やはり「子どもは風の子」(H21)
平成21年の原稿です。
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暖冬と言われた今年でも本校の子どもたちは雪があることの幸せを満喫した。学校の裏に牧場があり、そこが臨時の「ミニスキー場」になる。むろんリフトなどないから、自力で登って滑り降りる。1年生の子どもたちもだいぶ上達し、本番のスキー教室ではかなり上手に滑ることができた。
こんな調子であるから、休み時間も子どもたちは元気に雪遊びをする・・・と思っていたら、これが違っていた。
というのも、冬休みに校庭が簡単に入れないくらいの雪で埋まるのである。一番多い時には、鉄棒まであと10cmというところまで迫っていた。雪が深すぎて子どもたちは遊びにくいのである。
そこで、「何とか冬でも元気に活動させたい」と保健の担当者が考えた。出てきた企画は、保健委員会主催の「雪像作り」であった。
5人ぐらいのチームを作り、雪像コンテストをするのだ。製作は休み時間のみである。果たしてどうなるか・・・と思ったら、これが大ヒットだった。
休み時間、子どもたちは勢いよく校庭に出る。雪を踏み固めたり、スコップで運んだりする。けっこうな重労働だ。滑り台を作っているチームは作業の途中で楽しそうに遊んでいる。それも結構。
わずか20分ぐらいの製作活動でも汗だくになる。子どもたちは、かまくら、巨大ケーキ、お城、かまくら等の製作に一生懸命に取り組んだ。発表会は大変盛り上がった。
むろん「冬でも外で活動する」というねらいも達成できた。
今回の取り組みで感じたのは、やはり「子どもは風の子」だということだ。子どもたちが外で活動する工夫を仕掛けることの大切さを感じた。
今年の大成功で来年もこの活動は続くであろう。今度の冬が楽しみである。
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