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2016.03.20

3年生学級通信 その2

【HP移行に際してのリバイバル掲載です】

学期初日の様子。子供たち一人一人の様子を全員伝えたいと思いました。なお、ここに出てくる子供たちの名前は全て仮名です。

学級通信 ファンタジック・スピリッツ  第175号 1月22日

          3学期初日

■冬休み中、静かだった学校に元気な声が響きました。
 1月21日。第3学期の始業の日です。
 前日が大寒で、昨日も校庭には雪が積もっていました。雪の中を子供たちは、冬休みの宿題を手に登校です。
 この日は、私も学校の坂を登って行きました。
 途中であった香里さん、沙耶さんに「おやよう!」と声をかけました。「年賀状、届いた?」と二人からの返事。前方には、隆君と香さん。やはり、「おはよう!」と声をかけると、今度は「おはようございます!」という声。
 教室に入ると、真美さんが私より先に「おはようございます!」とあいさつをしてくれました。
 これだけでも、つくづく「子供のいる学校はいいものだ」と感じました。

■教室では、冬休みの作品についてさっそく話し合っています。綾香さん、明くんがとなりどうしで工作の話です。やはり、自分が力を入れたものだから、話したくなるのでしょう。
 絵あり、自由研究あり、感想文ありとがんばりました。

■提出物を一通り出させた後、子供たちに聞きました。
 「冬休みは短かったですか?長かったですか?」
 すると、ほとんどの子は「短かった!」という答えです。「おじいさんの家に行っていたから」と勇気君、敏明君。「雪かきをしていたから」と芳隆君。短いということは、充実していたのでしょうね。
 朝はすぐに掃除です。もう、普通通りの学校生活です。黒板ふきのほこりをしっかりととる早智子さん、ほうきをしっかりと後片付けする亜紀絵さん、きびきびと反省会の司会をする実君。みんないつも通りです。

■2時間目。全校一斉の始業式。翔太君、和博君、佑君の目が真剣でした。転校生の紹介で埼玉から来た子がいました。武君が、「あっ」とした表情で反応しました。自分が住んでいた県というのは、やはり反応するものです。
 休み時間といえども、昨日は雪ふりでなかなか外には出ず。でも、その中でも寛君、彰光君、雄幸君、成司君たちは元気に外へ。雪と遊んでいました。

■3・4時間目は発表会。
 自由研究は少なかったです。でも、雅裕君(こおりのかんさつ)、憲彦君(目のさっかく)、真紀さん(私の生まれた日)、望さん(おぞうにのふるさと)というように、工夫した内容が光りました。
 工作は大人気でした。私が初めて見るものがけっこう多かったです。たとえば、「プレートビーズ」の美緒さん、万理さん、「チャクラ」のひとみさんはその言葉も初耳でした。「トラのはり絵」の大祐君、「折り紙の鶴」の恵子さん、絵理佳さんは努力賞といった感じです。

■3学期も元気一杯な子供たち。謙一君、可南さんは欠席でしたが、みんなやる気まんまんです。どうぞ、3学期もよろしくお願いします。

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教室を「レストランにしよう」・・・子供たちから楽しいアイデア続出でした。

学級通信  ファンタジック・スピリッツ 第116号 10月6日

   「レストラン給食」実況中継

■ 先週の木曜日から「レストラン給食」を始めています。きっかけは、先々週の学級活動の時間に「楽しい給食」という学習で、いろいろなアイデアが出てきたからです。

■ そのアイデアをふまえて、先週の学級会で「レストラン給食をしよう」という議題で話し合いました。子供たちは、このような議題が大好きです。何たって、「休み時間」と「給食時間」は子供たちの大きな大きな楽しみなのですから。
  「食べる」「遊ぶ」は誰にとっても魅力的ですよね。

■ その学級会は、アイデア続出でした。
  ・希望する友達と食べる  ・お花をもってくる  ・かざりをつける
  ・自分でテーブルクロースを持ってくる。
  これらは、みんなの賛成ですることにしました。
  「うちから食べ物を持ってくる」「カラオケをする」といったアイデアも出ましたが、これらは否決されました。なかなか子供たちも良識があるものだと感心しました。

■ さて、子供たちが決めたものだけですぐに実行というわけには行きません。私のほうでも条件を提示しました。
 ・希望する友達と食べる時に、一人だけで食べる人が出ないようにする。
 ・ふだんより騒がしくなった場合や、後片付けが遅くなった場合には中止する。 
  あくまでも給食指導の中の一つですから、「レストラン給食」を実行することによって、トラブルが起きたのでは困ります。

■ さて、実行の日。
  さっそくお花を8人の子が持ってきてくれました。(ご協力、ありがとうございました。)しかもH君は一輪挿し持参です。
  飾り付けも休み時間に折り紙で輪を作って、壁にかけています。テーブルクロースは実際には持ってくることができませんが、ハンカチ等を代用して雰囲気作りに一役買っています。
  これで、もう準備OKです。
  あとは食べるだけです。

■ 「いただきます」の声。希望する友達と向かい合いながら食べる味はやはりふだんと違うようです。
  そして、花の存在はやはり大きいです。食もどんどん進むようです。しかも、大きなメリットは、ふだんより「静か」なのです。好きな友達と一緒なら、話に花が咲いて、にぎやかになりそうですが・・・。

■ 「どうして?」と聞くと、「心が安定するから」という答え。「なるほどねえ~」と思いました。(「じゃあ、ふだんは・・・」とは考えないようにしましょう!)
  子供たちのアイデアいっぱいの「レストラン給食」。当然ですが、大好評です。

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ート指導の大切さを自覚させるために行った実践です。

学級通信 ファンタジック・スピリッツ 第176号 1月23日

     ノートのありがたさ

 3学期に今まで以上に力を入れようと考えているのが、ノ―ト指導です。
 子供たちの「書く力」を伸ばすには、やはりノートが一番です。昨日は、算数の時間にノートの大切さを自覚させるために、次のような学習をしました。

 今、学習をしているのは、小数の学習です。
 「0.8-0.6」といった計算をしました。すぐに分かる問題です。だから、時間が10分ぐらい余ってしまいました。
 そこで、追加問題です。
「みんな、今までの計算は簡単でしたか?」
「ハーイ!」
 そして、私は「6326-3598」の筆算を板書しました。
 子供たちはこの問題も余裕のようです。
 (そんなの簡単だよ)という声が聞こえてきそうです。そこで、私は言いました。

「これをノートを使わないでしなさい。」
 子供たちは、「エッ!」「むずかしいよ!」といった表情で私を見ます。
「時間は2分です。はじめ。」
 簡単といった手前、子供たちは必死に考えます。ウーンと考えこんでしまう子、指をおる子、そろばんを習っている子は指先を動かしています。
 さっきの余裕の表情とは違い、けっこう深刻な顔です。
 2分がたちました。答えを出すことができた子は3分の1ほどでした。
 しかも、答えを聞いてみると合った子は、さらに半分。

「先生、やっぱりむずかしいよ。」
「じゃあ、今度はノートを使ってごらん。」
 今度は、さっきの困ったような表情とは全く変わって、ホッとした顔で問題に取り組んでいました。もちろん、時間もかかりません。
 子供たちに感想を聞きました。

■(ノ―トが)ないとふべんで、あると楽です。
■2年生の問題だから、かんたんだと思ったけど、すごく時間がかかってたいへんだった。
■ノートがないといきなりむずかしくなった。
■ノートがあると、どんな問題もとける。
■(ノ―トが)ないと計算しづらくて、答えを出すのがむずかしい。
■ノートがあると、暗算よりもはやくできてやりやすい。

 最後の感想では暗算で早くできた人の感想です。筆算ができる子にとっても、やはりノートの方がいいわけです。
 この筆算で、子供たちはノートのよさ、大切さを実感したようです。

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 どのような地域でも、見学に行くとふだんとは違った発見があります。2校目で勤めた
学校は、伝統のある街でした。そこを子供たちと歩くのは、本当に大好きでした。

学級通信 ファンタジック・スピリッツ 第199号 2月21日

   まちの昔のもの発見

★ 火曜日は社会科見学の日でした。
  これで社会科見学は七度目。「百聞は一見にしかず」のたとえ通り、やはり実際に見ることは価値があります。
   しかし、ふだん見ているものでも、「社会科見学」という視点で見ると別のものに見えてくるものです。
   今回の見学の対象は、「まちにある昔のもの」です。いくら時代が変わったといえども、昔からまちに残っているものは、けっこうあるものです。

★ 最初に子供たちが見つけたのは「蔵」です。
   といっても、本当に昔からある「蔵」もあれば、最近作った「蔵」もありますから、様々です。
   六日町から川原町への向かう途中で多くの「蔵」を見つけては、「ここにもあるよ」と次々と発見して大喜びでした。

★ 次に向かったのが、明治記念館です。  
  かなりの子が実際に中に入ったことがあるとのこと。しかし、それはあくまでも「入った」という経験だけです。
   昨日は入ってから、実際に明治記念館(元病院)で使われていたものをスケッチしました。
   一つは薬の箱です。もう一つは金庫です。
   どちらもおそらく病院時代に使われていたものです。およそ百年ぐらい前のものですから、子供たちも興味を持っていました。

★ 一通りスケッチした後に、子供たちから「上に行きたい!」という希望が出てきました。
  急な階段があって、しかも上にいくほど狭くなってきます。さらには、床がミシミシ言います。2階からは、まるで忍者屋敷のようです。
   そこが逆にスリルがあるのでしょう。男子は希望者が殺到です。
   女子は途中までのぼったものの、「こわい」と言って降りてくる子もいました。

★ 明治記念館のまわりは「昔のもの」の宝庫です。とんがり帽子の記念碑あり、多聞寺あり、忠魂碑あり、筆塚ありと見るべきものがたくさんです。
   中でも多聞寺の鐘は大人気。「つきたい人はどうぞ」といったら、長い行列ができました。
   希望通り、一人ずつ鳴らしました。中には何かをお願いする子も・・・・。一体何を願っていたのでしょうか。

★ 多聞寺から学校へ直行です。
   春や秋ならば、快適な学校への道でしょうが、冬場ということで、子供たちもかなりのエネルギーを消耗したようです。2番線の急な階段では、さすがに疲れ気味のようでした。
   予定していたもので見つけることができなかったのは、「かやぶきやね」の家です。向山公園に行けば、「旧後藤家」があるのですが、残念ながら昨日のコースにはありませんでした。
   でも、昔のものに興味を持った子供たちです。きっと、どこかで見つけることでしょう。

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お別れを「お別れ会」で終わらせるのは、さびしい。そんな考えから始まった「思い出ウィ―ク」です。

学級通信 ファンタジック・スピリッツ 第214号 3月12日

      「思い出ウィーク」に向けて

 3学期も残すところ、あと1週間を切ってしまいました。
 一日一日と3年生の終わりが近づいてきます。そこで、「3年生のまとめ」として、昨日の学級会の時間に次のように提案しました。

 3年生もあと1週間で終わってしまいます。
 そこで、1年間のまとめとして、今週の13日から「思い出ウィーク」と名付けて、思い出になるようなことをしましょう。
 実は決まっていることが二つあります。
 一つは「スペシャルタイムのそうじ」です。これは、児童会の取り組みで決まっていましたね。
 もう一つですが・・・実はY君が4月からM市の小学校に転校することになっています。そこで、「Y君の会」をしましょう。

 Y君の転校のことは初耳という人もいて、一瞬「エッ?」といった雰囲気が教室にただよいました。3月は別れの季節ということを改めて感じます。
 さて、事前に提案してもらったことをもとにして、次のような計画で「思い出ウィーク」を進めることになりました。

 13日 スペシャルそうじ(教室の壁の汚れ落し、といったふだんの掃除でできないことをします。)
 16日 感謝状作り(私が毎年行っていることで、子供たちが感謝したい人を一人選び、感謝状を手作りします。)
 17日 お楽しみ会
 18日 Y君の会

 子供たちが実際に話し合うのは、「お楽しみ会」と「Y君の会」の内容です。
 お楽しみ会は、恒例の「班の出し物」にすることが決まりました。「授業時間を使って準備することはできません。休み時間になります。」と子供たちに念を押したら、それでも構わないということで、これはOKです。
 そのような意欲のある時には、子供たちに任せておいて大丈夫です。さっそく、学級会終了後の休み時間から、計画を立てて準備をはじめていました。
 「Y君の会」では、次のようなものが出てきました。

  ・Y君へのスピーチ  ・最後の一言  ・ハンカチおとし  ・げき
  ・Y君の好きな事をする(サッカー) ・フルーツバスケット  ・なぞなぞ
  ・ゲーム  ・キックベースボール

 私の考えでは、「ゲームやなぞなぞは、お別れ会ではする必要はないのでは・・・」と思っていますが、学級会なので私の考えをストレートに言うわけにもいきません。
 でも、子供たちは、きちんと「Y君へのスピーチとY君の好きなこと(サッカー)」というように、別れの会にふさわしいものを選びました。
 あとは、思い出に残るウィークにすることを願うのみです。

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