「お茶を出す」こと
時々参考にするこちらのサイトに「保護者のクレームに上手に対応するための具体的なテクニックとは」というテーマの文章が掲載されていた。小野田正利先生のものである。
その中で思い出したのが「お茶を出す」話。
文章には次のように書かれている。
苦情を言いに来た保護者を、ちゃんと人間として扱っているかの指標は「お茶を出す」ことにある。後になって「あの学校は茶すら出さなかった」と言われることがある。
お茶を飲まないかもしれません。でも出す。しばらくすると茶わんにスーと相手の手が伸びる。それを見て「あっ、少し落ち着いてきたかな?」と、自分が感じることの大切さがある。
ある私立学校では保護者が来校したら、すぐには話を始めずに、まずは応接室に通す。うどんを一杯持っていき「担当の者が後で参りますので、まずはお召し上がりください」と言って差し出す。食べて相手に落ち着いてもらう必要があるということだ。
小野田先生のご講演は4年前に仙台市でお聞きした。その時に、お茶を出す話もうどんを出す話も出てきた。
会場に笑いが響いたことを覚えている。
「お茶を出す」という行為自体の後ろに、来客者に対して大切に対応するという心が表れていると思う。対応について考えさせる文章である。
The comments to this entry are closed.
Comments