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2016.03.19

3年生学級通信 その1

【HP移行に際してのリバイバル掲載です】

受け持つ学年が異なるといろいろと見えてくることがあります。

学級通信 トゥインクルキッズ 第14号 4月25日

    4才の違い

 私は昨年度、6年生の担任でした。その6年生は、5年生からの持ちあがり。つまり、2年間連続高学年の担任でした。
 今の3年生の子供たちとは3学年の違いですが、今の時期は実質的に4年間の開きがあります。大人の4才違いはあまりギャップを感じませんが、子供の4才違いは大きいです。
 ふだんの生活の中から、「うん、高学年とは違うなあ」ということを紹介しましょう。

■その1 漢字・言葉を選ばなければ・・・・
 まずは、私が自分自身のことで、「うん、変えなければいかない!」ということがあります。
 それは、3年生に合わせた言葉を使わなければいけないということです。この間、日記を渡したあとにある子供が、「先生、これ何ですか?」と日記の私のコメントを指さしています。そこには、「新記録」という漢字が書かれてありました。
(あっ、そうか。3年生では、この漢字は習っていないんだ。失敗、失敗。)
 これが授業中にもあります。
 私が説明をしていると、「先生、〇〇って何ですか?」と不意に質問がきます。また、私は、(ああ、そうか。もっとわかりやすい言葉で言わなければ・・・)と思ってしまいます。
 たかが言葉、されど言葉。大事なものであることを、今実感しています。

■その2 教師の応援を素直にしてくれる
 教師とて人間。勘違いや間違いなどをすることもあります。
 私が黒板に1回、写しまちがいをした時のこと。一人の子が、「先生、ちがいます」と言いました。私は、冗談半分で次のように言いました。
「これは、君たちが私の間違いに気付くかどうか、試したんだよ。気付いた君はすばらしいね。」
 これが6年生の前で言うものなら、「ま~た、先生、本当に間違えたくせに~」と言われるのがオチです。
 ところが、3年生は真剣に私の話を聞いてくれます。素直にその通り受け取ってくれます。
 そればかりではありません。私が、「だから、みんなが私に教えてくれるというのはうれしいことなんですよ。」と言うと、けっこういろいろと応援してくれます。この素直さ、やはり中学年です。

 これらのギャップは私にとって、楽しく、そして新鮮なものです。
 そして、3年生の特徴は何といっても親しみやすさです。私が仕事をしていても、「先生、何をしているの?」と寄ってきます。「一緒に遊ぼう」とも言われます。子供がより身近に感じるこのごろです。

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3年生は何をしても「楽しい」と言ってくれます。

学級通信  トゥインクル・キッズ 第34号 5月29日

    楽しさ百倍

■探検は子供たちの宝物

 先週の金曜日に、理科の石の学習で人首川川原に行ってきました。
 学習したことは、「石のもようわけ」「石のかたさくらべ」などです。その学習内容も楽しみでしょうけど、子供たちにとってもっと大きな楽しみは、教室から出て、街や自然の中を探検することです。
 3時間目に、「これから川原に行きます」と行ったら、「ヤッター!」という歓声が自然にあがりました。あたりまえのことです。

 いざ出発。子供たちの心はウキウキです。
 横断歩道で待っていると親切な車の方が止まってくれました。
 「ありがとうございました!」「ありがとうございました!」の連呼です。しかも、ちょっとおおげさなくらいです。楽しげな心がよく出ています。
 川原につきました。場所は重染寺橋のすぐ下です。学習のために適当な石がたくさんあり、楽しく学習を進めました。

 学習活動が終わったら、子供たちが、さかんに川をのぞき込んでいます。
 どうしたのかな?と思って見てみると、小さな小さなメダカがいるのです。自然学習の時には爆発的なパワーを発揮する男子が、さっそくつかまえました。そして、近くにある袋に入れて何と教室に持ってきました。
 今、大事に教室の水槽で育てています。

 帰り道は、来た時と違うルートで帰ろうと考えました。川の向い側が整備されていて、ちょうどミニミニ遊歩道みたいになっています。空からは、気持ちのいい陽射しが差し込みます。まさに散歩日和です。
 その遊歩道を歩いて行くと、明治記念館につきました。あたかも、「みなさん、どうぞお入りください」と招いているかのように、入り口の戸が大きく開いています。
 しかも「入場無料」の看板。子供たちの「入ろう、入ろう」という声にさそわれて見学をしてきました。
 初めて入ったという子もいて、大喜びでした。社会科の学習にもなったわけです。
 
 わずか2時間ばかりのミニ探検。子供たちの表情から、本当に探検が好きなんだなあということがよくわかりました。
 まさに、「探検は子供たちの宝物」です。

■一挙にブーム! ~数字ゲーム~

 私は授業が早く終わった時等に、ミニゲームをします。ほんの3分ぐらいのものですが、子供たちはとても喜びます。
 金曜日に「数字ゲーム」をしました。ルールは次の通りです。

1 1から数字を順番に言います。3つまで言えます。それを交互にくりかえします。
2 20を言った方が負けです。

 具体的に書いてみましょう。たとえば、A君対B君。
 A「1、2,3」 B「4、5」 A「6」 B「7、8、9」 A「10、11、12」
 B「13、14」 A「15、16、17」 B「18、19」
というわけで、A君が20を言わなければいけないので、B君の勝ちとなります。(何か書くより実際にお子さんとした方がいいですね。)
 単純なゲームなのですが、これが休み時間、大人気。友達と数字を言い合う姿が見られました。
 そして、勝った子たちは、私にどんどん挑戦してきます。ところが、みんな私に簡単に負けます。それはそうです。勝つコツを知っていますから。勝つコツを発見した子が早く出てこないかと願っています。

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学級への所属感を深める方法はいくつもあります。私の学級では、学級歌をよく作ります。学級会、集会、大会の応援の時など、歌う時はいろいろです。

3年学級通信 ファンタジック・スピリッツ 第109号  9月26日

  誕生!「3の1の歌」

 学級固有の活動となると子供たちは喜びます。
 今週の学級活動の話し合いの時間に子供たちに投げかけました。

 3年1組になってから半年近くたちました。もっとみんなが3年1組の一員として仲良くなるために、「3年1組の歌」を作ってみましょう。みんなが知っている曲に、みんなが考えた歌の詩をつけてみましょう。楽しくて、おぼえやすい曲がいいと思います。

 この提案の子供たちも乗り気です。
 さっそく学級会の話し合いに入りました。
 学級会の話し合いも、最初は進行上のことで迷ったり、私を頼ったりすることが多かったのですが、このごろはどうにか自力でやっています。3年生として、すばらしいことだと思います。
「どんな曲がいいですか」
と議長が言ったら、次々と曲が出てきました。

♪「あの青い空のように」(3年生で一番最初に習った曲です)
♪「さんぽ」(音楽朝会で習っている歌です)
♪「おかしの好きな魔法つかい(2学期に習った曲です)
♪「ミッキーマウスマーチ」(昨年練習した曲です)
♪「富士山」(まだ習っていませんが、なぜか???)・・・・等々

 私としてはアニメのテーマ曲でもいいと考えていましたが、全て学校で習った曲でした。
 次は出てきた曲の検討です。それぞれ理由をつけて、どの曲がいいか発言しました。

■私はミッキーマウスマーチがいいと思います。提案理由にあるように楽しく、歌いやすいからです。
■ぼくは、さんぽがいいと思います。大きな声で歌えるし、楽しそうだからです。
■ぼくは、あの青い空のようにがいいと思います。喜びを伝える歌だからです。
■私は、おかしの好きな魔法つかいがいいと思います。改造しやすいし、楽しいからです・・・・。

 こんな感じでどんどん賛成意見が出ました。最終的には、「さんぽ」が圧倒的な支持を得て、『さんぽ』の替え歌にすることに決まりました。
 歌詞は子供たちのアイデアで二つの班が集まって、3種類作ることになりました。班ごとに実際に歌いながら出来た「3の1の歌」は次の通りです。

 ♪ 「3の1の歌」  「さんぽ」のメロディーで ♪
★1番  歩こう3の1 元気なみんな
      わらってニコニコ 歩いてゆこう
      坂道あがって 学校見えた
      セミがミンミン ないてい・る・よ
      わらい声たくさん うれし・い・な
★2番  歩こう歩こう 3の1は元気
      歩くの大好き どんどん歩け
      電線じゃり道 下り道
      どんどん歩こう にじの向こうまで
      みんなは元気 いつま・で・も
★3番  ニッコニッコニッコニッコ 明るい3の1
      みんなで行こうよ 行きたいところ
      1組やさしい 人だから
      絶対行ける このみんなで
      みんながたくさん うれし・い・な

 学級会や何かの機会にいろいろと歌えそうです。

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ただ単に運動するだけが体育ではありません。

学級通信 ファンタジック・スピリッツ 第122号 10月15日

    体 育 2 題

★ 「パワーがないぞ、子供たち!」と言わせないぞ!

 先週の10日、体育科教育に携わる者にとってはちょっとショックな記事が新聞に掲載されていました。「パワーがないぞ、子供たち!」という見だしで、「走・跳・投、10年前を下回る」と言う内容のものです。
 文部省調査によると、小・中・高校生の体力と運動能力は相変わらず低下傾向が続いており、深刻とのことです。たとえば、小学校5年生の走り幅跳びの記録は10年前に比べると25cmも低下しています。
 実際の調査データの分析のコメントはおおよそ次のようなものでした。

・体力低下の背景はテレビゲームの流行に代表される遊びや生活の変化があげられる
・柔軟性の落ち込みが目に付く。これは普通にスポーツをやっているだけでは身につかず柔軟体操などを入念に繰り返すしかない。

 当たり前のことですが、体力を育てるのにも「継続は力なり」という言葉があてはまるようです。
 さて、3年1組に置き換えてみます。体育の授業で、「子供たちにとってはきついかな?」と思われる部分をよく取りいれています。たとえば、外での体育は、最初に学校のまわり(600mくらい)を全力で走ります。鉄棒運動で、懸垂の静止15秒に挑戦させています。
 最初は、「エッ」という声が出たり、表情が曇ったりしていました。でも、何回もしているうちに体力的に慣れたり、上達してきたりして、そんなことはなくなってきました。
 理想的なのは、体育の時間だけではなく休み時間も子供たちが、どんどん走る運動や鉄棒に挑戦することでしょう。何せ「継続は力なり」なのですから。
 私も、声がけをして「パワーがないぞ、子供たち!」というように言わせないないようにしたいと思っています。

★ ルールの必要性を理解させる
 
 体育館での体育ではボール運動を始めました。内容はポートボールです。
 最初は、ポートボールのルールを教えずに、台に人が乗って行うパス運動をしました。やがて、それにディフェンスをする人が入ります。そして、慣れたところで「じゃあ、みんなでパスゲームをしよう」と決めました。この時点でもルールはなしです。自由です。
 実際にゲームです。ルールなしですから、ある程度の混乱はおきます。
 たとえば、ボールを奪い合って両方の子が離さないということがありました。
 さて、ゲーム後に子供たちに聞きました。

 「今のゲームで一番困ったことは何ですか?」
■ボールを持ってずっと走る人がいて、とれない。 
  →では、ボールを持って歩けるのは2歩までにしましょう。
■ボールを二人の人が持ってなかなか離しません。
  →その時にはジャンプボールにしましょう。
■タックルをされました。
  →そういう時には、タックルをされたチームのボールにしましょう。

 こんな風にして、ルールを作っていきました。自分たちが実際に困ったことですから、ルールの必要性を分かったようです。その後のゲームでは、ポートボールらしくなっていました。
 といっても、まだルール全部を教えたわけではありません。また、同じ方法でルールが増えていきそうです。

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子供たちの言葉に注目した書いた通信です。

学級通信 ファンタジック・スピリッツ 第95号 9月6日

   「やさしい言葉」集め

 児童会の9月の目標は、「正しい言葉づかいをしよう」です。3年1組では、「やさしい言葉集め」をしようと決めています。たとえば、次のようにです。

■「だいじょうぶ?」
 朝。今日も元気にRさんは登校してきました。校庭を横切っていたら、たまたまサッカーボールが当たってしまいました。あてた子はびっくりして、すぐに「ごめんなさい」。そして、一緒にいたSさん、MさんがRさんに「だいじょうぶ?」と声をかけていました。涙が出るくらい痛かったそうですが、友達にやさしい声をかけてもらって笑顔になったようです。

■「ありがとう」
 日本語で一番美しい言葉は、「ありがとう」だと思います。いつだったか、テレビ番組で「あなたの好きな言葉」という特集をしていました。その中で第1位が「ありがとう」でした。響きも好きですし、言う方も言われる方も喜ぶ言葉だからです。だから、一日に何回も子供たちに対して言っています。
 ところが子供たちは照れがあるのか、友達に親切にしてもらってもすぐには「ありがとう」が出てこない場合があるようです。
 この間の学級会の時に、座席をコの字型の会議形式にしていました。この隊形になると、お互いに向かい合うのですが、狭くなります。Y君がその狭いところを通ろうとしたらU君がスッとよってくれました。思わず「ありがとう」。
 何げない行動にさりげない言葉。ほのぼのとしています。

 このような形で実際にあったエピソードを紹介しながら、教室に掲示しています。9月に入ってから一日1~2個ぐらいのペースで出てきています。
 今までに集まったものを紹介すると、「ありがとうございます」「ぼくがするよ」「どういたしまして」「すばらしいなあ」「いっしょにあそぼうよ」といったものが出てきています。
 子供たちが実際に話している中から私が見つけた言葉もありますし、子供たち自身からの申告もあります。一種の「遊び感覚」で集めています。

 実は、これは私にとっても大切な「言葉集め」です。子供たちにとっての「やさしい言葉」というものは、教師が子供たちを勇気付ける言葉でもあるからです。
 子供たちに対して、教師が先のような言葉かけをすることによって、子供たちはやる気を持ったり、自信をつけたりすることでしょう。そう考えると「言葉」というのは、本当に重要なものです。

「がんばろうよ。君たちは昨日よりちょっと大人なんだから!」
 これは今の小学校に来てから、他の先生が子供たちに投げかけた言葉です。とても印象に残っています。
 子供たちは毎日毎日成長しています。何かトラブルがあったとしても、それを乗り越えて、一歩一歩大人へと近づいています。その辺を上手に言った言葉だなあと感じました。
 3年生の子供たちも日々成長しています。9月全体でこの「やさしい言葉」がいくつ集まるか楽しみです。

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 子どもたちの発想は本当に豊かです。教師の仕事の一つは、その発想を引き出す仕組みを学級の中に作ることです。

学級通信 ファンタジック・スピリッツ 第94号 9月5日

   「ていあんカード」からクラブ誕生

 「ていあんカード」を2学期になってから、教室においています。これには、「3の1でこんなことをしてみたい」「係へのきぼう」「こんなことでこまっている」といったことを書くものです。
 子どもたち個々の声を全体に反映させて、よりよい学級にするためのものです。書かれていたカードを見ると、なるほど・・・と思うような子どもたちの希望が出ています。

■休み時間に自由に工作をしたい。ぼくは工作が上手だから。
 →確かに工作は男の子にとっては、外遊びの次に価値のある活動です。
■毎日、お楽しみ会をしたい。
 →「毎日」という点が新鮮です。現実には無理だけど・・・。
■虫とりをしたい。
 →休み時間はけっこうしているみたいだけど、それだけじゃ満足しないのかな。
■ゲーム大会をしたい。クイズ大会をしたい。
 →これは、「ゲーム係」があるので、そちらに連絡すれば企画実行してくれるでしょう。

 こんな具合です。生活上の問題もあります。「わるぐちをやめてほしい」といったものです。こういうのは、直接私に訴えてくる子もいますから、そのつど対処しています。
 さて、これらの「ていあんカード」の中で一番多いのが、「学校でしてみたいこと」です。やはり、いろいろなおもしろいことを子どもたちはしたがっています。
 そこで、それらを一気に行おうということで、「3の1クラブ」を発足させることにしました。
 子どもたちの希望をもとにして誕生したクラブは次の通りです。

 ■工作クラブ(手作りペットボトルロケットを作る)
 ■研究クラブ(虫などを研究する)
 ■イラストクラブ(イラストをかく)
 ■おしばなクラブ(いろいろなおしばなを作る)
 ■アンケートクラブ(いろいろなアンケートをとる)
 ■4コママンガクラブ(4コママンガを作る)

 クラブ名を見るだけではなかなかおもしろそうです。「研究クラブ」などは、(こんなものを希望する子はいないだろう)と思っていたら、内容を見て合点がいきました。これらのクラブの掲示物で、教室はにぎやかになりそうです。
 さて、クラブ活動で問題になるのはその時間です。教科の授業時間を充てるわけにはいきません。休み時間は外で元気に遊びたいだろうし、放課後といってもそれぞれに都合があります。
 でも週に1回は活動したいです。そこで、「土曜日のゆとりの時間」か、金曜日の朝活動から朝の会にかけて」ということにしました。これなら全員一斉に参加できます。
 ただ、このような活動はあくまでも期間限定にする必要があります。活動にメリハリをつけるためです。そこで、「9月のみ」ということを私から提案しました。
 活動の1回目は明日です。私も楽しみにしています。

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