【HP移行原稿】明日の学級活動1
レストラン給食をしよう(第3学年対象・全学年可)
給食時間を今より楽しくする、いい雰囲気で食べたいと子供たちが考える授業です。
■主な流れ
★発問1 ふだんの給食時間で楽しいことは何ですか。
・友だちとおしゃべりをする ・おいしい給食を食べること ・いろいろと情報交換すること ・笑うこと
★発問2 では、給食時間に困ることやいやなことは何ですか。
・とてもうるさい時がある ・食べる時間が短い ・下品なことを言う人がいる ・立ち歩く人がいる
★発問3 どうして、そのようになってしまうのでしょう。
・話が盛り上がってしまって、つい大声になってしまう ・おしゃべりに夢中になって食べるのが遅くなってしまう ・準備や片付けの時についふざけてしまう
★発問4 楽しい給食時間にするためには、どうしたらいいでしょうか。
・「準備の時」「食べている時」と今までの約束事を確認する。
★発問5 もっと楽しくするために、先生にアイデアがあります。この教室を給食時間にレストランにしてしまうのです。どんなアイデアが考えられますか。
・テーブルに花をかざる ・テーブルクロースをしく ・BGMを流す ・かべの模様を変える ・好きな人と一緒に食べる
★発問6 では、それぞれ係を決めてやってみましょう。係が決まったら、お世話することを話し合います。
・子供たちから出た提案に基づいて、係を決める。全員が希望している一つの係に入る。
係が決まったら、名前を決めてお世話することを話し合う。
★発問7 係で決まったことを発表しましょう。
・食べ方係・・・・班の中だったら席は自由にしていいです。
・かべ係・・・・・・休み時間、折り紙で壁に模様をはります。
・テーブル係・・・各班でそれぞれクロースと花を持ってきてください。花瓶はコーヒーのビンなどを使ってください。
・音楽係・・・・・・希望のBGMをかけます。リクエストがあったら言ってください。
★楽しいレストラン給食になりそうですね。実行の日は〇月〇日としましょう。
実際のレストラン給食の日。教室の雰囲気はがらりと変わった。机にはお花。壁には「3の1レストランにようこそ」という看板に、輪飾り。テーブルクロースを持ってくるのができなかった班はナプキンで代用した。BGMは子供たちに人気のアニメソング。ただし、音は小さめである。
「ふだんより楽しい」「落ち着いて食べられる」と子供たちも感想を述べていた。
最初は1日だけのお楽しみということだったが、子供たちの希望により1週間することとなった。なお、ずっと継続するのはマンネリ化につながるので、回数は限定した方がよい。
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★学級内クラブを楽しもう
「学級の文化を創る」方法の一つとして、学級内クラブを作る方法がある。
クラブのない3年生以下でも、その活動を十分に楽しむことができる。
といっても、ただ「クラブをしましょう」といっても、子供たちの反応は乏しいであろう。
そこで、私は次のような方法で行った。(3年生)
1 したい活動を発信させる仕組みを作る
まずは、子供たちから「〇〇をしたい」という情報を発信させる仕組みを作ることである。
たとえば、「★提案ポスト」「★書き込み黒板」といったものである。
このようなものを設けた場合、最初は提案が多いであろうが、そのうちマンネリになって提案もほとんど入らなくなる場合がある。そのような時には、「学級でしたいことをどうぞ。ない人は書かなくても構いません」といった形で、朝の会で書いてもらってもよい。
いずれ大切なのは、「子供たちからの発信する」仕組みを作ることである。
提案ポストを設けると次のような希望が出てきた。
■休み時間に自由に工作をしたい。ぼくは工作が上手だから。
■毎日、お楽しみ会をしたい。
■虫とりをしたい。
■ゲーム大会をしたい。クイズ大会をしたい・・・・等。
2 クラブを作る
子供たちからのアイデアがそのままクラブになるわけではない。
出てきた中で、「係でした方がよいもの」「学級みんなでした方がいいもの」は別にした。
それ以外の中でクラブとしてできそうなものを決めた。
■工作クラブ(手作りペットボトルロケットを作る)
■研究クラブ(虫などを研究する)
■イラストクラブ(イラストをかく)
■おしばなクラブ(いろいろなおしばなを作る)
■アンケートクラブ(いろいろなアンケートをとる)
■4コママンガクラブ(4コママンガを作る)
さて、クラブ活動で問題になるのはその時間である。教科の授業時間を充てるわけにはいかない。休み時間は外で元気に遊びたいだろうし、放課後といってもそれぞれに都合がある。
でも週に1回は活動したいと、楽しみにしていた子供たちに期待を裏切ることにもなる。
そこで、朝活動で行ったり、ゆとりの時間を利用したこともあった。雨の日にはその昼休みを利用した。
ただ、このような活動はあくまでも期間限定にする必要がある。活動にメリハリをつけるるためである。多くの場合、1ヶ月のみの活動にしていた。
3 学級内クラブ活動、その後
その後のクラブの活動の様子(1時間行った時)を記す。(当時の学級通信より)
■工作クラブ
クラブをすることが決まった次の日に、ペットボトルロケットが教室に現れました。聞くとT君が家からもってきたとのこと。さっそくそれを真似てロケットを作り始めました。ペットボトルを切って、テープでつなげてと、けっこう大変な作業ですが、「みんなで作る」を合言葉にしてがんばっていました。まだ未完成ですが、完成したら見事なものでしょう。
■研究クラブ
当初は虫の研究をするはずだったのですが、今回はリサイクルに関しての研究をしていました。図書館の本を参考に、模造紙にプラスチックのリサイクルについてまとめていました。
それも一枚では物足りず、2枚目にいきました。今学校で、紙とビニールを分別収集しています。アルミ缶の回収もしています。そのようなことも、関係あったのかもしれません。
■イラストクラブ
イラストですから、私などはてっきり今はやりのアニメを書くのかな?と思っていました。たとえば「ポケモン」です。ところが、実際はなかなか風流な絵を製作していました。その題も「十五夜」です。絵の具で画用紙2枚に書いた風景をさっそく掲示しました。1時間で書いたものとは、思われないような傑作ができあがりました。
■おしばなクラブ
どのようにして押し花を作るのか興味を持って見ていました。そうしたら、Mさんがまず和紙を用意しました。なるほど、押し花には和風のものが合います。休み時間に、3学年の花壇からとってきたコスモス、マリーゴールドの花を、和紙にセロハンテープで貼り付けていました。見ていたら、なかなかすてきなデザインになっていました。
■アンケートクラブ
学級のみんなにアンケートをとって、それを新聞にまとめるものです。アンケートをとる時間は、他の子たちもクラブをしている時間です。だから、まさに突撃インタビューという感じです。「好きなアイドル歌手はだれですか」「もしも100万円あったらどうしますか」となかなかいいアンケートです。集計し、新聞にまとめてさっそく掲示していました。
■4コママンガクラブ
4コママンガというのは、けっこう3年生には難しいと思います。4つのコマの中だけでお話を完結しなければいけないからです。ところが、6人とも、黙々と作品作りに取り組んでいました。本当のマンガ作家並でした。「ゆうれい」「だめなたんてい」「男子、女子のせいべつ」といったタイトルがありました。掲示して、他の人の注目を集めていました。
このクラブは好評で、1ヶ月だけではなく2ヶ月間行った。さらに、翌3学期も企画実行をした。教師にとっても楽しいひとときであった。
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