ズックを忘れて…
先週の土曜日、日本授業UD学会に参加するために、新幹線で東京に向かっていた。
社会科の「昔の道具」を授業するので、岩手から「羽釜」「古い炊飯器」「炭火アイロン」「洗濯板」といったものを持参している。相当な重さだったが、借用期間が限られるため、事前送付ができなかった。(ちなみに事後送付もできないので、往復新幹線で運んだ。)さらに、マグネット式のスクリーンもある。
「とにかく、早くホテルにチェックインしたい」という思いであった。
ところが宇都宮を過ぎてから重要な忘れ物に気づいた。ズックである。基本的に参加者はスリッパを準備していただいている。
しかし、自分は授業者。スリッパでは子どもたちに失礼だし、何よりもユニバーサルデザインの学会でスリッパの音がパタパタ鳴るのなら、音の余計な刺激物になってしまう。
だから、毎回飛び込み授業ではズックを持参していた。しかし、今回に限って授業の持ち物がかなり多く、失念してしまったのだ。
もう夜の9時を過ぎていた。「こういう時間に駅のそばでズックが買えるのか??」と半ば疑問に思いながら、検索。幸いなことに大宮駅そばでお店があった。電話で確認。大丈夫そうだ。重い荷物を抱えながらにはなるが、背に腹は代えられない。
駅そばといっても新幹線を降りてからは長く感じた。徒歩5分足らずだったが、本当に長かった。幸い手頃なズックも手に入れられて、ホテルにも30分遅れで到着。事なきをえた。
忘れ物をしても、夜に購入できる…やはり都会は違うな…と感心した。このような失敗は今後のためには大切だ。あれだけ重いものをもって、苦労して購入したから、2度とズックを忘れることはないであろう。
失敗も今後に結び付ければ本当に失敗ではないのである。
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