学級通信を発行し続けるには?
Q:4月は張り切って学級通信を発行するのですが、忙しくなってくると長続きしません。いい方法がありますか?
A:担任にとっては学級の様子や自分の考えを伝えるもの、保護者にとっては学級や我が子の様子を知るものの一つが学級通信です。発行の意義はわかるが、発行が途切れてしまった・・・そういう経験が私にもあります。「いい内容だから吟味して作成しなければ」「見やすくするためにイラストもぴったり合ったものを」と作成のための負担を多くしたことが発行できない一番の原因でした。
その失敗から、「学級通信を発行しやすくするための自分のルール」を決めました。「パソコンで作る」「イラストは入れない」「改行や囲みを多くして見やすくする」というものです。このルールによって負担感が軽減し、発行回数は増えました。むろんこのルールは個々人で違います。「手書きの方が執筆用紙をどこでも移動でき、書きやすい」というのなら、それでいいのです。
発行が定着してくると、次はどんな特色を学級通信で出すか考えました。私の場合は「授業の様子を伝える」ことに重点を置きました。「このテーマで子どもたちが活発に討論した」といったことを具体的な発言をもとに記すのです。保護者からは「授業の様子がよくわかる」と好評でした。「写真を毎回掲載する」「子どもの作文や詩をのせる」といったことでもいいのです。そういう自分なりの特色があれば、書く内容がなくて発行できないということも減ります。
また、保護者向けの学級通信であっても、「子どもを伸ばすためのツール」にもしたいものです。たとえば、帰りの会の通信配付時に「今日は香さんと隆弘くんのすばらしい掃除ぶりが書かれています」と一言添えて紹介します。子どもたちがさらにがんばる様子を見ると、「よし、もっと発行しよう」と教師自身の学級通信発行への意欲も増すものです。
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