念の大会。
冊子だけではなく、学会誌のプレ号も配付された。さらに学会の申込みも始まるということで、新たな発展を予感させるものだった。

自分は初日の土曜日は公的な出張が入り不参加。2日目の朝から会場入りしたが、何と学会の代表をはじめ、重鎮の皆さんが「おはようございます」と声をかけていた。これには驚いた。学会誌のプレ号を読むと従来の学会とは違った形の運営のことも書かれていた。小さなところであるが、これなら小中学校の教員も多く参加されるだろうなと感じた。

授業後の研究会も率直な意見が飛び交うものだった。これも自分にとっては幸いであった。また、授業を見る視点が豊かな方々が参加され、自分にとってもよき学びが多かった。発言がその場でない先生方もメールやフェイスブックで感想を寄せてくださった。その内容も実に参考になった。やはり、授業者が一番得をするのである。

午前中のプログラムも実によかった。筑波大学附属小の算数の授業。協議会と講演。講演で「若い先生方はもちろん、筑波大学附属小の先生方も授業が上手でも『もっとうまくなりたい』と思っているはず。授業は青天井。誰も見たことがない授業があるかもしれない。退職までそういう気持ちを持ち続けることが大切」というお話を聞いた。

有田先生が70代になって模擬授業をしても「もっと授業が上手になりたいのです」と葉書に書かれていたことを思い出した。自分も同じ思いである。

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