テストへの対応・処理をどのようにするか
Q:市販テストの採点が遅れがちになり、いつの間にかたまってしまいます。返却にも時間がかかります。どのようにしたらいいでしょうか。
A:テスト実施・処理の基本は単元終了時に行い、次の時間に返却することです。つまり、「採点はその日のうちに」が原則です。学習終了後、しばらく経ってのテスト実施や返却は、学習時の記憶は薄れ学習効率も悪くなります。
テスト実施日に採点を終わらせることは、決して難しいことではありません。採点1枚に平均1分と考えれば学級全員で40分が必要です。一日の中で40分間を連続で確保するのは難しいかもしれませんが、「テスト時間の終わりの10分」+「休み時間15分」+「放課後15分」と考えれば、十分可能でしょう。細切れ時間をフルに使うのです。
むろん採点の効率化を図るための工夫はどんどんします。たとえば、採点を早くするために1人分を一気に丸つけするよりは、最初にテストの左側、次に右側をする方が効率的という場合もあります。丸をつけやすい赤ペンやめくり易くするためのバインダーを使うといったグッズの工夫も、採点時間短縮のためには効果があります。
返却の時には、当然のことですが間違った答えを直させます。個別に直すことが多いでしょうが、つまずきの多かった問題は一斉に指導したり、満点だった子はミニ先生になってもらったりして、意義のある「指導の時間」にします。
テストは高得点であればあるほど採点も返却も楽です。「復習のためのミニテストをする」「設問の読み方・問題の見直しのし方の時間をとるようにする」といったテストを意識した取り組みを授業で行うことも大切です。
保護者はテストを通じて我が子の学習だけではなく、担任の指導ぶりも見ています。早めの採点と返却が、保護者の信頼度を高めることにつながるのです。
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