どのような考えや方法で掃除の指導をしたらいいのか?
Q:掃除の時間にふざける子どもがいて、なかなかはかどりません。
注意してもその場限り。他学級はまじめにしているのに・・・と思ってしまいます。
A:掃除の一番の目的は校舎内外をきれいにすることです。
まず教えるべきは、きれいにするための具体的な方法です。基本的には次のようなものです。
・その場所にあった掃除の手順と役割分担
・掃除用具の使い方と管理の仕方
・掃除の始まり(分担確認)と終わり方(自己評価)
これらについて、指導の時間をとり教師が見本を示して、しっかりと教えることが大事です。
たとえば、雑巾一つとっても絞り方・拭き方・後始末というように具体的に教えます。
そうする理由も加えると子どもたちの理解度も増すでしょう。
自分の役割があり取り組む方法がはっきりとしていれば、子どもたちは真剣に掃除に取り組むものです。
新学年の始めに重点的に指導することがポイントですが、「うまく行っていない」という時にはその都度改めて掃除の仕方を教えたり、役割分担の確認をしたりすることが必要です。
また、掃除はきれいにするだけではなく子どもたちの自治活動の一つとしてとらえることも大切です。
毎日15分の掃除時間なら年間50時間以上の授業時間に匹敵します。
班ごとに週の目標を決める。取り組みを反省し、改善のためにはどのようにしたらいいか話し合う。
これらの活動を継続することによって、「仕方なく掃除をする」という考えから「自分たちの手で学校をきれいに」という意識に変わっていきます。
もちろん、教師も一緒に掃除をします。
先のような取り組みを行うと、さぼる子よりも一生懸命に取り組んでいる子が見えてきます。
そういう子に適切な評価をするいい機会にもなるのです。
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