【HP移行原稿】研究通信2
研究通信 第15号 H10/10/26
今後の研究について
先週の金曜日に研究推進委員会を開きました。
その時に今後の研究活動のあり方について、次のような方向にまとまりました。お知らせいたします。
1 研究の方向性について
① 常に研究主題・研究仮説に基づいた授業研究を行う。
② 今までの研究成果を十分に活用する。そのために「学習の手引き」「学習の ヒント集」を研究会では用意しておく。
★①について
授業研究会でともすれば忘れがちになるのは「研究主題」と「仮説」です。たとえば、「研究主題」は「学ぶ喜びを大切にしながら・・・」から始まっています。
それが、単元の学習の中でどの点に位置づけられているのか明確にすることが大切です。
また、「仮説」では今年度は「見通す力」「一人学びの力」がメインです。2学期になり「練り上げ」も視野に入れてきましたが、それは先の「見通す力」「一人学びの力」がそだっていることが前提です。
このような原点に常に立ち返るようにしたいと考えています。
★②について
①とかかわって、原点となるものが今までの研究資料です。研究会の時に、「研究の手引き」に立ち返る。あるいは、事前研の時に、新たな着想を「ヒント集」から得る。それが、「今までの研究成果の活用」だと考えます。そのためにも研究会では常に準備をしてくださるようお願いします。
(注:「研究の手引き」「ヒント集」とも研究部発行の冊子です。)
2 新たな研究活動について
① 「平成10年度 研究のまとめ」の冊子を発行する
② 「年間指導計画」を作成する。
③ 3学期に一人研究授業を行う。(実質11年度の研究のスタート)
★①について
来年度につなげるためにも成果と課題を明確にしたものを作りたいと考えています。
執筆は冬休み中、3学期中の発行です。
★②について
「研究にそった内容」「役に立つ」点に配慮して作成します。これは年度内発行です。
★③について
3学期が次年度のスタートと位置付けます。授業者は研究部からと考えています。
3 その他
① 公開予定日は10月上旬として申請する。
② 学力テストに向けて基礎・基本の徹底を
③ 残りの期間、各学年相応の力をつけて次年度に送り込むようにお願いします。それを前提として次年度の研究が始まります。
★この研究通信の一言コメント
研究推進委員会で決まったことを報告したものです。研究推進のために焦点をもう一度
定めようと提案したものです。このような修正軌道も必要と感じました。
------
研究通信 第19号 H10/11/6
「視点」を学ぶ
他校の研究の紹介も5校目となりました。
それぞれの学校に特色があり、よさがあります。それを本校の研究に生かすという立場からの紹介です。
今回はH小学校です。紀要はすでに回覧した通りですが、学ぶ点の多いものとなっています。
1 読みの視点の確かさ
まず学ぶ点は、読みの視点の方法を体系化していることです。たとえば、「教材文から」「重要語句から」「文末表現や強調の表現から」というようにです。
本校でも今までの研究授業では、似たように読みの視点を確認しています。
しかし、改めてこのように体系化はしていません。このような基準があれば、指導者側での指導意図がより明確になってきます。それは子どもたちが、はっきりと見通すことにもつながります。
そして参考になるのは、それらの読みの視点を「学習する学年」と「定着、活用する学年」に区分けをしていることです。
「学習即定着」ではないことは、誰しも実感しています。それは積み重ねが必要なことを物語っています。その部分も学年ごとに体系化することにより、「読みの視点・〇学年でおさえるべきこと」が明確化してくると思われます。
2 学び合いの視点
学び合いについてもある程度の視点がかかれています。
「正しい読みに修正する」「学び方の違いに目を向けさせる」「違う視点で考えさせる」といったようにです。
本校でも具体的な方法として、「発問」「動作化」「絵による確かめ」等で行っています。ただ、先のような視点があると、「何を練り上げるか」が明確になると感じました。
3 年間指導計画と指導案のセット化を
H小の説明文の年間指導計画は、本校の指導案の「4 指導計画」の様式に似ていました。つまり、年間指導計画がそのまま指導案の指導計画に活用できるのではないかと思いました。
この部分も「役に立つ」年間指導計画を作成しようとしている本校にとって参考になります。
★この研究通信の一言コメント
2学期は公開参観号が多かったです。この号は資料を取り寄せた小学校の研究紀要か
ら学んだことを記しています。本校の研究に生かせる点を明確にしようとしています。
The comments to this entry are closed.
Comments