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2017.10.29

「学級目標」が形式的なものにならないためには?

Q:毎年学級目標を立てますが、いつの間にか子どもたちも意識しなくなってしまいます。どのような工夫をしたらいいでしょうか。

A:「10年たっても子どもたちが覚えている学級目標を!」というのが私の学級目標についての考えでした。そのためには学級目標の作り方にこだわりました。ポイントは「子どもたちの願いを表現している」「キャッチコピー化」するということです。学級活動の時間に次のような手順で作りました。

1 「どんな学級にしたい?」と問い、願いが表れる言葉、目標に使いたい言葉をたくさん発表させる。(「協力」「進め」「スマイル」「38(人数)」等)
2 みんなが気に入った言葉を2~3個選ぶ。
3 それらを組み合わせてキャッチコピー風の学級目標にする。(例「進め!どこまでも」「スマイル38号」「友情いっぱい・元気いっぱい・5の1」)

ここで大事なのは、子どもたちに使いたい言葉の理由を発表させることです。「学級全員が仲良く協力して笑える学級にしたいから『スマイル』がいいと思います」というような発言が出てくればしめたものです。作成過程で「学級目標は自分たちの願いが込められている」ということを実感できます。

また、キャッチコピー風にすることは「覚えやすい」だけではなく、「活用しやすい」というメリットもあります。たとえば、「スマイル38号の旗や歌を作ろう」(学級旗・学級歌作り)、「今度の遠足でみんなが『スマイル38号』にするにはどうしたらいい?」(遠足の事前指導)というように、様々な学級の活動で常に使っていきます。いわば学級目標を活動の起点となるように位置付けるのです。そうすれば、10年後も子どもたちが覚えていることでしょう。

なお、学級目標の設定は「学期ごと」でも、「目標を達成したから新たに」でもいいです。「年度始めに1回」と固定化して考える必要はありません。

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