「ほめる」ことが上手ではありません
Q:ほめて伸ばすことは大切なのはわかっているものの、子どもたちの心に届いていない気がします。また、なかなかほめる内容も見つけられず、回数も多くはありません。どのようにしたらいいでしょうか。
A:「ほめて伸ばす」・・・確かにその通りです。子どもは認められ、励まされることによって自信をもちます。ここでは3つのポイントをあげます。
1 「ほめる基準」を作る
まずは子どもたちの「行動」を第一にほめましょう。「進んで学級文庫を整理した」「ノートにしっかりと書いた」といったことです。プラスして、行動だけではなく、そのように考えたこともほめます。また、「以前の自分より伸びた」ことも大いに評価できます。大事なのはこのような「ほめる基準」を教師自身がもっていることです。基準があればほめることがたくさん見えてきます。
2 いろいろなメディアを使ってほめる
学級全員の前でほめるだけではなく、時には個別にほめましょう。「先生は自分のことを実はよく見ているんだ」という安心感につながります。学級通信でよさを認めたり、電話で保護者に伝えたりすることは家族と喜びを共有することになります。小さなカードにその子のよさについて一言を書いて渡す方法もあります。ほめるためのメディアは様々あります。有効に活用すべきです。
3 全員を定期的にほめる場面を作る
同じ子ばかりほめることがないようにするためにはチェックが必要です。それが大変な場合には、「毎日は1つの班の6人を必ず直接ほめる」「個別のカードを月一回必ず配布する」というに決めておけば定期的にほめることになります。ほめるネタがなかなか見つからないという時には意図的にほめる機会を作ります。仕事を頼み、「ありがとう。助かったよ」と言うだけで違うものです。
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