【HP移行原稿】明日の学級活動2
「ハッピーカード」のすすめ
友達のよさを認め、そのよさを本人に伝え、よさを広めていこうという実践。
準備するもの。B5版の紙を4分の1に切ったカードを学級人数の10倍程度用意をしておく。例は3年生での実践。
1 今日は友達のいいところについて勉強します。同じクラスの友達のいいところや「ありがとう」と言うような行いを発表しましょう。
・数人挙手。指名。
・「〇〇くんが一緒に遊ぼうといつも誘ってくれるのでいいと思いました。」
2 一緒に遊ぼうと言う〇〇君もすばらしいし、〇〇君のいいところに気付いた△△君もすばらしいね。
・なるほどといった感じで次々と発表が続く。
・「〇〇さんがいつもやさしく本を貸してくれます。」
・「〇〇くんが音読の時に、大きな声でしてくれます。」
3 いいですね。友達のよいところは、今のように自然に見つかるのではなく、「みつけるもの」です。
これからカードを〇枚ずつ配ります。このカードを友達のよいところをたくさん見つけてください。最初はとなりの人、次は同じ班の人です。
自由に書かせると、数のアンバランスが生じる。まずは隣、そして班が基本と考える。
だいたい書き終わったところで、班の中で発表させる。
4 お互いに書いた相手にカードをプレゼントしましょう。カードをもらってどう思いましたか。
・うれしかった
・私も「ありがとう」といいたい気分になった
・これからも(いいことを)続けていこうと思った
5 みな嬉しかったようですね。幸せにすることから、私はこのカードを「ハッピーカード」と言っています。これからも続けたいですか。(みんな、はいと答える)
6 ではカードを教室において置きます。休み時間等に友達のいいところがあったら、カードに書いて、模造紙に貼ってください。期間はとりあえず1週間とします。
6については授業時間で可能であれば、その時に行っても構わない。
書いたことについて何かの機会に発表すると、子供たちは意欲的にハッピーカードを続ける。
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★期間限定・特別係
係活動をその学期内、ずっと行うものと考えていませんか。
もっと弾力的に考えていいと思います。一時係活動を中止して別のプロジェクトを行ったり、学期途中で係を変えたり、はたまた希望者だけが係活動を行ったり・・・というようにです。
目的は子どもたちに自主性を身につけることです。その力をつけるのであれば方法は多様であっていいわけです。
この実践は教育実習生が学級に来ることになって、日常の係活動を一時休止して、取り組んだものである。
その様子を学級通信で紹介をする。
学級通信 カルチェ・ラタン 第32号 5月26日より
教育実習生を迎えるにあたって、私は一つ考えました。「この機会に子供たちに何かしらの力をつけたい」と。
そこで、H先生(実習生)の教育実習生の期間に、ふだんの係活動とは別に、「特別係活動」を企画しました。
話し合いをしたのは、先週の火曜日です。そして、子供たちの希望から次のような特別の係が生まれました。
■教え係・・・H先生に学校のことは何でも教える。
■集会係・・・歓迎の会、お別れ会等の企画・運営をする。
■遊び係・・・H先生を交えてみんなで遊ぶ。
■新聞係・・・H先生のことを記事にして新聞を作る。
■写真係・・・そのものズバリ、写真をとる。
写真係では、最初に「みんなから少しずつ集金する」という案も出ましたが、私の負担としました(インスタントカメラ)。子供たちにカメラ・・・というのはなじまないと考えられる方もおられるかもしれません。しかし、低学年の生活科では積極的に活用している学校もあります。(注:佐藤、23年前の話です。今とは隔世の感があります。)
さて、昨日、これらの係活動が実質的にスタートです。まずは、改めてH先生を歓迎する
会が持たれました。
ようこそ5年1組へいらっしゃいました。
みんな、先生がくるのを楽しみにしていました。
私たちのクラスは、明るく楽しい元気なクラスです。
1ヶ月間、いっしょに勉強したり、遊んだりして、いい思い出をつくりたいです。
このようなSさんの歓迎の言葉から始まりました。(中略)
動き出したのは集会係だけではありません。
写真係はさっそく歓迎会の様子をパチリと写真にとりました。
教え係も、給食の時のこと、そうじ区域のこと、学校の案内と大忙しです。新聞係は、すでに記事を書き始めましたし、遊び係も遊びの計画を立てています。
子供たちの特別係、楽しみです。
★期間限定特別係のよさ
1 短期間の活動なので集中してできる(マンネリはあり得ない)
2 テーマや目的が同じなので、他の係とタイアップした活動ができる(この場合、新聞係が他の係によく取材をしていた)
3 何かしらの特別な活動の時に設定をするので、その活動への取り組みがいっそう意義あるものになる。(たとえば、学習発表会)
例として教育実習を出したが、特別係はいろいろな場面で活用できる。「学習発表会」「6年生を送る会」といった大きな行事での特別係、学級内での集会活動でもできる。この場合には、「実行委員会」「プロジェクトチー
ム」といった名称になるかもしれない。
ただ、この係には前提がある。それは学級内の生活を維持させるための最低限の仕組みができていることである。それらは特別係の場合にでも行うものである。
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