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2017.08.03

初めての講演を思い出した

社会科教育についての講演を今まで数多く拝聴した。
一番多かったのは有田和正先生のご講演であろう。おそらく40回以上は学んでいる。
1回目が教師になって2年目の講演だった。その時の講演を思い出すような内容がこちらのブログに書かれていた。
以下引用。

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  今日の授業のねらいを達成するためには、Aくんのやる気を刺激してみようとか、B子ちゃんにわからせたらこの授業は成功だなどと、特定の一人を選んで、その子の意欲を引き出し、理解を深めるよう授業を行うのです。
  教材を発掘するときにも、ある特定の子どもを思い浮かべて「あの子を熱中させるのに、このネタは適切だろうか」などと考える。
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  もっとも大きな成果が望めるのは、やはり意欲が薄い、ノリが悪いといった子どもをターゲットにして「この子の心をつかむにはどうしたらいいだろう」と、工夫する場合のようです。
 それは失敗するリスクも大きいのですが、うまくいったときの全体への波及効果は最大となり、教師の技量向上にも通じていくからです。
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 あの時の講演もそうだった。学級の中に学習になかなか興味を示さない子がいる。「お店の工夫」の学習で,何とかその子に興味をもたせたい…そのために考えたのが,「試食」の宿題だった。
 お店で「試食」をするのなら,子どもたちは喜ぶ。その子ももちろん喜んで取り組んだ。そして,その試食を窓口に,「どうしてお店では,ただで食べさせてくれるのだろう」「他にお店での販売の工夫は何か」というように追究し始めたのだった…そのような内容だったと思う。
 そのユニークな取り組みに「このような学習方法もあるんだ!」と新鮮な驚きを感じたものだった。

 数えてみたらあの講演から31年が過ぎた。今考えると先の方法はユニバーサルデザインの考えに通じることに気付いた。改めてその先見性に驚くばかりである。そして,若い時に有田先生のお話を何度も聞くことができた幸せを感じるのである。

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