学校を愛する皆さんに感謝(H20)
平成20年当時の勤務校についての原稿です。
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勤務校の地域の皆さんは学校に対して大変協力的であり、感謝することもしばしばである。先月もそのことを強く感じた出来事があった。
地域の老人クラブ、子どもたちの祖父母が子どもたちと一緒に草取りをする「勤労奉仕作業」という行事が、本校にはある。地域のお年寄りの皆さんが「おらが町の学校のために」と、花壇等の学校周辺の草取り作業を行う。暑い日に二時間あまりの作業。決して楽ではない。
「皆さん大丈夫かな・・・。無理されなければいいが・・・」と思っていた。
ところが実際に作業が始まると全くの杞憂だった。
・作業の一時間も前に学校に来て、「私は時間があるから」と言って、早めに草取りを始めたおばあさん。
・子どもたちと会話をしながら、「毎日陸上練習をがんばっているなんてすごいね」とに励ましの言葉をかけていたおばあさん。
・にこにこしながら、遠くの場所に何度も一輪車で草を捨てに行くおじいさん。
・退院して体調も十分ではないのに、「作業はできなくても、励ますことはできる」と学校に来てくださった老人クラブの会長さん。
本当にお一人お一人が「学校のためなら」と一生懸命に草取りをしてくださった。しかも、草取りの手際も抜群である。担当の先生が、「『草取りオリンピック』の金メダルです!」と話したほどである。
終了後は、校舎内のホールで子どもたちがお菓子とお茶を振る舞う。さらに、担任の先生のアイデアで、急遽リコーダー演奏と歌を行った。お年寄りの皆さんも熱心に聴いてくださった。特に「ふるさと」の演奏の時には「兎追いし・・・」と思わず口ずさむ方もいた。
その姿を見て、「皆さん、本当に学校と子どもたちを愛しているんだなあ。本当にいい地域だ。」とつくづく思った。このような地域の中で育つ子どもたちは幸せである。
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