« あの日から5年… | Main | 学級通信2年生版 その2 »

2016.03.12

学級通信2年生版 その1

教師にとっては4月の入学式が「元旦」みたいなものです。1年生担任から持ちあ
がりの2年生。こんな出会いでした。

学級通信 ピーターパン 第1号  4月7日発行

    教師にとっての「元旦」

■昨年度に引き続き担任をすることになりました。まずはよろしくお願いします。
 (注:担任の自己紹介は学年通信に掲載済み)

■今年で教師稼業も8年目。2年生は2年前に前任校で一度経験をしています。
  前年度に受け持った子たちを引き続き、担任することを教師用語で、「持ちあがり」  と言います。前回の2年生担任の時も1年生からの「持ちあがり」でした。
  つまり、ここ4年間は「1年→2年→1年→2年」とずっと低学年を続けて担任して いることになります。

■学級通信名も「ガリバー」を卒業させました。1年間の子供たちの成長ぶりがすばらしく、もはや「たくさんの小人の中にいる大人」ではないと感じたからです。
  でも新しい通信の名前になじむには時間がかかりそうです。なにせ、昨日も「1年生、はやく並びなさい!」と言って、子供たちに「先生、1年生、どこにもいないよ・・・(子供たちは2年生になったという自覚が強いようです)」と言われたほどですから。

■前置きが長くなりました。
 1学期の始業式は、教師にとっても大きな意味を持っています。(もちろん、子供にとってもです。)
  新しい「出会い」がそこにあるからです。3年生や5年生のように新しいクラスになった場合は特にそうでしょう。2・4・6年生のように、学級が変わらない場合でも、「進級するんだ」といった意識からやはりふだんとは違った気持ちがあります。
  その意味では、昨日の始業式が教師にとっての「元旦」と言えます。
  気分が一新するわけです。

■さて、昨日の紹介式。新しく転入された8人の先生方が次々とあいさつをします。
 子供たちはいくぶんか緊張した様子でしたが、どこか落ち着きがありません。担任のことが気になるからでしょうか。
  続いて1学期始業式。担任発表の時間です。1年生がいないので、2年生からの発表です。
  教師自身は誰が担任になるか、もちろんわかるわけですから、興味は発表された瞬間の子供たちの表情です。「にこにこするだろうか。それとも残念そうな顔をするだろうか・・・」といったことを考えるわけです。
 「2年1組は、佐藤正寿先生です。」
 と校長先生が言った後、子供たちの前に立って、表情をみてみました。
  ところが、ところがです。それほど、にこにこすることもなし、残念がるでもなし、言ってみれば「正寿先生になるのは当たり前」といった感じでした。(喜んでいいのか、どうか・・・)

■それでも、私としては2度目の「出会い」と考えて、教室で「2年生でがんばりたいこと」を全員に発表させました。
 「算数の九九をおぼえることをがんばります。」
 「やさしい2年生になることをがんばります。」
 といった決意が子供たちから出てきました。私は一人一人が発表をするごとに、「そうだね。がんばろうね。」と声をかけて握手をしました。

■こんな感じの「元旦」でした。
 まずは、「ピーターパン」をよろしくお願いします。

-------

 「ちょっとした話」、まとめて時々発行します。この通信もその中の一つです。

学級通信 ピーターパン 第61号  6月20日

      このごろ情報

■「パチ、パチ、パチ」
 このごろ、とても気分がいいなあと思うのが音楽の時間です。
 子供同士の認め合いが十分にできる時間だからです。どんな場面かと言うと、一人ずつ歌う時です。と言っても一曲すべて歌うのではなく、一部です。たとえば「たなばたさま」だったら、「ささのはさらさら のきばにゆれる」といったようにです。
 この部分だけを途切れることなく、次々と歌うのです。さながら、「歌のリレー」みたいです。
 いつからか、その合間(ほんの1、2秒ですが)に、友達の歌声を賞賛する拍手が起きるようになりました。しかも、私がいいなあと思うのは、「拍手なし」になる子がいないということです。(もし、いるのであれば私は即刻このことを止めさせようと思っています。)
 これは、友だちのよさを見とめていることだから、できることなのでしょう。
 「パチ、パチ、パチ」という拍手が増えるたびに、子供同士の絆が深まっているなと感じています。

■バースデー
 この「人」クイズ。(先生から)

 1 今日が誕生日です
 2 四角です
 3 みんながそうじの時に、1番ふれあっています
 4 今年で119才です

 朝の会で、子供たちに出したものです。
 班で話し合わせたら、次のような反応でした。
「そうきん」「たいいくかん」「きんさん・ぎんさん」「まさとし先生」「学校」・・・119才というところがポイントだったのですが、私も年をとらされたものです。「きんさん・ぎんさん」は出てくると思いましたが、まさか私まで出てくると思いませんでした。

 むかしの学校のようすは、どうだっただろうね。

と聞きました。
「かいだんなどが、古い板だった」
「ふむと音がしてた」
「まわりの建物が高くなかった」
「戦争をしていた」
「学生ふくだった」
「黒っぽいごはんだった」
「おにぎりが最高のごちそうだった」
といった答えが出てきました。けっこうお家の人から、昔の様子を聞いていることがわかりました。

-----

出張があるといろいろなことがネタになります。

学級通信 なかよしⅡ 第57号  9月17日

   礼儀正さに驚く

 先週の火曜日、水曜日は出張でした。それに関わることを記します。
 先週の火曜日は貯金日なので、月曜日に貯金通帳の配布となります。
 ところが、帰りの会では、私の頭の中は翌日から出張の連絡ばかり。「先生がいない時に一人一人の力がためされるんだよ」「困った時には、お互いに教え合ってね」といったことを話しているうちに、貯金日のことはすっかり忘れてしまいました。

 貯金通帳が教室にあることに気付いたのが、子供たちが帰ってから15分後ぐらいです。すぐに、外で遊んでいる子を探したら、3人いました。さらに、上学年の兄姉等に頼んでどうにか残り12枚になりました。
 「これぐらいだったら、すぐに配布できるだろう」と思って仕事を進めていたものの、翌日の出張の発表資料製作等で時間がかかり、配布し始めたのが6時半でした。行く先々で事情を話し、割と好意的に接してもらいました。

 それよりも私が感心したのは、子供たちの態度です。夜に担任が家庭訪問をすることは珍しいので、たいていの子が家の人と一緒に出てきました。そして、多くの子が何も言わなくとも、「ありがとうございました」とお礼をするのです。
 とんだハプニングから、違う子供の一面を見せてもらった感じです。

 翌日の日記にも何人かの子が、私が家に来た事を書いていました。H君は、「先生は、せきにんかんがつよいんだなあ」と有難い感想を書いていました。

■出張にて

 火曜日、水曜日の出張は北上で行われました。
 5年間教職を経験した人が必ず受講する研修会です。私は昭和60年4月の採用ですが、同じ地区の小学校で同一校に6年間勤務している者は、同期採用では私のみでした。(確か十数名いたはずですが)

 さて、今回は「話題提供者」という役割がありました。「自分にとって、1年生担任がとても貴重な体験であったこと」を中心に、今の学級経営について話をしてきました。やはり、6年間で1年生から6年生までの6学年すべてを担任するという経験には、驚かれました。

 翌日、午前で出張が終わり、昼休みに学校に戻りました。
 裏の駐車場で5人の子がお出迎えをしてくれました。さっそく、「〇〇君がせんせいのいうことを聞かなかったんだよ」と、私のいない時のことを教えてくれました。
 職員室に入ってから、数分するとそうじの時間になりました。
 少々トラブルを起こしながらも、自分たちの力でそうじをしようとしている子供たちの姿を見て、「やっぱり子供と一緒にいるのは、いいなあ」と心から思いました。

-----

低学年では、事故にあわないような配慮をいろいろとしたつもりです。それでも・・・。

学級通信 ピーターパン 第101号 9月3日

   自己判断力をつける

 「ちょっとおおげさな題だな」と思われるかもしれません。
 しかし、自分の命にかかわる場面では、この自己判惰力はぜひ子供たちにつけたい力です。たとえば、遊び場所のことや遊びの種類でもそうです。誘拐などでも、同様でしょう。
 昨日、避難訓練がありました。あくまでも「訓練」ですから、避難する際の行動様式を身につけることが第一です。それと共に、やはり非常事態での判断力(そのような行動をすべきかという判断)もつけさせたいものです。
 さて、朝の会でのこと。子供たちには、その日に避難訓練があることは告げていません。いきなり、私は子どもたちに指示しました。

 これからあることを調べます。すぐに、口にハンカチをあて、廊下に2列に並びなさい。始め!

 予想20秒。ただし、完璧に並びおわるまでです。
 ところが、ところが・・・・何とかかった時間は2分。
 大きな原因はハンカチにあります。朝、運動着に着替えをする時に、私服にハンカチを入れたままにして、それをさがしていた子。ハンカチを持ってこなくて、友達に借りて手間がかかった子。
 ただ、並ぶだけだったら10秒もかからないでしょう。しかし火災を想定した避難訓練ですから、ハンカチで口をおさえることが必要です。

 このようなことのあとは、子供たちへの話も具体的にできます。

・火災の際には、1秒の時間も貴重であること
・いざという時のために、ハンカチは常にポケットに用意しておくこと
・火災の際には、窓をしめること
・移動の際の合言葉は、「お・は・し」
 お・・・・おさない  は・・・・走らない し・・・しゃべらない

といったことを話しました。
 実際、どんな場合に非常事態になるかわかりません。学校にいる時でも、休み時間だったら、担任がそばにいるわけではありません。それだけに、それぞれが自覚をもった行動が必要なのです。

 新聞やニュースで、小学校低学年の水の事故や誘拐のことを聞くたびに、実に悲しい思いをします。
 一人一人の行動に全部つきあえるわけではありませんから、私にできることと言えば、「自己判断力の育成」になるわけです。もちろん、この一回の避難訓練のみでそれができるわけではありません。日常生活の中で、根気強く指導していきたいと思います。

-----

言葉のトラブルは低学年にはつきものです。その対処も担任の大事な仕事です。

学級通信 ピーターパン 第125号 10月6日

   言葉のプレゼント

 めずらしい日記が出てきました。

 きょう、〇〇くんがわるぐちをいいました。1年生のときからいわれていました。〇〇くん、〇〇くん、〇〇くんがいっていました。バーカ、ドジ、エッチマン、くせっといいまいした。そしてないてかえりました。

 全て友達への抗議です。このようなトラブルは教室の中では、考えられませんが、帰り道などには、私自身の経験からもあり得ることだと思われます。
 さて問題はどう指導するかです。きっとそのトラブルのもとがあるはずです。まず、当事者の子たちにそれを聞きます。その様子によって、また指導の方向性は違います。
 聞いてみると今回は、この子が何もしないのに悪口を言われたようです。
 ここで、私がすぐに注意をしてしまってこの件を終わらせてもいいのです。しかし、このようなことが学級で表立って出ることは珍しいことなので、さらに発展して指導したいと考えました。さりとて1時間もとるようなことではありません。10分程度の指導です。

 みんなにも、友達に悪口を言われた経験があると思います。その時、どんな気持ちでしたか。いやだったでしょうね。
 反対に、友達にいろいろと励まされてうれしかったこともあるでしょう。言葉一つでいやな気持ちになったり、うれしくなったりするのです。
 (「ことばのプレゼント」と板書してから)どうせなら、友達が喜ぶことばをプレゼントしましょう。

 そして、子供たちが言われたことのある「いやだった言葉」と「うれしかった言葉」を考えさせました。

★いやだった言葉
 ばか、あほ、まぬけ、エッチ、おまえの母ちゃんでべそ、チンドンヤ、ドジ、ブス、なによ、ベー、ばかやろう、ぶっころすぞ、かば、げり、でめきん、カス、デブ、ガリガリ、しね、なかまにいれない、へんたい、いいかげんにせんか、大ばかやろう、ちび、からすのカーカーばっかじゃない、おたんこなす、まんねんボケ、ねしょうんべんたれ、大食い・・・・・・

★うれしかった言葉
 ありがとう(ほぼ全員が書いていました)、ごめんなさい、すごい、てんさい、ともだちになって、おしえてね、いっしょにあそぼう、おめでとう、いつまでも友だちでいようね、ごくろうさま、あたまがいいね、かしこいね、だいじょうぶ、サンキュー、うまい、がんばったね、かわいいね、しんせつだね、なかよくしようね、またあおうね、できたね、よかったね、ていねいだね・・・・

 「ことばのプレゼントは、ただです。何回やってもです。そして、友だちに喜ばれます。さっそくプレゼントしましょう。」と言って終えました。それにしても、子供たちの「うれしい言葉」、いいです。私も心がけたいです。
(誰が悪口を言ったかは聞かないでください。いったん、解決したことなので。このピーターパンが「叱るネタ」にならないようにお願いします。)

|

« あの日から5年… | Main | 学級通信2年生版 その2 »

Comments

The comments to this entry are closed.