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2017.10.08

叱る時、注意する時のこつは?

Q:不適切な行動をする子に「時には厳しい指導も必要」と考えて、叱ったり注意したりするのですが効果がありません。どのようにしたらいいでしょうか。

A:何のために厳しく叱ったり、注意したりするのでしょうか。また、どういう時にそのようにしていますか。これらに教師自身が明確に答えることができなければ、感情的に叱ったり、注意する基準が曖昧だったりして、子どもたちへの指導も効果はあがりません。

 叱る時の目的は「子どもたちの行動改善」です。ですから、ポイントは「厳しいか否か」というよりは、「不適切な行動を理解し、適切な行動を判断できるようになる」ようにすることです。たとえば、休み時間後も遊んで授業に遅れたという時には、「遅れることがどうしてよくないのか」「じゃあ、どうすればいいのか」を子どもたちに考えさせることです。頭ごなしに、「授業が始まって何分経ったと思っているんだ!」と叱っても、その理由が理解できず、さらに行動改善への見通しもなければ、同じことの繰り返しになることでしょう。

 叱る時の基本として、私はいくつか心がけていることがあります。行動改善への意志を子どもが示した時には笑顔で励ますようにすること、叱る時には短時間で終えること、人格まで否定するような言い方をしないことです。これらの逆の行動は、子どもたちの教師に対する信頼を失いかねません。

 また、職員打ち合わせ等で「花壇に入らないように注意してください」と言われたことを、そのまま子どもたちに流していませんか。ストレートに「花壇に入っている人がいる。やめるように」と伝えただけでは効果はありません。これも、花壇に入っていけない理由や望ましい行動を短時間でも考えさせることが大切です。可能なら外に出て花壇の様子を見せたいものです。自分自身はしていなくても、不適切な行動について考えること自体が大事なのです。

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