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2016.07.21

学級イベントで学級を育てる


 学級イベントは子どもにとって魅力的な活動である。
お楽しみ会やスポーツ集会で熱中する。いつの間にか、子ども同士がイベントで助け合い、仲良しになる。学級全体も仲の良い集団になっていく。そういう経験を何度もした。
 全国では夏休みに入った学校が多いようであるが、岩手は夏休みが短く、スタートも今週末か来週はじめというところ。つまり今週が学期末ということになる。
 本校は明日が終業式。今日は「まとめの会」のイベントを行う学級もあり、盛り上がっている声が職員室まで聞こえてきた。学級イベントは子どもを育てる…初任校時代から考えていたことである。
 それについての原稿。

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 「授業の成立や学級経営で精一杯で、学級イベントなんてとても手が及ばない。」と考えているのなら、それは間違いである。学級イベントで子どもを育てて、よりよい学級経営の一部にするのである。

 さて、学級イベントの対象は広い。鬼ごっこ、けん玉といった遊び的な活動もあれば、百人一首、料理、スポーツといった学習的な活動もある。
ゲームやクイズといった活動や「節分」「まとめの会」といった学級内イベントもある。
 学級イベントを学級経営を充実させる1つの活動として取り組むのなら、まずは教師自身が興味があるものや得意なものからスタートするとよい。
教師自身がその活動自体を楽しむことが、学級イベントを成功させる要素の一つになる。

 学級での諸問題を逆手にとって、学級イベント化するという方法もある。
 以前、3年生を担任した時に、「給食時間、うるさかったり、下品な話をしたりする人がいる」という話題が出た。
そこで、私から「レストラン給食をしよう」という提案をした。教室を「レストラン」のような雰囲気にして給食を食べようとするものだ。アイデアは子どもから募った。
 今まで自分が行ったレストランのイメージから、「テーブルに花をかざる」「テーブルクロースをしく」「BGMを流す」「かべの模様(掲示)を変える」「好きな人と一緒に食べる」といったアイデアが出てきた。
 実際のレストラン給食の日。教室の雰囲気はがらりと変わった。机にはお花。壁には「3の1レストランにようこそ」という看板に、輪飾り。テーブルクロースを持ってくるのができなかった班はナプキンで代用した。BGMは子供たちに人気のアニメソング。ただし、音は小さめである。
 「ふだんより楽しい」「落ち着いて食べられる」と子供たちも感想を述べていた。
決して大がかりではない。毎日の給食をちょっと違った形にするイベントであったが、子どもたちにとってとても楽しい時間になった。
 給食時のマナーがアップしたことは言うまでもない。こんな形のイベントもおもしろい。

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